![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62811954/rectangle_large_type_2_11ad94343eb3a60ab67551f6d65e534d.png?width=800)
絵本【はやく はやく っていわないで】がささる。
数年前の話。
友人から借りた本の中に、
「はやく はやくっていわないで」
という絵本があった。
表紙だけ見ると、面白いのかなー。と疑問視する気持ちがあったが、内容はとても秀逸だったので、ご紹介します。
子供は、絵本が大好きなので、
一緒に読んでみた。
子供向けのタッチで、
まるでこちらに訴えかけるような目をした、悲しそうな船が一隻かかれている。
船が航海をしながら、
様々な場面での気持ちを情緒的に話してくれる絵本。
内容は、
「はやく はやくって言わないで。休憩しているの。」
「くらべないで。ひとりひとりできることがちがう。」
「おしたり、引っ張ったりしないで。」
等。
完全に大人に訴えかける内容だった。
まだ半年の子供に、私は少なくともそういう眼差しを向けていた。
まだ、寝返りができないけど、どうしよう。
早くしなきゃ、小児科に間に合わない。
早く買い物行かなきゃ、混んでしまう。
等。
子供が、私に言っているみたいで、涙がたくさん出てきて、最後まで読めなかった。
まだ幼いから、自我も少ないし、しかも大人しいから、そこまで他の子と比べたり、早くと急かしたりはしていない。
けれど、仕事復帰してもっと大きくなったら、きっとわたしも言ってしまう。
…そういう怖さと、それを聞いてしまった子供への影響に、思わずゾッとした。
子育ては、
怖さとも隣り合わせ。
改めて、
自分の心のゆとりが、子供の笑顔を増やすことを学んだ。
たまに読みたい、大切な本。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?