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LINE CREATIVE Meetup #3 に行ってきた

1/30 に行われた LINE CREATIVE Meetup #3 に行ってきました!とても楽しかったので感想残します。

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社内カフェ、おしゃれだ...

※若干遅れてしまい、途中からのレポートになります。
最初に開催趣旨説明があり(聞きたかった)、続いて2019年の LINE クリエイティブの振り返りへ。

2019年のLINEクリエイティブ - 小林謙太郎さん

エバンジェリストの小林さんから、2019年リリースしたものの振り返りがありました。

LINE チラシの UI についてのお話など。
例えば「地図(アクセス)」という項目があり、この要素は一般的にはすぐたどり着けることが重視されることが多いものですが、LINEチラシにおいては表示されるお店が近所なので優先度は下がるそう。このように、場面に合った最適な UX を追求することが重要とお話されていました。

また2019年は FinTech の分野においても、多くのリリースが行われていました。代表的なサービスである LINE Pay のロゴ変更(縦でも組める拡張性を持ったものに変わった)以外にも

・証券
・スマート投資
・Score
・Pocket Money
・BITMAX

などが続々とリリース。また既存のほけん、家計簿のアップデートなども行われたそうです。

このような FinTech 系のサービスで特に意識されているのが、昔からあるサービスを単にモバイル化するだけが目的ではないということ。シンプルさ・簡単さ・分かりやすさや透明性、安全であることを大切に、UX を第一に考えられているそうです。誰でも使える「LINE」の延長線上にあるサービスであるということが意識されています。

また、家計簿では最新の AI を利用した機能があります。

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従来の UI もプロトタイプを何度も繰り返してチューニングしたものでしたが、AI の追加によりトーク画面で入力ができるようになりました。画期的ですね!
また、レシートの写真を撮ることで文字を読み取り、項目名や金額などをすべて入力してくれることも可能になったそうです。これならユーザーの手間が格段に省けます。

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AI をはじめとしたテクノロジーの進化によって、これまでにないインターフェースになるケースが必ず出てきます。何を優先すべきかを考えて、その時の最適な UX を実現できるようにしなければならないと改めて感じるお話でした。

LINE NEWSの振り返りとこれから - 橋本健吾さん

「Portal Company」 LINE はコンテンツを軸に考えている会社だということ。多くのコンテンツが密集する LINE NEWS は、それを体現する代表サービスの一つです。

マーケティングの数字も見つつ、振り返りが行われました。

昨年MAU 平均 6,800万人
MPV 平均で月間120億PV (50%アップ)

また、AI + UI で行った改善について。色々な改善が行われた中でも、ファーストビューの改修は一番効果があったそうです。

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これまではテキスト量を増やしていた部分でしたが、写真が上になっています。ディープパーソナライゼーションによる AI レコメンドエリアです。そのユーザー一人ひとりに興味のある分野が表示されるようになっています。

サービスや事業により近いポジションでデザインすることの意味

都度最適解を出すことを目標に、テストを何度も繰り返してアジャイルを回していくことで サービスの成長にコミットするデザインの価値が生まれていく、と橋本さんはお話しされていました。

とはいえ2019は仕込みの年とも。2020年の LINE NEWS としての目標は熱心な読者を増やすこと。今後も色々なアップデートが予定されているとのことでした。楽しみですね!

LINE CONFERENCE 2019 のデザイン展開 - 金俊龍さん、佐竹正基さん、黄聖媛さん

最後に昨年行われたカンファレンスについて、BXデザインチームの方々から発表がありました。

印象的なこのキービジュアルは、LINE のサービスが私たちの生活と関わりあうサービスを介することででその延長、未来の生活の中心になっていくというイメージから生まれたそうです。

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佐竹さんからは、テーマ 「Life on LINE」が決まるまでの流れについて伺うことができました。

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生活に密に関わる様。(アイコンが可愛いです)

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上記がカンファレンスのテーマ・ビジュアルを決定するまでのフローです。

Keywords
まずは言葉から決めていくとのこと。これは他のプロジェクトでも同様に行われていることだそうです。全員(チーム5人)で、間違っても被っても良いのでとにかくたくさんキーワードを出してホワイトボードに書き出します。そうすると言葉のグループができるので、それを基とすると自ずと方向性が明らかになってきます。ここで決めた方向性をビジュアル化していくのが次の工程です。

Ideation
スクラップブック的に近しい写真などを探して集めることで、イメージを作っていきます。ここでよりデザインの方向性が明らかになってきます。この工程によって消えていくキーワードもあり、案はどんどん絞られていきます。ここまでデザインはしていません。

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Concept Making
ここで初めて、ラフなデザイン案を出していきます。一人一案出されたとのこと。

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繋がり、どんどん豊かになっていく、といったイメージから & や階段、言葉をストレッチさせるものなども生まれています。また 手触りで「LIFE」を表現するような、テクスチャの工夫されたデザインもありました。

プロダクト全体でLINEでカンファレス会議
LINEのグループトークなどを使い、多くの人に意見を聞いていきます。ここで色々な意見を聞き、2案に絞られます。

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決定
取締役へのプレゼンを経て、いずれかが選ばれます。改めて、決定したイメージがこちら。

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選定理由は主に、ストーリー性があることだったそうです。

・カンファレンスだけではなく、LINEとしての思いがあることがよかった
・点から線に繋がっていくストーリー性が決め手

ホームページにも掲載されていましたが、当日は大きなモニュメントの展示なども行われました。

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LINE PAYがメインだったので、コインのお土産も提案&デザインされたそうです。

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続いて、プレゼンテーションスライドについて黄聖媛さんより発表がありました。可読性に重きを置いたデザインガイドを作成。また、色や写真についてもルールを定めます。

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これにより、誰が作っても違和感のないデザインのスライドになります。トーン・マナーを維持すると、見る人に統一された強い印象が残るそう。

スライドが単調にならず退屈ではないこと、眠くならないようにすることを心がけたとのことでした。

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また、あらかじめ会場の規模などは考慮していたものの、リハをしながら表現方法を模索する部分も合ったとか。そのため修正もたくさんあり、もちろんその内容に合わせてデザインも修正する部分があったそうです。大変だ...。

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当然、台本と修正データがあってるか確認しなければなりません。当日の朝までホテルの部屋でみんなで調整し、チーム全員満身創痍だったとのことでした。w

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その甲斐もあって本番は成功に終わり、評判もよかったそうです!

まとめ

今や誰もが使う身近なサービスである「LINE」の世界観は、今日お話されていた皆さんはじめ多くの方に支えられて確立されているものなんだなと強く感じました。懇親会でもたくさんお話させていただきましたが、どなたもそのブランディングとユーザーの「体験」を大切にされている印象でした。ブランドのストーリーやビジョンを可視化できるデザイナーはやっぱりカッコイイ仕事だな〜と憧れを再確認できたというか、初心にかえることができた気がします。参加できてよかったです!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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