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【日記】桜フレーバー、声、匂い、本の話。

2月26日 日曜日

今日もスタバに来た。いまは「さくら咲くシリーズ」が季節のおすすめメニューらしい。現在2月末の金沢。外は雪が降っていて、クソ寒い。桜柄の紙ナプキンは滑稽だ。

大学生になって、自分で稼いだ金でスタバに行けるようになり、行く頻度が増えた。シーズン物の商品もチョコ系やスパイス系はほとんど口にしている。しかし、このさくら咲くシリーズのものだけは、飲む気になれない。

なぜって、道路沿いに咲く桜の木を、美味しそうと思って見たことがないからだ。人間は桜を食べたことがあるのか?食べたことがないのに、なぜ桜の味を再現できるのか、、桜餅も口にしたことのない僕は、桜の味が想像できない。

そんなことは置いといて、昨日友達と行った古着屋の店長さん、かっこよかったな。声が良かった。もちろん話したのは接客時の一言、二言だけだが、開口一番に「あ、良い。」と思った。

僕は人の声に惹かれるらしい。声に惹かれるのか、惹かれる声があるのかは、わからないけど。昔恋人に、「声が好き。」と言ったら、「声だけなのか。」と怒られたこともある。

声だけでなく、匂いも好きだ。いや、これは匂いが好きなのではなく、好きな匂いがあるという話だが。バスに乗っている時に、「あれ、なんか嗅いだことのある匂いがする。」と感じて記憶をたどると、昔付き合っていた人の匂いだなんて思い出すことが、幾度となくある。おそらく、目に見えないもの、実体がないものに魅力を感じる節があるのだろう。

僕の好きな声と匂いの話については、また今度ゆっくり書く。うん、そうしよう。

僕はこの日記を書きながら、Netflixで星野源のライブ映像を観ている。最近彼の本を読んで、触発されたので。彼の声はもちろん好きだ。だから、手が進まなくて困る。彼のライブ映像を初めて拝見しているが、大きなステージを全面使い、走り回って歌う歌手が多い中、彼は真ん中でほとんど動かず、真っ直ぐに何かを見つめて歌っている。彼らしくて、なんか良いな。

スタバで一昨日買った本を読破した後、書店に行き、次は何を読もうかと店内をグルグル周った。

僕は高校時代まで、僕、母、父、兄、犬の4人と1匹で暮らしていた。僕以外の人間は(犬は知らんが)みんな本や映画が好きで詳しくて、好きなジャンルも似たところがあって、食事の際俳優や映画の話になると、僕は入っていけなかった。そんな環境で、僕は家族共同のテレビで自分の興味のある映画を観たり、みんなの前で本を読んだりする勇気がなかった。

だからその反動もあり、今は自分の好きな映画を好きな時に誰の目も気にせず観られることが、何より嬉しい。映画はサブスクに入っていたら好きなだけ観られるし、少しかじってなんか違うかもと思えば、すぐにやめられる。

でもそれに比べて本は映像と違い、文字を頭の中で整理して情景を浮かべて、その世界に入り込むまでにタイムラグがあるから、自分に合ってるかどうか判定のタイミングが難しい。買って読まなくなってしまったらもったいないし。

でも最近時間に余裕ができて、図書館でいろんな本を手にする機会もあり、僕はエッセイ本が好きだということに気づいた。架空の登場人物がいて、起承転結のある壮大な物語より、著者のなんてない日常の中にある温もりや、近所で起こりそうなクスッと笑えるエピソード、ささいな教訓の影を、ちょっと覗くような瞬間がたまらなく愛しい。読書好きの先輩方、なにかオススメの本があれば、ぜひ教えてほしい。読むとは限らんが。

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