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祖父母や親世代の価値観から学んだこと。子供に何を残すべきか?

築100年超の古民家暮らしを捨て、リフォーム済み中古戸建てへの住み替えまであと1ヶ月となりました。

断捨離作業、最後のとりでである土蔵の整理に悪戦苦闘中です。

まあとにかく現代社会には無用の長物の多い事に閉口しきりです。

祖父母や親世代が家の土蔵に収納していたものですが、

①複数の和タンスに大量の着物類

②いわゆる骨董品(茶器、掛軸、食器、贈答品、流木、石)

③祖父、父親の世代の自営業の名残(大福帳や商売道具)

先日古い着物を査定にしたらいくらになったかをnoteに書きましたが、とにかく現代では価値がつかないものばかりです。

着物100枚、今買えば総額2,000万円の査定額が何と4,000円ポッキリ。

祖父の収集した骨董品の中には、これだけは毎違いなく価値があると言い伝えられてきた掛軸が、なんと贋作(偽物)だったことには衝撃を受けました。

おいおい、せめて子供や孫に金目の物を残してよ、と亡くなった祖父母や父が生きているうちに言いたかった。。。(言えるはずもありませんが)

土蔵の断捨離をしてみて分かったことは、とにかく昔の人(大正、昭和初期生まれ)の人にとってのステータス(プライドすなわち見栄)は、良い着物を何着も持ち、余裕資金があれば骨董品を買いあさり、自分の趣味(流木や石を拾ってきて磨き、加工する)に没頭することだったようです。

今なら査定していくら?という見方でモノを買うのが常識なのに、査定するとか、転売するとかいう感覚が全くなかったようです。

土蔵の断捨離をやってみて、本家の末裔である私として思うことは、

・価値がないものは買わない。

・価値がないものを子供に残さない。

確かにお金の価値で評価できないものもあります。

代々引き継がれてきた家系図とか先祖の生き様を証明するもの。

しかし、お金で評価できないものであっても、我々現役世代にとって何かの役に立つのかということです。

先祖を知り、その教えを子供に伝承していくこと。

時代は変わる。世界情勢も変わる。価値観やものの見方も変わる。

そんな中で親世代は子どもへ何を残していくべきなんだろうかと考えました。

結局は、その時代を生きている世代が、その時代をどう生きて行くかを模索し、決定し、生きて行くしかないんですよね。

そう考えれば、祖父母や親世代の価値観がどうのこうのと言う権利は、我々現役世代にはないということになります。

和ダンスに収納されていた着物、骨董品などは、その当時には買う価値があったものだということなんですね。

先祖に文句を言っても何も変わらないし、意味がないことだなという自分なりの結論が出ました。

なんじゃそれっ!

じゃあ、あなたは子どもに何を残してあげるんですか?という質問が聞こえてきました。

私の答えは、

・社会人になるまで育て上げたのだから、あとはご勝手に。

・親の財産をあてにしないでね。自分たちでバンバンしてね。

その代わり、子どもたちに迷惑をかけずに死んでいきます。

そういうことで、宜しくね。

そんじゃまた!


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