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なぜ、本を読むのか?考えてみた。


「趣味はなんですか?」

と聞かれたら「読書」と答えます。私の趣味は読書です。なんか、中学生英語の翻訳みたいになりましたけど、本当です。


でも、そもそも私は何で本を読んでいるのだろう?と、ふと考えました。


「本を読む」というのは、文字を目線で追い、ページをめくる。というとても単純な作業です。体はびくとも動きません。けど、そのぴくりとも動かない体の中で、上がったり下がったり忙しく心は動いているのです。

考えてみれば不思議なものです。誰に頼まれたわけでもなく、好き好んでこんな事やってんですから。(笑)

けど、私の場合その行動を起こす原因は「人の中身を見てみたい」という欲求なのだと思います。

原体験として、小さいころに、自分が見ている空の色が、みんなも同じように感じているものなんだろうか?と思った事がきっかけなんですね。自分の見ている世界が、そのまま他人とも共有できているものなんだろうか?と。(いじめられっ子だったんで、とにかく自分は変わり者なのではないかと、思案していたんですね。その賜物です(?)。)

そんでもって、簡単に人が考えていることや、思っていることを知れるようになったらいいのに。「人の中身」が目で見えたらいいのにな、って感じていました。


そんなこんなしているうちに、目の前に綺麗な桜が咲いていたとして、その桜よりも、足元にある石をひっくり返して、蠢く虫をみたくなる。そんな性質の人間になってしまいました。(笑)


自分の思想や価値観って、日常生活で誰かと共有することあんまりないんですよね。実は、意外と偏った考えが好きだったり、マイノリティな意見を持っていたり。そういう事って、みんな本当は誰かに言いたいって思っているもんです。それは、読書会をしていて、そして、精神科看護師をしていて実際に強く感じることです。

それが、堂々と、如実に表現されているのが「本」だと思うのです。


そして、日々私は人の中身をのぞき見することを趣味として、また生活していきます・・・。




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