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【現在進行形】スイスでコロナ陽性になり帰国できない東北人の一部始終Vol.1

【概要】
2022/9/26からスイスに滞在。2022/10/11チューリッヒ空港発便にて帰国予定が、PCR検査陽性となり出国できずチューリッヒ市内のホテル滞在中(いまここ)。

そもそもいつ帰れるかわからないし、帰国に向けた段取りをしていくのはなかなか大変。まだ見通しが立たない事が多い状況。

規制緩和が進み、このような事態は数ヶ月したらなくなるのかも。後に「こんな事があったんだ」と笑い飛ばせるように、今回の一部始終をほぼリアルタイムに綴っていきたいと思います。

【基本情報と陽性発覚前日まで】
僕は青森県弘前市出身。現在仙台在住で、訪日旅客向けの旅行商品開発や販売を行っている会社の代表。今回は商談会参加の為約2年半振りの海外出張。

9/26日本出発。27日チューリッヒ宿泊後ルツェルンへ移動し周辺の山々でハイキングや登山を楽しむ。

雪山登山。

10/3からはルガーノに移動しAdventure Travel World Summit 2022 Luganoに参加。東北のツアーを世界のバイヤーにPRし商談する。

誰もマスクしていない。

10/6からは友人が暮らすレンクを訪れ、周辺の山々を巡る。

天気にも恵まれた。


ええ、スイス満喫してました。


【陽性発覚当日】
そして10/11早朝レンクを出発して、10:15チューリッヒ空港到着。飛行機は15:50発。

到着後すぐ、空港内にあるPCR検査センターへ。僕はワクチン接種3回終えていないので、今の日本のルールでは検査が必要。

これが検査キット。

左にある透明な目薬みたいなのを口に含み、15秒口の中でグリュグリュして、入れ物に吐き出すスタイル。

提出後2時間半以内に登録したアドレスに結果が通知されます。料金約2万円。

検査はフライトの72時間前までに実施必要。なぜレンク滞在中に検査受けなかったかと言うと、早朝から夕暮れまで山登っていたから。

サーモンアボカドサラダ約2,500円。

検査後はのほほんとランチしてました。「物価高い国だったなぁ。でもこれでおさらばだぜ」くらいのノリで。

すると2時間もしないうちにメール着信。開いてみると、、、

POSITIVE!

んんん???
ポ、ポジティブ???

そうか、ここは外国だから「検査大丈夫だったよ!」という意味で”POSITIVE”なのか!海外は結果報告も前向きだな!!!

という幻想は2秒で吹き飛び。

「すぐに家に帰れ」と書いてます。はい、帰りたいです。

ちなみに自覚症状なしです。熱もなく、具合も悪くない。

強いて言えば少し喉に違和感ありですが、僕花粉症で山いる時も鼻がむずむずして、そういう時はいつも喉もイガイガ、目もギュルギュルするので、あまり気にしてませんでした。

一緒に旅した仲間はめでたく陰性。日本の場合は陰性である事を別途特別な専門書式にサインしてもらう必要があり(面倒くさい)、結果通知メールが届いたらまた来てくれと言われていたので、とりあえず彼と一緒に先程のPCRセンターへ。

そして彼はこちらを受け取り。

日本独自の陰性証明書式。
これにサインしてもらうスタイル。


で、僕に渡されたのがこちら。

この証明書が後に重要となる。

心配してくれる仲間を送り出し、さーてどうしよう。

【陽性発覚後にしたこと〜隔離されるの?〜】 
まずはPCRセンターの方に「僕はこれからどうすればいいの?」訪ねたところ、

「家に帰って寝てるしかないね」と。

ありがと。でも家帰れないのよ。もう少し情報欲しいので続けて質問。

僕:「隔離されるとか、病院に行けとか、この薬買って飲めとかあります?」

彼:「特にないね。3-4日くらい過ぎたらまた検査受けにおいで。結果が陰性なら飛行機乗れるから」

お、おう。。。

なんだろう、このゆるさは。

ワクチン3回打った人でも検査したら陽性の人いるだろうにとか、色々と頭をよぎりますが、それよりも今の状況のレア感にスイッチ入ってきた。

強制的に隔離されるわけでもないならば、航空券関連対応に取り掛かろう。

【陽性発覚後にしたこと〜チケット変更〜】 
往復JAL便。帰りはヒースロー経由なのだが、チューリッヒ→ヒースローはブリティシュエアーのコードシェア便。ヒースロー→羽田はJAL便という、海外ではよくあるパターンのヤツ。

まず優先順位としてJALと連絡を取ろうと試みるが、まず持ってチューリッヒ空港にJALのカウンターはない(あったらごめん)。

オンライン予約していて、まだ出発前だから、何かしらの変更がキャンセルをオンライン上で試みるが、できず(画面に「キャンセル」「変更」が表示されない)。

「これは電話だな」と思い電話するが、この時現地時間13:30。日本は20:30。

電話対応は19:00で終了という壁にぶち当たる。

「国際線出発3日前以降専門ダイヤル」「予約変更専門ダイヤル」など様々な電話番号が設定されているのだが、どれも19:00まで。

いやいや、僕はJAL GLOBAL CLUBメンバーだ。年間50回以上JALに乗り続けているんだ。会員専用のホットラインがあるに違いない。

そしたら、もちろんあったーー!!

んんん???

19:00までだったーーー(涙)

ダメなものは仕方ないのですぐ切り替えます。

チューリッヒ→ヒースローはブリティッシュエアーのコードシェア。目の前にはブリティッシュのカウンターがあるので、事情を説明に。

コロナ陽性の身なのでもちろんマスクを着用し申し訳ないと言いながら事情を説明。

「アンラッキーだったわね。とりあえず羽田まで含めて全てキャンセル処理するわね」と。

おー、これでとりあえず一安心。しかし重要なのは「払戻」や「振替」。しかしこれについては、

「払戻と振替の判断はJALに直接交渉してね」

とのこと。今日はもう連絡つかないので明日考える事にして次に行こう。

きっと大丈夫。だって僕はJAL GLOBAL CLUBのメンバーだ(しつこい)。

ちなみにカウンターの女性は嫌な顔ひとつせず丁寧に接してくれました。ありがたや。

【陰性発覚後にした事〜ホテル予約〜】
さあホテルの予約だ。

ん?ホテルの予約??

コロナ陽性なのにホテル泊まっていいのか?しかし隔離ホテル指定されてもないしな。。

申し訳ない気持ちもありながら、利便性などを考えてホテルをセレクト。

街中にあるPCRテストできる施設。

9/27にチューリッヒに滞在していたので、何となくまちの雰囲気は覚えていて。まちなかにPCR施設あったのを思い出し、まずはこの近くにしようと考える。

地下は回転寿司。

次に、自覚症状がないとは言え、栄養を摂って身体を回復させねば!と思い、日本食屋さんも近い場所にしようと考える。

どのみちチューリッヒ市内は宿泊費メチャクチャ高い。そんな中でなるべく条件に合ってリーズナブルなホテルを探す。

いつ自分が陰性になるか全くわからない。何日ホテルにこもっていればいいのか。。

根拠もなく何となくの感覚で、とりあえず4泊5日で予約し、ホテルにチェックイン。

【陰性発覚後にした事〜食料買い出し】
チェックイン後早速「今日は日本食食べて元気出すぞ!」と意気揚々と先ほどのお店へ。

握り6貫、かっぱ巻2個で約3,600円。
おにぎり880円。

僕はスイスで破産するかもしれない。

ダメだ、さすがに高すぎる。でも日本的な何かを食べたい。何のために日本食屋付近に宿を取ったか意味がわからないが、気を取り直してホテルから徒歩3分にあるCoopへ。

ここでも寿司的な物が売っていて、先ほどのお店よりは少し安い。

野菜も食べな。ビタミンもジュースで。
とか考えてこのようなセレクト。
お会計約5,600円。

贅沢するつもりはないし、毎回寿司は食べないけど。でもね、フルーツとか水とか何もかも高い。

そんなタイミングで飛び込んで来たニュースがこれ。

このタイミングで物価の高いスイスに長期滞在する奇跡。

僕は本当にスイスで破産するかもしれない。。。

気を取り直して、足早にホテルに戻る。

ここでもマスクをしている人はいない。

部屋に戻り晩餐会スタート。まずは食べて元気だそう!

手持ちの食料たち。リゾッタは日本から持ってきた残り。残っててよかった。

素敵な壁紙とアンティークな電気スタンドが、陽性の哀愁をそそります。

スープ代わりにラーメンじゃ!と無意味にテンションが上がる。

山道具持っててよかった。

とにかく満腹になって、くてっと寝たい気分。モリモリと食べ始める。

細い釘なら打てそうなほど高密度で硬いシャリ。でも十分幸せ。

まだまだやる事はたくさんあり、しかも日本との時差を考えて動かなければいけない。

でもまずは寝ま〜す。

(つづく)

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