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絵本【はやく はやく っていわないで】がささる。


数年前の話。

友人から借りた本の中に、

「はやく はやくっていわないで」

という絵本があった。

表紙だけ見ると、面白いのかなー。と疑問視する気持ちがあったが、内容はとても秀逸だったので、ご紹介します。
 

子供は、絵本が大好きなので、

一緒に読んでみた。

子供向けのタッチで、

まるでこちらに訴えかけるような目をした、悲しそうな船が一隻かかれている。

船が航海をしながら、
様々な場面での気持ちを情緒的に話してくれる絵本

内容は、

「はやく はやくって言わないで。休憩しているの。」

「くらべないで。ひとりひとりできることがちがう。」

「おしたり、引っ張ったりしないで。」

 

等。

完全に大人に訴えかける内容だった。

まだ半年の子供に、私は少なくともそういう眼差しを向けていた。

 

 

まだ、寝返りができないけど、どうしよう。

早くしなきゃ、小児科に間に合わない。

早く買い物行かなきゃ、混んでしまう。
 

等。

 

子供が、私に言っているみたいで、涙がたくさん出てきて、最後まで読めなかった。

まだ幼いから、自我も少ないし、しかも大人しいから、そこまで他の子と比べたり、早くと急かしたりはしていない。

けれど、仕事復帰してもっと大きくなったら、きっとわたしも言ってしまう。

 

…そういう怖さと、それを聞いてしまった子供への影響に、思わずゾッとした。

 

子育ては、

怖さとも隣り合わせ。

改めて、
自分の心のゆとりが、子供の笑顔を増やすことを学んだ。

たまに読みたい、大切な本。

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