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ファルコン&ウィンターソルジャー 6話 感想


世界はひとつ、人はひとつ

 キャプテン・アメリカの資格を剥奪されたジョン、彼は怪しい存在に誘われて独自の道を歩き始める。一方、サムは紆余曲折がありながらもバッキーと和解し、盾を引き継ぐ決意をする。そして、フラッグスマッシャーズも最後の大勝負に出ようとしていた。

新しい象徴

 武装集団に占拠されてしまった議会。現場にバッキーも駆けつけます。サムも向かっていますが、先に援軍としてシャロンも送っておいたようです。これで謝恩が出ると良いんだけどね。
 バッキー達が到着したのを確認してカーリ達も動き始めます。そこへ、新コスチュームを身に纏ったサムが駆けつけます。新コスチュームが格好いいぜ!。そんな彼の前に現れたのは。人質を解放しようとする彼らを邪魔します。カーリはバッキーに接触、彼を誘いますが、勿論、拒否。大義のために死ぬという彼女に対して、自分の経験から止めますが、聞く耳を持ちません。
 一方、人質を保護した警察にもフラッグスマッシャーズの手のものが入り込んでいるようです。車に何かを取り付けるのを目撃するシャロン。遅れてきたバッキーが追いかけます。一方、人質をのせたヘリが飛びたとうとするのを、なんとか相手を巻いたサムが追いかけます。
 いざとなれば人質を殺すというカーリ。その過激さに仲間も少し疑問を感じているようですが、彼女に無理やり納得させられてしまいます。今更、後戻りはできない、ということもあるでしょうが。
 人質をのせたトラックに追いついたバッキー、そんな彼に対してまさかのトラックに火をつけるフラッグスマッシャーズ。確保したばかりの人質を早くも殺そうとするあたり、本当にいきあたりばったりの過激な方向に進んでます。人質を助けるのに必死なバッキーを尻目に逃げようとしますが、そんな彼女の前に現れたのは、キャプテン・アメリカの姿をしたジョン・ウォーカー。レマーの敵討に燃える彼に対して、カリーは彼の死を無意味と嘲りますが、それがジョンの怒りに火をつけます。ジョンがカーリ達の相手をしている間にバッキーはなんとか人質を解放。多勢に無勢だったジョンに加勢します。
 人質をのせたヘリを追いかけるサム。中にいる人質と更新しながら、パイロットを強引に掻っ攫ってヘリを奪還。サムも凄いがそれに合わせたアイラさんも十分すげぇよ。
 カーリ達とジョンの戦いも、怒りに震えるジョンが猛攻を仕掛けます。もはや背負うものが無くなった彼にとって相手に一切の容赦も見せません。そんな中、人質がのせたトラックが工事中の地下に堕ちようとしています。逃げるカーリを追うことを悩みますが、彼が選んだのは人質の救出。彼の捨てきれない善性が見て取れますが、カーリ一派の妨害を受けて失敗。しかし、そこでサムが駆けつけ、トラックを救います。一気に湧き上がる歓声。彼がキャプテン・アメリカに選ばれた瞬間です。

最後に笑うのは

 サムがキャプテンアメリカになったことに驚くカーリですが、援軍の煙幕によって一旦退避。しかし、カーリを待っていたのは元パワーブローカーのシャロン。自分の元に戻るように言いますが、変革を望むカーリは拒否。しかし、実はジョルジュが彼女のスパイだったことが発覚、驚くカーリに銃を向けます。しかし、カーリを守るためかシャロンはジョルジュに銃を向けますが、返り討ちに。それでも彼女に銃を向けるカーリでしたが、そこでサムが登場。最後の一騎打ちです。
 あくまでも彼女を説得したサムは防戦一方ですが、何度打ち倒されても立ち上がる不屈の意志を見せます。その裏でカーリの仲間達はバッキーとジョンの手で確保されます。超人兵士の圧倒的なパワーでサムを追い詰めますが、一切反撃に転じません。どんな目に遭っても彼女を守ろうとするサムに痺れを切らしたカーリは銃を向けますが、シャロンによって阻止されます。弾丸を受けて致命傷を負った彼女は、サムに謝罪の言葉を告げて事切れます。
 カーリの亡骸を抱きしめながら、観衆の前に現れるサム。彼女を担架に乗せると、マスコミの質問にも答えずに人質の元に向かいます。彼女達をテロリストと呼ぶ彼らを咎め、再考を訴えます。自身が迷ったように、力をどう使うのか、を解いていきます。
 多くに人を動かしたサムにバッキーは慰労の言葉を告げます。背景が複雑なシャロンはバッキーと一緒に退散。サムは川に落ちている残りの1人を回収しに戻ります。ヒーローは忙しいね。
 一方、確保されたフラッグスマッシャーズは誤送されるのですが、彼らを護送する軍人は「フラッグスマッシャーズの合言葉を言います。油断する彼らでしたが、輸送中にドラックは爆発、4人は死亡します。どうやら、ジモの執事が最後にやり遂げたようです。最後の最後までやりやがったなこいつ。

それぞれの結末

 事件後、ジョンは新たなエージェントとしてスカウトされたようです。その名前はUSエージェント。政府直属のエージェントとしての再雇用です。素直に喜んでいいのか悪いのか。
 バッキーは1話で出会っていた老人に会いにいきます。彼の死んだ息子を殺したのは自分だと懺悔します。思いもしなかった告白に戸惑う老人。どうなったのかは分かりません。どうやら、全ての被害者を回っていったようです。最後に、いい感じだった女性をガラス越しに見て、去っていきます。……寂しい、どうしてこうもバッキーは寂しいんだ。
 サムはイザイアに会いにきます。自分の決意を伝えると、最後に見せたいものがある、と彼を連れ出します。そこには博物館に飾られている、彼の銅像。最後の最後で、彼の名誉も回復させたようです。互いに抱き合う2人。
 最後はサムの家でパーティー、バッキーも参加して、笑顔を見せて締めです。
 EDクレジット、シャロン・カーターが恩赦を受けてエージェントに復帰します、がパワーブローカーとして活躍していくようで、自分の立場を利用して情報を裏社会に売っていくようです。こういう幕引き、MCUっぽいね……。

感想

 面白かった、というよりは新しいキャプテン・アメリカを作るのがどれだけ大変か、ていうのを実感するようなドラマだった。それはそれとしてラスト1話のサムの活躍っぷりは大満足なので不満らしい不満もないけど。とにかく、ラスト2話までひたすら苦しいドラマではあったので、サムが継ぐことを決意してからはようやく肩の荷を下ろしてみれるようになった感覚。以降でのシリーズでの彼の活躍が楽しみでもある。
 もうすぐ、キャプテン・アメリカの4作目も公開されるのでいいタイミングで見れたのかも。MCU再視聴のための一作目としては当たりだったかな。

好きなセリフ

カーリ「偽善を背負うの?」
サム「道の模索だ。君も試せ」

 “キャプテン・アメリカ“を背負うことになったサムに対する問いと、その答え。背負うこと自体が答えなのではなく、背負うことで考え続けることを選んだサムの答えが格好いい。

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