アンケートから見えるもの
アンケートの回答結果をひとつひとつ見ていくと、組織の状態や傾向がみえる。
企画運営を担当している四半期ごとに開催の事業部全体会では、毎回終了後にアンケートをとっている。
主な目的は、開催目的に対しての効果測定と次回への改善のため。
だからまずは定量的に結果を見て、その上で定性的な結果つまりは自由記述欄に書かれた内容を確認して具体的な改善点を考える。
(もう少し細かく言うとアンケート結果を見る前に運営視点で振り返りをして仮説をたてた上で、アンケートをみてギャップがある部分をみつけたり、仮説のずれを調整している)
運営視点ではそういうプロセスをとっているのだけど、アンケートはたくさんの情報がつまっている。
そのときの組織の状態がよく現れるなぁと思う。
というわけで、アンケート結果をみるときによくみるポイントを整理してみる。
まずは回答率。
内容への満足度や、組織へのエンゲージメントは回答率に影響する。
アンケート自体の内容(回答しやすさや質問量など)も回答ハードルになるのでそこを考慮した上で回答率の推移をみる。
目的にあわせてどの程度の回答率を目指すかを決めておくと、結果をふまえてアンケート自体の改善もしやすくなる。
それから、自由記述欄の記入率。
これも内容の満足度やエンゲージメントが影響する。
基本的に自由記述は手間がかかってめんどくさい。
そのめんどくささをこえて、ポジティブなフィードバックを書いてくれる人がいたらなにか伝えたくなるような心の動きをつくれた可能性があるし、ネガティブなフィードバックでも書いてくれる人がいるのは、一定の当事者性を感じてくれているということがある。
あとは定量で集計したものをみるのではなく、ある項目の回答結果をまとめてみるのでもなく、ひとりづつの回答を順番に見てみるとまたちがう発見がある。
人ごとに見ることで、そのひとが全体をとおしてなにを感じてなにを伝えようとしてくれたのかが立体的になる。
それを人数分重ねて見ると、参加者にとってどういう体験がうまれていたのかがみえてくる。
そんな風に毎回けっこう時間をかけてアンケートを読みといているのだけど、今回傾向として感じたのは自由記述の中で開催に対する感謝や労いの言葉が多かったこと、課題のフィードバックで具体的な改善案を書いてくれる人やここがもっとよくなるといいけど代案は思いついてないからわたしも考えますというような書き方をしてくれている人が多かったこと。
それがほんとうにすごいなと思った。
担当者としては、うまく行かなかったなという反省もいろいろあったし、アンケート結果をみるのはそのできてないことに直面することでもあってドキドキする。
だけど、アンケートをみて、いい会にしたい、というわたしの気持ちをキャッチしてくれている人がいてくれることにうれしさを、会をよくしていこうと一緒に考えてくれている人たちがいてくれることに心強さを感じた。
アンケートは情報の山。
内容の改善だけでなく、組織の状態や傾向をつかむヒントをみつけて活かしていけるといいなと思う。
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