君に贈るプレゼント
「環くん、ちょっといいかな」
「おー」
環は真剣な面持ちで部屋に入ってきた壮五に、また何か自分一人で抱え込んでいるものがあったな、と思った。
「どした?そんな思いつめた顔して」
「単刀直入に聞くね。環くんは今欲しいものとかある?もうすぐ誕生日だから」
「覚えててくれてたんだ」
それが何だか嬉しくて。
「俺もそーちゃんの誕生日覚えてる」
「そうなの?」
「当たり前だろ。俺そーちゃんの相方だし」
「ありがとう、環くん。僕のことは今いいんだ。環くんの誕生日の方が先だから、先に聞かせ