壱番呑議:席題を公開しました

自由律俳句集団「磊落派」の初句会が2020年4月29日に行われました。

メンバー4名によるリモート呑議となりました。本当は会って激論を交わすつもりでしたが自粛&ステイホームですから仕方ありません。

ということでメンバーの秀逸な句をまとめてみました。ちなみに俳号だけで公開していますのでメンバーの詳細はあしからずご了承くださいませ。


句題:「未来」

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俳号【朱紺琉】

「あの頃の 未来は今散る 桜かな」

「壁紙の 経年劣化 我もあり」

「春霞 光差し込む 苗芽吹く」

「青嵐や 勢い授けよ 我重い腰」

「カモミール 四方に広がる ハーブティー」

「時止まれ 今一度考える」

「仰ぐ空 飛行機雲や どこまでか」

「真正面 小さき霊峰 微かな姿」

「ゼラニウム 来たる夏の 蚊除けかな」

「黄砂乗る 青嵐の後 明るし緑」


俳号【聖児】

「墨色な 雲間に 霞み立つ」

「やがてこそ 上げて眺めし 後ろ立ち」

「かつて垢 いま黄なる やがてあを」

「そこそこに 愛うえを たぎる煩悩」

「亀的に ありやなしや 明日の蛇」


俳号【宙太郎】

「宇宙人にブルースわかるのか?」

「タイムカプセル、一緒に埋めた従姉妹は未婚」

「「やらない後悔よりやった後悔」を後悔」

「今日は頑張ろう、と朝は思ったのにトボトボ」

「テラバイト、冥王星くらい遠く感じたあの頃」


俳号【駄々】

「未来に未練はない」

「行けども行けども未来はある 私が死んでも未来はある」

「未来なんてみたことねぇ みたことある人いるのかねぇ」

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