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ファルコン&ウィンターソルジャー 5話 感想


真実

 “二台目“キャプテン・アメリカとして奮闘するジョンであったが、超人血清を持たない彼はフラッグスマッシャーズに圧倒され、サムやバッキーからも認められずにイライラが募っていた。偶然にもコピー品の血清を手にいれた彼であったが、そこに待っていたのは怒りのままに凄惨な結末を迎えてしまう。

盾の行方

 怒りのままにフラッグスマッシャーズの構成員を殺害してしまったジョン。“盾“を汚してしまったことを強く後悔します。自責の念に駆られながらも、任務を遂行しますが、サムとバッキーに咎められます。あくまでも彼を思う言葉でしたが、盾を渡すように言われて、激情に駆られます。技術はあれどパワーがなかったのがネックだっただけに、血清の力を手に入れたジョンは強敵です。純粋なパワーでサムとジョンを圧倒します。血清のせいでキャプテン・アメリカという立場に固執しているようですが、戦い方がパワー頼りになっているせいで、苦戦させますが歴戦の猛者である2人の前に敗れます。
 サムに向かって盾を投げるバッキー。血塗られてしまった盾を見て、サムは鎮痛な顔で血を拭います。
 引き続きカーリを探しますが、支援者のみで本人が見つかりません。むしろ、キャプテン・アメリカが公衆の面前で人を殺したことが、問題となっています。ジョンは権限を剥奪、少しかわいそうですが当然の処分です。血清のせいで感情が抑えることができないようで、軍事裁判により除隊処分です。ジョンにも十分に悪いところはありますが、彼の背負った重積を考えると複雑です。
 そんな彼の前に現れたヴァルと名乗る女性。ジョンに同情を示します。どうやらスカウトのようです。血清を打った彼に対して“価値“があることを伝えます。めっちゃ怪しいなこいつ。
 一方のカーリは潜伏先に戻りますが、そこはもぬけの殻、自分達を匿ったことで難民キャンプが閉鎖されてしまったようです。仲間を失ったことで、彼女も怒りを募らせています。
 逃げ出したジモはソコヴィアの鎮魂の記念碑に行ってたようです。現れたバッキーに改めて彼女を殺すように伝えますが、バッキーはこれを拒絶。ジモに銃口を向けます。それに対して何かを期待するような目で見るジモでしたが、銃からは球が抜かれてました。迎えに来るワカンダの親衛隊。バッキーに最後の別れを告げて、彼は表舞台から消えていきます。

決意を胸に

 盾を取り戻したサムは、元黒人超人兵士であるブラッドリーに会いに行きます。星条旗を模った縦に拒否感を示しますが、サムは彼の気持ちを理解するために会いにきたようです。その姿を、昔の自分のようだと言います。アメリカのために戦ったのに、白人至上主義によって差別され、辛酸を舐めさせられ続けたと言います。
 かつて、数人の黒人に超人血清が打たれた過去を教えてくれますが、彼以外は全て“証拠“として処分されたという壮絶な過去。挙げ句の果てに実験動物扱い。超人兵士計画の闇ですね。事実を公表すべきだとサムは告げますが、すでに死んだ扱いであること、政府を信用できないことを理由に断ります。彼の過去を聞いて、複雑な心境でサムは去っていきます。超人兵士計画というのは、キャプテン・アメリカの存在ゆえに誤解されがちですが、その大半は碌でも無い計画です。
 一度、姉の家に戻るサム。父親の肩身である船は、修理費がかかることを理由に売り払われるのは断られましたが、サムの心の問題はいまだに解決しません。しかし、船を治すために知人の力を借りることを思い付きます。彼の呼びかけに快く駆けつけてくれる友人・知人。人の暖かさもバカにできません。
 そんな彼の元に、バッキーが現れます。ワカンダからの荷物を届けにきたとのこと。ついでに船の修理も手伝います。今回の事件で、距離が近づいてましたが、この件を通してわだかまりも大分、解消されたようです。サムの家でお泊まりです。
 一方、ジョンは亡くなったレマーの家族に話をします。家族は彼が仇を取ってくれたことに感謝を述べます。レマーの家族からすれば当然の気持ちでしょう。帰り道、自分の写ったポスターを見つめます。また、は何者かと電話中、なんだかきな臭くなってきたぞ。
 サムの家に泊まったバッキー、家族との交流を経たためか、これまでの険しさがとれたように感じます。必死に船を修理しようとするサムの姿に心を打たれたのか、姉もついに船の修理に前向きになりました。
 正式に盾を引き継ぐ決意がついたサムは盾を使った戦闘技術の練習をします。そんな彼に、バッキーは自らの思いを語ります。冷凍処置による長い眠りから覚めた彼に取っては、その盾の繋がりこそが残された家族のような存在なのだと。それを受けて、サムもバッキーに過去に囚われるのではなく、区切りをつけて前を向くように告げます。その言葉に少なからず救われたようです。親友ともいえない、スティーブを通した繋がり、悪友、て感じかな。
 
サムの姉も形見の船を売ることを辞めたようです。彼女の言葉を聞いて、再び決意を新たにします。カーリ達の思いを受け止めて、戦い続けることを。

新しいスーツ

 決意を新たにしたサムに対して、カーリも援軍を待っています。どうやらきな臭い連中と手を組むようですが、心配する仲間をよそに全てを決意したカーリは引くつもりはないようです。彼らが狙うのはGRC、難民を強制的に祖国に送り戻す法案の可決の阻止です。
 一方、議会も紛糾しています。やはり人道的な見方から反対する人も多いようですが、そこで電源が落とされ、フラッグスマッシャーズが侵入します。
 その動きを仲間の連絡で察知したサムも向かいます。新たに纏うのは、悪友から託された新しいスーツ。
 エンドクレジット後、ジョンが何やら工作をしているようです。作っているのは……キャプテン・アメリカそっくりの盾。

感想

 いやぁ、ここまで来るのに長かったなぁ!!(笑)。ドラマなので、当たり前なのですが、前向きになるまで5話かかったので、やっぱりヤキモキはしてました。基本、サムもバッキーも悩みまくってるしね!
 紆余曲折ありながらも、彼が盾を継ぐ決意したのは嬉しい。ついに次回は最終回だか、どうなるか。

好きなセリフ

ジョン「私はキャプテン・アメリカだ!」
 サムとバッキーに盾を取り上げられそうになって、彼の歪みが顕になった瞬間の言葉。決して悪人というわけではないんだけど、高潔でもない、彼らしいセリフ。

サム「何かを決めるのは自分だけだ」
 盾にまつわるいろんな思い、超人兵士計画で引き起こされた様々な悲劇を見聞きして、それを全て背負い、戦うことを決意した彼の言葉。

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