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ゼノブレイドDE感想その3【ちらかわによる感想及び考察】

ちらかわによる感想および考察

ホムホム各位

ちらかわセンニンですも。

 先日ご報告したとおり、ストーリーを終えましたので、感想をお送りします。なお、コロニー6は復興度75%、キズナグラムはコロニー6以外★5という感じなので、まだいわゆる完クリではなく、かつ、つながる未来はほぼ未プレイなので、その前提の感想です。

 一気に書くので、雑多になると思いますが、悪しからず。

 ということで、いっくぜぇ~?ラァリアットゥ!!

■ストーリー

 ストーリー完走までは、110時間。
寄り道をしまくった結果、時間がかかってしまいましたが皆様におかれましてはネタバレ防止に格別の配慮を賜り有難うございました。


 本作、一言でいえば運命論(=諦め)へのアンチテーゼという非常にシンプルながらも熱く、壮大なものを掲げた物語でした。

 いきなり皆様が触れずにおいてくれた結末に触れますが、本作のオチとしては、シュルクたちの世界は、ザンザが元々いた世界の実験装置によって相転移した世界、ということらしいですが、これがまた解釈が難しい…。

 最初は、相転移というからにはザンザが元にいた世界Aそのものがシュルクの世界A'に変質してしまったような印象を受けましたが、一方で相転移実験装置?を管理するコンピュータ(=アルヴィース)がまだ存在し、世界A'に干渉できているということは、世界Aは消滅したわけではなく、世界Aから別次元のバーチャル宇宙みたいなのが発生してそれが世界A'となった、というのがより正確な理解なのですかね。
 世界Aにおいてはザンザやメイナスも肉体は植物人間みたいになって存在しているのかもしれない。そこらへんはゼノブレイド2で描かれたりするのだろうか。あるいは、既出のゼノシリーズと繋がるような考察ができるようになっているのか。

 可能性の領域にアクセスし、反実仮想を現実化できるというモナド(ザンザ)の力はなるほど神の所業っぽいですが、よくよく考えると、「こうであったらいいな」を行動によって実現するというのは実は人間が日常的にやっていること。
 つまり、未来は誰の意思も介在することなく決定づけられているというのは思い込みであり、モナドの見せる未来はザンザが思い描く未来に過ぎない。そうである以上、誰か(神とか)に未来の決定権を委ねることなく、皆が手を取り合って未来を紡いでいくことができる世界(=神無き世界)があるべき姿。シュルクはその世界を望み、新しい世界A''が誕生して、大団円という感じでした。熱い。

 ただし、悪魔の代弁をすると、ザンザが元居た世界Aは地球であるため、実は世界Aこそが神無き世界であることをプレイヤーは知っています。
 そこでは、人々が好き勝手に欲求を追い求めた結果、ザンザの実験で自滅するという結果となりました。では、新しい世界A''も結局は堂々巡りのような結果になってしまうのではないか、という点が考えさせられるところ。結局は、拠り所や言い訳として、神や宗教や劫罰といった概念を、後付けで創り上げてしまったのが現実の地球なのですが、シュルクの新しい世界A''はそれを回避できるのか…。
 そういう意味だと、管理者によって定期的に破壊と再生が行われていたザンザの創り上げた世界の摂理は、ムカつきはしますが、よりシンプルかつ
健全とも言えたかもしれません。ただ、こういった諦観を拒否し、堂々巡りに対して皆で悩み、解を見つけるというのがシュルクたちの答えなので、ある意味、本当に神の視点で語ることができるプレイヤーは、これを見守る他ありません。
(メタに次ぐメタでワケがわからん文章になりつつある)

 そういえば、ザンザと巨神界に住む者たちの関係は、親と子の関係にも似ていますが、子の進路は、親は憂うことはあれど、干渉することなく、ただ見守るべき、というリキの子育て論に繋がり、最初から最後までこのゲームはそういうことが言いたかったのだなと思いました。

 本作、現実世界にも通じる本質を描いた物語なので、もはや全人類にプレイして、いろいろと考えてほしいゲームではありますね。誰かラテン語とかに翻訳してくれ?

■音楽

名曲しかない

 機の律動のようなゴリゴリのハードロックの曲は一昔前のゲームって感じもしますが、良曲なのでそんなの関係ねぇ。


 あイカつおじさんが絶賛するタイトル曲については、実は最初はあまり印象に残っていませんでしたが、物語を終えて総括してみると、これが刺さる…。人々が運命に抗う姿やザンザの孤独など、物語のメインテーマが物悲しいこともありそれを象徴する曲です。


 ちなみに一番好きなのはガウル平原ですね。なんだかんだ。


 ただ、惜しむらくは、全般的におそらくフル生録音ではなくDAWでの打ち込みが散見された点でしょうか。
 最近のゲームでは軒並みBGMも生録音で、その迫力が普通になっているので、どうしてものっぺりした印象を少し持ってしまいました。
 まあそもそもほとんどの曲がバンド混合のセミオーケストラということもあり、オケで迫力をかさましすると、
 低音楽器とドラムが消し飛ぶので、生録でも難しいかもしれないですがね。

 あと、むみょう氏が指摘するように、音楽の使い方が通り一遍な感じで、名曲が多いのにもったいないなと思いました。「敵が登場するシーンはこの曲、悲しいシーンはこの曲」みたいな短絡的な演出で、もうちょいメリハリをつけてもいいのでは。

■ステージ、戦闘、その他ゲームシステムとか

 もはやむみょう氏がすべてを語ってくれているのであまり付け加えることはない。キズナグラムはとてもよいシステムだと思いましたが、如何せん所詮は名前違いのNPCと会話してるだけなので、想像力が試されるシステムだなと思いました。
 個人的には各キャラの見た目とかにもうちょっと個性を持たせるとか、ムービーを入れるとかしてくれたほうがのめりこめましたね。たまに広大すぎると感じてしまうステージの容量を削減してでも。

 と、つらつら書いていくとさらに長くなりそうなのでここで一旦区切ります。続きはまた今度。

以上

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