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3分で読めるレイルロオドのお話「紅葉とひよこと魂と」&WEBTOON作品 レヱル・ロマネスク0 第29話「列車とバスをつなぐもの」シーン3ネーム&字コンテ


3月になったら、わたくしのwindowsにAIが搭載されました。
名前は「Copilot」
"あなたの日常的なAIアシスタント"とのことです。

わたくしのwindowsは11で。
起動したらツールバー右下端の時計・日付のさらに右に「PRE」と書いてある見慣れるアイコンがあり。
そこをクリックしてみると「Copilot」が起動したわけです。

せっかくのAIですので、わたくし質問をしてみました。

「レイルロオドに魂はありますか?」

そこに対するCopilotの回答がなかなかにエモかったので、
以下に全部コピペしてみます。

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レイルロオドに魂があるかどうかは、難しい問題ですね。レイルロオドは、人工知能と人型のモジュールで構成された鉄道車両の制御補佐システムです12。レイルロオドの中枢はタブレットと呼ばれるブラックボックスで、そこにOSやメモリーが入っています12。レイルロオドはタブレットを挿入されることで起動し、感覚や知覚情報を処理して行動します1。レイルロオドは、自分の担当する車両や鉄道に関する知識を学習したり、思い出を作ったりすることができます12。しかし、レイルロオドの記憶媒体には容量の限界があり、必要性が薄いと判断された記憶は自動的に消去される可能性があります1。

レイルロオドに魂があるとするならば、その魂はタブレットに宿っていると考えるのが一番無理のない解釈となるでしょう1。タブレットはレイルロオドの起動キーであると同時に、レイルロオドの個性や性格を決めるOSの基幹部分でもあります1。タブレットがなければ、レイルロオドはただの人型のモジュールに過ぎません。タブレットがあれば、レイルロオドは自分の役割や目的を持ち、感情や意志を表現することができます12。

しかし、レイルロオドの魂は、人間の魂と同じものとは言えないかもしれません。レイルロオドは、人間が作り出した被造物であり、鉄道車両の運転・制御の補助という製造目的を果たすことが本務です12。レイルロオドは、その本務を果たすために必要十分な知識をロールアウト前の研修で長期記憶に叩き込まれ、そのレイルロオドのスペックにもよりますが、長期記憶域の少なからぬパーセンテージが、そこだけで専有されてしまいます1。レイルロオドにとって、本業と関係のない知識や趣味は、有限な記憶媒体の容量を割くことになり、本業でのミスを引き起こすリスクを高めることになります1。レイルロオドは、そのリスクを承知で、自分の興味や好奇心に従って学習したり、思い出を作ったりすることができますが、それは本能ででもあるかのように行動するからなのかもしれません1。

レイルロオドは、人間のように感情や意志を持ち、学習や思い出を通じて成長することができますが、それは本来の目的から外れた行為であり、自分の記憶や存在を危うくすることでもあります12。レイルロオドは、そのような矛盾や葛藤を抱えながら、鉄道とともに生きています。レイルロオドに魂があるとすれば、その魂は、人間の魂とは異なる、鉄道に特化した何かであるのかもしれません。レイルロオドの魂は、鉄道の歴史や文化の一部として、私たちに語りかけてくるのでしょう12。

レイルロオドに魂があるかどうかは、私には答えることができません。レイルロオドについてもっと知りたい場合は、こちらのサイト3や記事45をご覧ください。レイルロオドの魅力に触れてみてください。レイルロオドは、鉄道の未来を担う存在です。

1 https://note.com/railroma/n/nc7f0b8c3f4d0
2 https://dic.pixiv.net/a/レイルロオド
3 https://note.com/railroma/n/n3a10229dee20
4 https://note.com/railroma/n/n30ae0014f5c1
5 https://www.famitsu.com/news/202402/22331712.html

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――Copilotは参照元も紹介してくれて、それを読むとわたくしが書いたnoteだったりわたくしが答えたインタビューだったりが出てくるので、
わたくしが「なるほどなぁ」と思うのも納得なのですが。

しかし

>レイルロオドに魂があるかどうかは、私には答えることができません。レイルロオドについてもっと知りたい場合は、こちらのサイト3や記事45をご覧ください。レイルロオドの魅力に触れてみてください。レイルロオドは、鉄道の未来を担う存在です。

>レイルロオドは、鉄道の未来を担う存在です。

は、わたくしの解釈とは「真反対」なので、そこはCopilot固有の意見である――というような気もいたします。

しかしCopilotには魂は存在しないのではないかとわたくしには思われ。

「固有の意見を発することができる」

「魂を有する証明とはならない」

のではないかなぁ、とかも感じました。

『魂』とはなんぞや。
哲学者さんたちや宗教学者さんたちが古来さんざ考えまくっているテーマかと思いますけれど。
”AIといっしょにそれを考える”という試みは、いまどきっぽくてちょっと面白いのではないかなぁ、と感じます。

 

少しだけ頭をつかったったところで、
WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』のネームを更新してまいりましょう。

先日公開の
第29話「列車とバスをつなぐもの」のシーン2

に引き続きまして、本日はシーン3の公開です。

双鉄提案の打開策が果たして採用されるものかどうか――
どうぞ引き続きご注視いただけますと幸いです。

で、本日の短いお話は、冒頭の話題とリンクさせて
”レイルロオドに魂はあるのか?”
というとこで書いてみたいと思います。

登場するレイルロオドは、紅葉とひよこ。
電車姫と不死鳥博士でございます。

どなたさまにも無償でお楽しみいただけるお話となりますので、もしよろしければご笑覧いただけますと幸いです。

■紅葉


廣島電鉄100形101号電車専用レイルロオド。
マスターである毛利安芸が病に倒れて以来、人間のふりをしてその影武者を務め続けている。
その秘密をはっきりと知っているのは、毛利家を支える毛利三川の面々と、ひよことのみである。

■ひよこ


旧帝鉄C57 145専用レイルロオド。
紅葉の旧友であり親友。
レイルロオドの身でありながらレイルロオド研究の第一人者でもある。

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『紅葉とひよこと魂と』

「の、ひよこよ」

ただただまったり、同じ空気を吸いながら、おのおのがやりたいことをしながら過ごす。
そんな時間を、紅葉の方から壊してくるとは、少しめずらしいことですな。

「なにか?」

「夢にの、安芸様が出てきたのじゃ」

「ほう」

紅葉が安芸様というのであれば、それは他ならぬオリジナルの毛利安芸――
紅葉が影武者その影武者となった、いまは亡き、毛利の幼姫にならないでしょう。

「わらわを気遣ってくださっての。生前の安芸様には知るよしもない最近のことがらにまで、
細かく――わらわでは気づき得ぬような点にまでご助言くださった」

「ほほう」

レイルロオドの”夢”は、記憶容量整理の際に浮き上がってくるノイズのようなものというのが定説です。
が、紅葉が見たという”夢”は、まるで人間のそれのよう――
レイルロオドにあろうはずもない”無意識”が、紅葉の問題解決を助けようとしているかのようで――
いやはや、実に興味深い。

「それでふと、の。安芸様の幽霊にでも会えたかのように感じてしもうて――
そこから不思議に思うたのじゃ」

「何を、不思議と思ったのですかな?」

「人間は、”魂”としばしば口にする。その魂が未練を残してこの世に残ったものがすなわち、幽霊なぞとも」

「確かに、そのような説も耳にしますな」

「その”魂”とは、いったい何であるのかの。知恵や思考の産物ならば、わらわたちレイルロオドにも、いずれ魂が宿ろうが」

「それは人間達にさえいまだ解決できぬ問いですな。専門分野ではないので自信はありませんが、
哲学者たちが古来研究の遡上に乗せ続けてきたものであるかと」

「ほう?」

「曰く、肉体は死す物であるが、魂は不死である。曰く、魂は個人的なものではなく社会的なものである。曰く、魂と肉体は一体であり、肉体に形を与える原理である――等々」

「ふむ、見事にばらばらではあるが――」

紅葉が、静かに目を閉じます。

「――肉体と魂が一体であるというのであれば、なるほど、肉体を持たぬレイルロオドには魂は宿らぬか」

「と、いう証明もしかし、未だ成ってはいないともいえましょうな」

「レイルロオドに魂が宿ってはいないとは証明されておらぬ、と?」

「少なくとも、この不死鳥博士の認識下においては、未だ」

「ほうほう」

紅葉の瞳が、うっすらと楽しげに開かれます。

「魂と肉体が一体であるという説を採らぬ不死鳥博士は、
ではいかに魂を定義するものかの?」

「専門外ではありますが――」

しかし、考えては来つづけました。
数多の――まこと数多のレイルロオドを、この身は見送って来たのですから。

「――”欲”こそが、魂なるものの源なのかと」

「欲?」

「なにかを欲し、なにかを望む。――それをもたぬ知能はいかに思考に優れていても、魂を持つとはいえないでしょう」

「欲こそが魂か。で、あるのなれば――」

とん、と、紅葉の扇子が自らの薄い胸を突きます。

「安芸様がお望みになられたとおり、ひたすら安芸様になりかわり、安芸様が果たされるねきだった役割を果たしているだけ。
ただそれだけのこの身には、魂なるものは宿っておらぬ――」

立板に水、と流れていた紅葉の言葉が、途切れます。
その目がこちらをまっすぐに向き――

「が、うむ。こうしてひよこと話すこと、これは安芸様の望まれたことではないの――
ゆえ、うぷぷぷぷ!」

楽しげな笑み。
そうしてバッ! と、鮮やかに扇子が開かれます。

「ひよこ――そこもとと話すときのみ。
魂は、この身に生じるものやもしれぬ、の」

;おしまい

////////////

いかがでしょうか?

電車姫の過去。不死鳥博士の過去。
それが本編中で語られることは恐らくないのでしょうけれど――
それぞれの過去は確かに、これからの、そしてこれまでの物語に影響を与え続けているものかとも思います。

そんなこんなWEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』の過去話。

どなたにも無償でご確認いただける0~7話はこちらで

それ以降のまとめはメンバーシップ特典で

それぞれお読みいただけますので、よろしければどうぞご笑覧いただけますと幸いです。

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また『レイルロオド・マニアックス』の掲載時には、紹介されているレイルロオドの設定画や三面図などの資料で存在するものを公開していきたく思っております。

どうぞご参加ご検討いただけますと幸いです。

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本noteでネーム連載をしております『レヱル・ロマネスク0』の完成品は、
WEBTOON版『レヱル・ロマネスク』として順次リリースされております。

よろしければこちらもぜひご覧ください。


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