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単純作業は単純か?

「じゃあこれ、お願いね。」

社会人になってから1年間で最も人に言われたセリフだ。

学生時代の部活動で1年生が玉拾いや掃除をするのと同じように、社会人になっても新人は雑用(備品の管理や書類作成、アカウント管理等々の単純作業)を任されることが多い。

仕事を教えてくれる先輩や上司に感謝して、雑用を引き受けるということが道理であることは理解している。

それでも、正直めんどくさいと思ってしまうこともあるし、雑用ばかりでつらいと思うこともある。

そこで私は雑用に対してポジティブに思える方法はないか模索した。

雑用を楽しむ方法の模索

#1「素早く終わらせる」
嫌なことは早く終わらせてしまおう!の精神で、とりあえず終わらせることに力を注いだ。

内容の把握はしていないため頭は疲れず、素早く終わらせた解放感があった。

しかし、きちんとチェックできていなかったため結果的にやり直しになり、倍の時間がかかった。

#2 「とことん突き詰める」
今度は逆に時間を気にせず、気になるところは全て調べて、質問して作業した。

雑用といえど考える部分はある。
例えば備品の管理では、その備品が適切な場所に適切な数の配置がされているか、新たに必要な備品はないか、などを考慮に入れることである。

枝葉のように知識は広がり、雑用からでも学べることはあると感じたが、なかなか作業が終わらなかった。

時間の制限があるものは向かないと感じた。

#3 「時間を決めて作業する」

#2で気になるところを調べると大量の時間が必要なため、気になるところを調べつつ時間内に終わらせる方法だ。
#1と#2の複合技である。

気になるところに優先順位をつけなければならないが、これが最もミスが少なく、〆切にも間に合わせることができた。

試行錯誤の結果

こうして#1〜#3まで並べると当然#3が良く、最初が実践すれば良いと思えるが、これがなかなか難しい。
早く終わらせようとすると雑になるし、ある程度時間をかけて作業することには根気がいる。

なるほど、新人が雑用を任される理由は単に後輩だからだけではないと思った。
責任の大きい仕事をする前に、雑用から仕事のやり方を学べる。

また、些細なことから事件の真相を暴く探偵のように雑用から重要な業務に繋がる指摘を出せることもある。

そう考えると、雑用へのネガティブな感情がなくなった。

「どんな仕事からでも学びを得る。」

いまはこれが私の仕事のポリシーだ。

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