観察から学ぶこと
保育園から帰ってきて1歳次男の手を洗い、荷物を片付けながら「くつした、ぬいでね〜」と次男に声をかける。
次男はハッととまって足元をみて、くつした!って発見した顔をしてから座ってくつしたを脱ごうとする。
右足はスポンッと脱げたのに、左足はなかなか脱げず力いっぱい引っ張って真っ赤な顔をしてたからひっかかっていたかかとをすこしずらしてあげたらスポンッとぬげる。
ぬげた!とうれしそうな顔をした次男と目があったから「じょうずにぬげたねぇ」と言ったら、次男はぬいだくつしたを大事そうに持って立ち上がる。
どうしたのかな?を思ってみていたらトコトコトコッと歩いていく。
次男のうしろをついて追いかけたらたどり着いたのは洗面所。
あれ?と思ったら次男はぬいだくつしたを洗面所の脇にある、洗濯する洗い物をいれるカゴにそっといれたのである。
「どーじょ」とちいさな声でつぶやきながら。
ええーーー教えてないのに!声もかけてないのに!
なんで?!
しかもどーじょって言ってる。
びっくりしつつ、声をかける。
「そうだね、くつしたここにいれるんだよね。よく見てたね。いれてくれてありがとう」
そう、次男は見ていたのだ。
次男がくつしたをぬいだ後、そのくつしたをカゴにいれるわたしのことを、今までずっと。
それでくつしたはそこのカゴにいれると理解して、行動した。
その成長に感動しながら考えたのは、オンラインがふえる中で入社する新入社員の人たちのことだった。
久しぶりにオフィスに行くとやはりとても情報が多い。
見て学べることがきっとたくさんあるし、そうやって見て学ぶことが当たり前になっているような仕事の仕方やルールというのもまだたくさんある。
受け入れ側としても、リアルだったら表情や手がとまっている様子を見て声をかけたり助けたりできるけれど、オンラインだとそういった見える情報が少なくなる。
オンラインがふえることで、見て学べる機会、見て察する機会がへることを前提にした仕組みがきっと新しく必要になるのだろうなぁと思う。
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