「私の推しごと」:エリンは私のバイブル📔
こんにちは🌱
にじです🌈
ましゃこさんのこちらの企画に参加します!
企画概要はこちら。
企画について
ということで、自分の好きなもの、「推し」について、語ってよいというなんとも素敵な企画に出会い、これは参加したい!と思いました。
だけれど、私の推しレベルはまだまだで、追っかけしているアイドルやミュージシャンがいるわけでもなく、「決まった何かをずっと好き」というよりは、「色んなものに熱中して好きになってきた」タイプで、私の「推し」ってなんだろう?と思い、色んなものを思い浮かべました。
その中で、今回は、私が人生二十数年の短い中で、ことある事に読み返してきたある物語を「推し本」として、ご紹介したいと思います(^^)
私の推し本
ご紹介する物語は、児童文学作家の上橋菜穂子さんによる「獣の奏者」というお話です!
あらすじ
実際には存在しない獣である、闘蛇(とうだ)や王獣(おうじゅう)が登場するファンタジー物語です。
物語の主人公は、エリンという少女。
彼女が母の死を胸に抱き、蜂飼いのジョウンに助けられ、自らの探求心を育てながら、自分の人生を自らの手で切り開いていこうとする物語です。
推し本との出会い
小学生くらいの時に、母が書店で買ってきてくれたのがはじまりでした。
ハードカバーで3cmほどはあるかなり分厚い本だったのですが、買ってきてもらった前編を読んでみて、物語の世界に没入しました。
読み終わって、続きが読みたい!となり、後編を買ってもらいました。
その後、アニメ化もされ、時間が経ってから続編や外伝が出て、その度にわくわくしながら本を手に取り、著者の別の作品も読むようになり、上橋菜穂子ワールドの虜になっていました。
当時の私は、「獣の奏者」を読んで、「どこが面白いの?」と聞かれた時、こう答えていた記憶があります。
「ファンタジーだから、実際にはない物語なんだけど、人間関係とか政治的な動きとかがすごくリアルで面白い。」
小学生だったので、実際の現実社会で起きてる政治的な動きは、分かってなかったと思いますが、肌感覚で感じていた世の中の動きや人の営みがリアルに描かれていた、と感じたんだと思います。
推し本の思い出
また、この本には、母とのある思い出があります。
母自身も、物語が好きで、私たち兄妹によく紙芝居や寝る前の読み聞かせをしてくれていました。
図書館にもよく一緒に足を運びました。
そして、よく母に自分の読んだ物語のことを話したりしていました。
その日は、テーブルに母と私と向かい合って座っていました。
そして、母が「その本はどんなところが面白いの?」と聞き、私は「この本は、1人の女の子の成長物語なのね。それで、エリンって子が〜。」と話し始めました。
私の話が終わってから、母は、驚いて、私に言いました。
「最初の一言で、どういう話なのかまとめられていてすごい!」と。
私は、その時きょとんとして、そうなんだと思いつつ、母に褒めてもらったのが嬉しかったのを覚えています。
数年後になって、中学生の頃に、夏休みの課題で読書感想文を書かなければいけない時に、私はとても苦労しました。
その時読んだのは、ミヒャエル・エンデの「モモ」。
読んですごく面白かったのだけど、その面白さをうまく言葉で説明できず、原稿用紙3枚のうち2枚半くらいをあらすじや物語の展開を書いてしまう始末。
今から振り返ると、母の言っていたことの意味がわかるような気がします。
本だけでなく、アニメや映画、音楽など、その世界に触れて、感動して、心が動いた瞬間を言葉にするのは難しいです。
私と向き合って、褒めてくれた母に感謝です。
子どもながらに、嬉しかった経験とともに、思い出の本となりました。
その後、高校生、大学生になっても、読み返すことがあり、何度読んでも、知ってるのに面白い。
安心して世界観に浸れる物語です。
推し本の魅力
さて、ここまで、あらすじ、出会い、思い出と語ってきました。
ここからは、推し本の魅力と今の入手・視聴経路を簡単に紹介します。
まず、魅力から。読んだことのある方、これから読む方、それぞれにその方の感じる魅力があると思いますが、私はこんなところを魅力に感じています。
①壮大なスケールの大きさ
1人の少女の小さな選択の数々が、ある国の命運を分かつ大きな分かれ道になっています。
たった1人にのしかかる責任の重さに私だったらどうするだろう?と主人公に重ねてみると、エリンの選択にはエリンの芯が通っているのを感じ、それを貫く強さと逞しさを感じます。
②純真な探求心
「聡い」という表現で物語の中ではでてきますが、エリンは、賢い人です。ただ知識をたくさん持っているのとは違って、自分の目や耳、鼻、全身使って観察して、そこから類推して考える力があります。
だからこそ、これはなぜ?なぜ?と疑問が次から次へと湧いてきて、探求心に溢れている様子が描かれます。
そんなエリンをみていると、枠の中でルールに合わせて学ぶことは、エリンのような子どもや人には少し窮屈に感じるのかな。そんなことも感じます。
③生き物の声に寄り添う繊細さ
そして、エリンは獣として登場してくる闘蛇や王獣を人間が意のままに操ろうとすることを嫌います。
野にある獣は、野にあるまま生きられるように。
と奮闘するも、野にあるままには生きられない現実に直面し、一つ一つ、曲がり角を歩んでいきます。
そんなエリンの思いを知ってか知らずか、王獣編のラストでは、ひとと生き物の触れ合いを考えさせられることが起こります。
私は、しばらくほぅっとしてしまいました。
興味のある方はぜひ手にとってみてください!
推し本のいま
「獣の奏者」は、全シリーズは5巻です。
全シリーズは、
・獣の奏者 闘蛇編
・獣の奏者 王獣編
・獣の奏者 探求編
・獣の奏者 完結編
・獣の奏者 外伝 刹那
となってます。
現在、書店ではハードカバーは売ってないかもしれませんが、文庫化や子ども向けのノベライズ化もされているので、書店での入手も可能です。
アニメ化された映像は、HuluやU-NEXT、dアニメストアなどで視聴可能です。
Amazonプライムでも、1話だけなら無料で観られるみたいです。
DVDもありますが、そもそも製造数が多くなかったのか、メルカリでものすごい値段で出てます。
調べてびっくりしました( °_° )
私は知らなかったのですが、漫画化もしていたようです。
気になる方は調べてみてください!
というわけで、回し者見たくなりましたが、
「獣の奏者」という物語を広く知ってほしくて
ご紹介してきました。
おまけ
先日、いつもの近くの公園へ散歩に行った際に、夕焼け前の空に雲が浮かんでいました。
その雲の様子を見たときに、惹かれるものがあって、おもわず写真に撮りました。
こちらです。
はじめは、鳥みたい。と思って見ていたのですが、後からよくよく見てみると、王獣みたい、と思いました。
あの王獣はリランで、エリンも背に乗っているのかな。と。
そんな嬉しい偶然もあり、この記事を書こうと思った時に、改めて物語を読み返すことにしました。
今回、読み直すことが出来て良かったです。
最後に
ここまでおつき合いくださり、ありがとうございます!
久しぶりに読み直して、物語の世界に没頭することができ、楽しかったです。
推しの魅力を語ると、私ってこんな所を面白いと思ってるんだ〜と振り返ることにもなって、楽しく記事を書くことができました!
ましゃこさん。
素敵な企画をありがとうございます!
みなさま。
またお会いしましょう🌷´-
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