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中卒でもAmazonから内定が出た奇跡のようなお話し

転職活動をゆるく始めたとき、Linkedinで流れてきたAmazonの求人に目が留まった。
でもまさか自分がこんな優良企業には入れないだろう、と思いつつもダメ元で経歴書を送ってみた。
すると数日後、すぐに一次選考の案内が来たのだ。
思わずガッツポーズ。

そして4回の面接を無事通過し、内定をもらった。
オファー条件は良かった。
応募したポジションの給与レンジの中で、提示された価格は最高値と言われた。

でも結局、今回は行かない、と決めた。
他にもBig4、大手テックなどから内定を次々もらうことができ、
Amazonでのポジションは今ではない、と判断したから。

Amazonの内定を辞退したあとも、リクルーターからカウンターオファーが来た。
そんな自分、すげーと思った。
そしてそれでも内定を辞退することを曲げなかった自分、かっこいいと思った。

ちなみにAmazonの採用面接はかなり難易度が高いと言われている。
なぜなら16個のLP(Leadership Principles)という全社員が大切にしている行動指針が存在し、STARメソッドに沿って自分の過去のエピソードをうまくLPの要素を含めながら矛盾なく面接官に説明しなければならないからだ。
おまけに自分では、16個の中のどのLPに基づくエピソードかは決められない。
面接当日に面接官から言い渡される。

16個のLPにまつわるエピソードをすべて準備しておくべきなのだが、面倒くさがりな私は16個中10個くらいしか準備しなかった。
そしてよりによって準備していなかったLPについてのお題が出されたこともあった。

これからAmazonを受ける方は、LP16個分すべてのエピソードをまとめておくことを強く推奨する。
そして、数字においてはかなり深堀りされる。
私は算数ができないが、算数ができないからこそ入念に準備をした。

100億円売り上げた、というだけのエピソードでは、落とされてしまう。
どんな工夫、改善を成し遂げた結果が1000万円のコスト削減につながったというエピソードの方が面接官は食いつくし、新しい最新の技術を導入するエピソードよりも、今あるリソースをフルに活かして改善していくエピソードの方がAmazonでは好まれる。
Excel文化であるため、Excelのデータを駆使して、というだけで面接官はときめくだろう。
改善したことにより何が何パーセント効率化できたのか、改善後に何パーセント売り上げが上がり、リソースを何パーセント減らすことができ、いくらコスト削減ができたのか、数字に矛盾がないように伝えられるよう準備をしておけば大丈夫。
データがすべての会社とも言われているので、データに基づき忠実に動き成功を実現したエピソードは準備必須です。

そしてHRとの面接もあなどれない。
HRはバーレイザーである可能性が高く、面接ではスキルや能力よりAmazonへのフィットネスを見る傾向だ。
「この人がAmazonに来たら成功しやすい人かどうか」
「Amazonのレベルを上げてくれる人かどうか」
などを見られるのと、同じくLPや数字について深堀りされるので油断はできない。

私の経験談が役立つかわからないが、採用面接を難なく通過し内定をもらえたことは、今でも自分の自信につながっているし、市場価値を知る意味でもAmazonを受けてよかったと思っている。

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