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忘れたくないなと思う麦茶の味

一口飲んだだけで、なんだか体も気持ちもすっと涼しくなる。
いつもの家でつくったなんのへんてつもないふつうの麦茶だけど、一口づつ味わってしまうくらい、うれしい一杯だった。

今日はちょっと久しぶりに朝からむし暑い日だった。

次男を保育園に送って家に戻る。
その往復10分を外に出ただけで汗が流れるくらいで、帰宅したきにはすでにへろへろ。

シャワーするかこのまま冷房いれてしのごうかと考えながらリビングにいた小3長男に「ただいま」と声をかけたら、You Tubeに夢中で返事が返ってないときが多い長男に「…ママ、どうしたの?」と聞かれた。

あまりにつかれたオーラを出していたからなのか、汗をだらだら流していたからなのか…。

「外があつくって…」と答えたら、長男はわたしをじっとみてから立ち上がってキッチンへ。

どうした…?と思って見守っていたら、冷蔵庫から麦茶のポットを取り出して、食器棚から背伸びしてコップを出して麦茶をいれている。

え?と思っていたら、「お茶のんだら?」そういって、わたしにコップを渡してくれた。

「ありがとう」
びっくりしながら御礼を言うと、「どーいたしまして!」とかえって来たけど、そのときにはもう長男はYou Tubeをみてた(笑)

ふだん、You Tubeをみているときには呼んでもなかなかはいらないし、なんならYou Tubeが途中だからとわたしを手足に使おうとするくらい定位置のソファーから動くのをめんどくさがる長男。

そんな長男がいれてくれた麦茶は冷たくておいしかった。つくったのわたしだけど。

寝返りも、タッチも、子どもの成長を感じる瞬間というのはいつも突然やってくる。
突然に感じるだけで、目に見える形に現れる前にも子どもは日々成長している証でもある。

こういう瞬間こそ、カメラにおさめられたらいいよにと思うけれど、できなかったので記録がわりに書いておく。

何年かしたら、いや何ヶ月かしたら、そのくらい時間がたてばそのときにはささいに感じるかもしれない成長でも、心を動かされた大切な出来事だから。


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