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私を動かした一冊

初投稿。

きっかけは初めてのエッセイコンテストへの応募。

エッセイコンテストの受賞者は揃ってnoteにも作品を投稿していた。それをきっかけに私もnoteの存在を知った。

初投稿としてエッセイコンテストに参加しようと思った理由を書きたいと思う。

私はいま憧れのIT企業でプロジェクトマネジメントの仕事をしている。

元々、勉強が苦手でお世辞にも優秀な学生とは言えなかった私にとって、就職活動の面接で多くの企業から高評価をいただいたことは想定外だった。

単純な私は思った。
私は勉強はできなくても仕事はできるのでは?
きっと仕事では優秀な人たちと戦えるんだ!

あの時の能天気な自分を殴りたい。

現実はそううまく行くはずもなく、入社から1年経った今、優秀な人たちに囲まれ、彼らと同等の成果が求められる責任とプレッシャーに日々押し潰されそうになっている。

もちろん、楽しいと思える時もある。上司やチームメンバーは時に厳しいが優しくもあり、プロジェクトマネジメントの仕事はおもしろい。
ただ、任される仕事の責任の重さと失敗を恐れる恐怖心にじわじわと首を絞められているような感覚が私を苦しめる。

勤務時間外にも仕事のことを考えてしまう時間が増えてきた時、このままではダメだと思った。

常に緊張状態で休めず、仕事の効率も下がってミスも増える。悪循環に陥っていた。

そんな時、高校生くらいまでは本を読んで別の世界に没頭して嫌なことを忘れていたことを思い出した。(大学生はあまり辛いことはなかった。)

数年ぶりに小説を読んだ。

久々の読書に夢中になった。あっという間に一冊を読み切った。本を読んでいる間、仕事のことは忘れられた。

心が救われる感覚があった。

本はただの文章の集まりで、文はただの文字の集まりに過ぎない。それなのに、文字を追うと登場人物たちの感情や行動、風景が頭の中で思い描ける。
追体験できると途端にそれはただの文字ではなくなる。

久々の読書をきっかけに読むだけでなく、書いてみたいと思った。エッセイコンテストはその一歩となった。

自分で文章を書くと改めて作家の凄さを感じる。

いつか、私も人の心を動かせる文章を書けるようになりたい。

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