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映画「殺さない彼と死なない彼女」感想

ダークそうなタイトルとサムネが気になってたので視聴。
以下、間宮さん中心にネタバレありの感想です。


■小坂れい

口は悪いけど心根は優しい高校生。控えめに言って好き。
好きな子にわざと意地悪しちゃったりするような、小学生の男子みたいな感じもなんとなくしました。
好きな子にいつもと違う前髪の分け目を気づいてほしくてちらちら見ちゃったりする、恋する男子の可愛いところも観られます。

ぶっきらぼうで淡々とした、飾らない喋り方がリアル。
鹿野との、仲がいいからこそのやり取りは聞いていて楽しかった!

特に、留年理由を聞かれて言いよどむ小坂の、歯切れが悪くうまく言葉が出てこないシーンがお気に入りです。
イカ焼きのくだりで、小坂が「人とは思えぬ喰い方…」ってぼそっと言うところも好き。
間宮さんのアドリブなのか台本なのかわからないような、絶妙なセリフ加減いいよね…。

亡くなる間際、鹿野の写真を見て笑っている顔がどんどん引きつって強張っていくのがつらかった。
間宮さんが演じた役の中でキャラクター性がトップレベルに好みなんだけど、だからこそ余計に作中で亡くなってしまうのが悲しすぎる。。

■ストーリーなど

日常にたゆたうような空気感が、どこかあたたかくて切ない。
穏やかな時間が流れつつ、時々きゅんとするシーンやくすっと笑える会話があって好きです。
インタビュー記事で「自然光で撮った」とある通り、全体的にやわらかな光が綺麗

小坂と鹿野の友達のようなカップル感も青春だし、八千代と撫子の初々しい恋にはきゅんとしたし、地味子ときゃぴ子の女の子の最強の友情もいいよね…。

桜井日奈子さんの陰キャっぽい女の子の演技が良かった!(陰キャっぽいって解釈で合ってる?)
独特な言動やじとっとした声音がアニメちっくなんだけど、ナチュラルにハマっていてすごいなと思った。

閉ざ雪に続いて、クセの強い女子の役がばっちり決まっていた堀田真由さん。
魔法のリノベと印象が全然違くて、クレジット見るまで気づかなかった金子大地さん。イケメンクズ男の役もいいな…。

引きのカメラで鹿野を写してて、小坂がツッコミを入れる構図が気に入ってます(神社と校門のシーン)

好きなセリフは撫子の「あなた以外の誰かと幸せになるくらいだったら、あなたのそばで不幸になりたいわ」

カットによって時間軸が違う、カップルの片方が通り魔的な第三者によって唐突に殺害される展開、面白いけど似たような映画観たことあったからすぐにぴんと来てしまった。。
犯人の動画と葬式での鹿野の声で先の展開が読めてしまったから、個人的にもう少し伏線をぼかしてくれたら嬉しかった…!

後半の夢の中のシーンあたりから号泣してました。
バイト中に出てきた猫のストラップ!クローゼットの中の花火!

ラストの撫子に対する鹿野の言葉とか行動とかで、小坂が鹿野の中で生きていると思わせるのも胸があったかくなった。
「未来の話をしよう」という言葉も、小坂→鹿野→撫子→八千代と繋がっているのもエモかったです。
小坂はずっと鹿野の傍にいるよ、って教えてくれるような、最後の桜の中のにじむような演出も切なくて綺麗だったなあ…。


…悲しいので、以下に萌えシーンを綴って終わります。

冒頭のアイス買ってくれる小坂(さらにハチのお墓まで作ってくれる)、優しい。
小坂くん鹿野さんのこと絶対好きじゃん~~って思いながら観てました。

屋上から飛び降りようとする鹿野を必死で止める小坂のシーン。
間宮さんの焦っている演技が最高。

バイト中に猫のストラップを見て、ほんのり口角が上がる小坂。
このとき鹿野にあげようかな~なんて考えてたのかな。

屋上で鹿野が寝ているときに、小坂がほっぺにキスする場面、青春だ…。
夢の中ではちゃんとしたキスシーンあるけど、すでに小坂亡くなってるから情緒ぐっちゃぐちゃにされる。

キャラ的にあんまりしそうな感じじゃなかったから、夢の中で鹿野に耳打ちする小坂にギャップ萌えしました。
あと手紙の宛先が「鹿野ななちゃん」なのも、鹿野のことをちゃんと女の子として見てる感じがして、なんかすごくいい。

2回目の夢の中で、抱き合いながらベッドに倒れこむ鹿野と小坂のシーン。
二人とも幸せそうな顔してるんだけど、やっぱり小坂が少し寂しそうな表情なのが余計に涙腺崩壊だった。

ハチの象徴は「幸運」だそうです。

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