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私がアトピーの事を発信する理由

私は40年以上もアトピー性皮膚炎の治療をしながら生きています。


今はもう、その対策や生活スタイルが確立していて、大きく体調を崩す事も、全身真っ赤で狂ったように痒くなることも無く、快適に生活をする事が出来ています。


とは言え、今でも皮膚科には月1で通っているし、食べ物や運動に気を付けて生活をしています。


一番アトピーが悪かったのは、私が大学に入った頃で、そのころはまだインタネットは、本当にごく限られた人にしか利用されていませんでした。


アトピー治療の情報も、一般の人が目にするのは、新聞や雑誌くらいしかなく、病院で行われているほとんどの治療は「ステロイド」による軟膏治療がメインでした。


言われるがままに、真面目にコツコツ治療をしていましたが、段々効かなくなってくる心の焦りを感じながら、生きていました。


生活の不摂生もあり、最終的にはステロイドの注射も効きが弱くなったきて、当時通っていた先生に泣きついた時に言われたのが「うちではもう診れないので、大学病院を紹介します」でした。


先生を恨み、家族にも八つ当たりをして、脱ステに走り、結果的にヘルペスという感染症が顔を含む、身体の至る所に出て、これ以上は脳炎になる恐れがあると言われ、入院する事にもなりました。


ステロイドの恐ろしさと、脱ステの正しいやり方を知らなかった私は、それからも、数回、入院治療をする事になりました。


当時働いていた会社も、普通に出社する事すら出来ず、退職する事になったり、システム会社のプログラマーとして働いていた時も、休職する期間にプロジェクトに係わるメンバーに迷惑もかけました。


その間も、色々な民間治療や病院での治療をしながら、段々と自分がどんな事をすると調子が良くなるのか、逆に悪くなるのかを探していきました。


そして、その具合から「この傷がどの程度で治るのか」も、自分の身体を観察する事で解るようになっていきました。


そういう地味な作業を繰り返す事で、私はアトピーをコントロールできるようになっていった経歴をもっています。


アトピーによって苦しめられてきた期間が長かったので、それが無ければもっと違った人生だろうなとも思いながら、でもまだまだ自分は、何にでもチャレンジする事が出来ると思っています。


私のアトピーは、食べ物と運動によって大きく体の状態が変わってくるタイプです。


運の良い事かは分かりませんが、年齢を重ねる事で人間は老化していきます。それを先延ばしに出来るのが「食事」と「運動」です。アトピーの改善と同じ行動をする事で、私はまだまだ若く居られるなと、考えています。


これを読んでくださっている方が、おいくつの人なのかによりますが、俗に行く「40超えたら、坂を転がるよう」というのを、実感しています。


アトピーが治ったらしたいなぁと思っていた事も、体力的に段々出来なくなってくる年齢でもありますが、これからも食生活と、体力維持をしながらコツコツとやっていこうと思っています。


私は現在46才ですが、この年になってTwitterを始めました。そして5月にはYouTuberにもなりました。


そんな活動をする事で、今までにない出会いも経験しています。年代を超えたアトピーの人との交流です。最近ではZoomを使って、全国のアトピー仲間の人と、アトピー以外の話でも盛り上がっています。


良い時代になったなぁと思う。何の情報も無く、孤独で寂しく、誰も自分の気持ちを解ってくれる人がいなかった私の20代。


でも今は、好きな時に繋がれて、知らないも教えてもらえます。


今の私よりも、ずっと不安で、症状も重くて、毎日泣いて生活している人も沢山います。そんな人に、自分や自分の周りから得た情報が、少しでも役に立つように、これからも長く細くではあっても、発信していきたいと思って、やっています。


私は、アトピーを持ちながら、高校・大学に通い、就職したけど4回も転職して、今は自営業をしています。家族4人で生活していて、脱ステの経験と入院歴もあります。


病院治療だけでなく、民間治療もかなりやりました。使ったお金は余裕で500万は超えます。


TwitterやYouTube、ブログ、そしてこのnoteを使って、色々な人に声が届けられたらいいなぁと思っています。特にTwitterでは、日々誰かと交流したり、#アトピー運動部 のタグで活動を報告しています。


良かったら、覗いてみてください。今日は改めて、私の活動する主旨を書かせてもらいました。

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