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七夕の夜に物思いにふける

今日は七夕。
子供たちが小さい頃は、笹をもらってきたりして、短冊を書いて飾ったりしていましたが、近頃はとくに何もしません。
みなさんは、七夕はどう過ごしていますか?
七夕の夜御飯って悩みません?
星形に切ったあれやこれやで彩ったちらし寿司や、天の川に見立てた素麺。。
うーん、何か違うんだよなぁ。
とういことで、毎年悩むのだけど、いつも通りの夕飯に落ち着くという。。

そして、家事もひととおり終わり、天の川見えるかなっとベランダに出てみましたが、残念ながら、うちからは見えませんでした。

ベランダに出て、ふと今朝の出来事を思い出しました。
ここのところ、毎朝のように、7時を過ぎた頃、遠くから子供の泣き声が聞こえてきます。ベランダから、こっそり覗いていると、赤ちゃんを前に抱っこし、自転車を押し、荷物を抱えた若いパパと、その後ろを大きな声で泣きながら歩いている3歳くらいの男の子。
時には、パパの叱る声。時には、男の子の手を引きずるように、つないで歩く姿。
ベランダからは、確認出来ませんが、多分2人とも汗だくでしょう。。

分かるよ!少年!眠いよね。暑いよね。僕も歩かないで、パパに抱っこして欲しいよね。
なんなら、家でまだ、ママに甘えながら、ゴロゴロしていたいよね!

分かるよ!パパさん!朝から子供がグズると本当にうんざりしますよね。子供も荷物も重たいし、早く保育園にたどり着きたいですよね。本当は子供とお話したり、歌でも歌いながら楽しく登園したいけど、仕事に遅刻する。パパだって、仕事や家庭で抱えきれないほどのストレスと戦っている。

毎朝、この親子を見ると、ダッシュで下に降りていって、パパさんの荷物を抱え、少年を抱き、「後から連れていくんで、自転車こいで、先に保育園に行って、荷物おろしたり、先生に申し送りしたりしてて下さい!」と、言ってあげたい衝動にかられる。
いや、しませんよ。普通に知らない人に突然そんなこと言われたら恐いですよね。
見ず知らずの人に子供触らせないですよね。

私も息子に手がかかりました。感受性が豊かな息子はデリケートで、とても苦労しました。泣きたくなった日々もあったし、子供を保育園に置き、仕事に向かう道、泣きながら自転車をこいだことも。
ここまで、子供も私も辛い思いをしながら、働く必要があるのだろうかと。
何度も何度も、悩み、自問しながら、仕事や家事や子育てをしてきました。
実家は遠く離れていたので、誰かのサポートを受けることは出来なかった。
小さな子供を育てる時、他の大人のサポートがあれば、どれだけパパやママが助かることか身にしみて感じています。
そして、私のように、子供に手がかからなくなり、少しのサポートをする余裕がある人間がすぐそばにたくさんいるだろうに。
親子の回りでは、ひたすらに散歩をしているご高齢の方がうじゃうじゃ歩いています。
彼らは、子供の手をひいて、のんびり歩くことは十分に出来るでしょう。そして、それを喜びとするでしょう。

どうしたら、そんな社会になるのかな。
手を取り合い、手を差しのべあい、生きやすい社会に。
天野川は見えませんでしたが、そんなこんな物思いにふける夜でした。


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