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謎の未出版新作。

veteranはベテランである。それはそれはもう、この業界においては、少なくとも、国のトップレベルの技術だった。けれど、それで極める気は、毛頭なかった。それよりも、圧倒的に極めたいものがあったからだ。小説家。いや、作家?本人の中ではまだどちらがしっくりくるかはわからない。はたまた、随筆家。が、あきらかに、ノンフィクションでは、言い過ぎだ。そこにちょっとしたアドリヴやアレンジは加えたい。さて、今後、どう世の中で読まれるか?そこなのである。誰の共感を帯びるか?咲藏自身は、日常での葛藤を描くのがこの十数年、続いている。そう、割りと歴は長いのだ。世に知れてはしないにしろ。そして、我ながら、そこまでつまらないものを書いているわけでもないという自負もある。文学賞に応募するのが面倒臭いのだ。痛恨だが。締め切りに、字数、フォント、あらすじ。結果待ちまでの時間。頓珍漢な審査基準。ま、いいわ。キリがないから。本音を書けば、52万アクセスを削除された過去もある。

昨晩は、新宿の夜勤現場から二時間歩いて帰宅した。一時半に終わったというのもあるが、あの臭い休憩室で朝まで、始発までベンチで寝転がっていたくないというのもあった。泥沼に浸かっているような感覚。労働者たちの底無し沼。体力が残っていなければ、それでも仕方なく、その泥沼ベンチで始発まで休息することもある。

が、以前は、その始発時間を大幅三時間オーバーして、朝の七時頃に目が覚め、どうしようもない後悔とともに中途半端に空いた電車で帰宅した記憶があった。

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