立浪監督に捧げる。
『戦う顔をしていない』
プロスポーツ選手として、絶対に言われてはならない言葉だ。本日は、これについての私の意見を述べる。
立浪和義
ご存知ミスタードラゴンズ、立浪監督。圧倒的業績と完璧な才能を持つ野球選手だった。『ミスター』と二つ名を持つ選手がどれだけ居るか?長嶋・山本・田淵・掛布・高木・・・90年の歴史を持つNPBでも10人は居まい。
ダイヤモンドの内外での大暴れは周知のところ。だが、野球以外のところで監督が回ってくるのが遅かった。
確執
立浪監督との確執の中で、ドラゴンズを出て(立浪監督と袂を分かって)同リーグのベイスターズに入団。
京田選手は本当に、戦う顔をしていなかったのか?
立浪監督は『川』
意 ✖️ 知 ✖️ 裏
質実剛健で、努力を惜しまず。目に見えるものを信じる。行動しながら考えることのできる有能な人。義理人情にも篤いが、行動力が仇になる。
監督として京田選手の表情に不満を持ったことは理解できる。
京田選手が戦う顔をしていなかったことは事実。
それを見た立浪監督が不満を漏らすことも当たり前だ。
京田選手は戦っていなかったのか?
次の段階。戦う顔をしていなかったとして京田選手は『戦っていなかった』のか?
京田選手は、『月』。
知 ✖️ 意 ✖️ 表
しっかり考えてから行動する。冷静沈着な思考を優先させ、クレバーかつ逆算思考で実行力を持つ。
例えば、冷蔵庫やパソコンがものすごい勢いで働いていても側からはボサーッとボケーっとしているように見える。
考えたり集中するほどに、顔の筋肉がなおざりになる。
だから真剣に考えているほど、理解しようとしようと努めているときにこそ『コイツ、話を聞いてるのか?舐めてんの?』と言われてしまう。カエルのツラにションベンと。
月の人はカエルのツラにションベンなのだ。
戦う顔をしていなかった京田選手は、実に強烈に戦っていた。
だが、目に見えるもので判断する立浪監督と顔の表情には無頓着な京田選手という最悪な組み合わせが出来上がった。
京田選手本人からすれば、あの言葉には大いに落胆し傷つき絶望したはずだ。おそらくは強烈な憎悪を立浪監督に持っているはずだ。
もう一つの不幸
川は、月を苦手とする。
月マイペースで他人に合わせることが苦手だ。また、物言いも自分が賢いと思い込んでいるので上から目線になる。可愛くないってやつだ。阿吽の呼吸ができない。その場での応用が効かない。
監督コーチの指導に対しても、完全に理解したいからこそクドクドと微細な点まで聞きたがったはず。証拠や理屈を欲しがる。
月は、川が大好きだ。
立浪監督は、本人が一を聞いたら十わかる直感力に優れた人間なので勘の悪い人を嫌う。
京田選手は、きっちり一から十まで理解できないとならない。
だから、本人同士が会話すれば京田選手側に多くの疑問が湧き力が出せなかっただろう。
ここに、もう一つの不運があったわけだ。どちらも悪くないのに。
今年の立浪監督
これまで、不自然なまでに監督の話が無かった。この辺の事情は中部圏の人なら知っている。それで、ようやくにして監督が回ってきた。
ところが2年連続の最下位。これでもし、今年の成績が悪ければ・・説得力ある結果を出さねば・・・。
立浪監督に能力がないわけは無い。また、狭量であるはずもない。PLで、そして高卒プロでの活躍。どれだけの忍耐と理不尽に耐えてきたのか?
結果を出すためにどうするのかはわからない。
ただ、限られたリソースをできるだけ無駄にしないようにすることだけは外せない。
そのためには、有力な選手を手放すことは少なくしたい。
それだけではなく、より多くの選手にやる気を出してもらう必要がある。
内情を全く知らぬ私などからは、今回の出来事は色々な点で残念だと思う。
でもそれも監督の狭量による者ではない。単なる知識の話だ。
ドラゴンズには、色々な性格タイプの選手がいるだろう。だから、指導的立場の者は全員に自分の価値観を押し付けるわけにはいかない。多くの局面ではそれに合わせた、いわば『馬乗り』での指揮も必要だ。
知情意がうまく噛み合わされば、組織力だけで勝つこともできる。
やりにくい選手・合わない選手がいるというのも事実・・・
でも狭い野球界、球場や至る所で顔を合わせねばならない。
だが、ヘッドコーチとして京田さんを招聘する・・そんな未来もあって良い。
2024年、立浪ドラゴンズのAクラス入りを祈念する。
最後まで、お読みくださりありがとうございました。