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てんぐの映画感想:午前十時の映画祭14 インディ・ジョーンズ最後の聖戦(それと今後の新作映画のラインナップ)

 今年の午前十時の映画祭も今月から始まっているわけですが、今日はインディ・ジョーンズ最後の聖戦を見に行ってきました。  あのテーマ曲を聴くと、「中学校の掃除の時間に校内放送でずっと流れてたっけなあ」と懐かしくなりました。今でも流してるのかなあ。
 そんな最後の聖戦ですが。

 悪の帝国やその協力者が神の聖杯を求め、狂信的な秘密結社がその秘密を知った者を抹殺しようと蠢く。
 そんな中、真摯な信仰から聖杯探求に生涯を費やした賢人たる父が捕らわれの身となったこと知った主人公は、父の救出と、聖杯を悪の手から守るべく冒険を繰り広げる。

 この作品のストーリーってこう書き換えることもできますし、そうなるとこの最後の聖戦の本質って「聖杯探求の騎士物語」だったんだなと初めて気づきました。
 父ヘンリーを幽閉先の古城(そもそも城って舞台がまた騎士物語的なんですよね)から、ジョーンズ親子コントを演じつつ救出し脱出したインディに迫るドイツ軍のバイク部隊は、悪の帝国の黒騎士さながらでした。

 では、その「騎士物語」の中におけるインディ・ジョーンズとは何者なのか
 聖杯を守っていた最後の十字軍騎士の認識はともかく、インディは「騎士」って柄じゃない。
 といって「修道士」や「司祭」というような信仰心の持ち主とも違うし「傭兵」でもない。
 レイダースや魔宮の冒険でも描かれたように「盗人」の世界に片足は突っ込んではいるけど、心の底からそうなってるわけでもない。
 それやこれやを考えると、結局は「冒険者」という答えが浮かんできます。
 そして、ジョーンズ親子がこの聖杯探求の旅の果てに見出したものこそが、真の「冒険者」と呼ばれる人々が求めるものなのかもしれません。

 あと、最後の聖戦で好きなキャラが、エルザ・シュナイダー博士です。

 そんなエルザの一番好きなシーンは、ドノバンをハメて偽の聖杯を掴ませるとき(で、その狙いに気付いたインディの嫌悪感がにじんだ表情がまた良いんですな)と、ついに手に入れた聖杯に憑りつかれたかのような形相ですな。
 スターウォーズ旧三部作やレイダースや魔宮の冒険にも、エルザみたいに「悪女」となれるくらい自己の欲望を優先させる自我を持った女性キャラって、実は見受けられませんでした。その点が、美貌と妖艶さも含めて、初めて見た時から強く印象的でした。

 さて、今年映画館へ見に行った作品は、2月に千年女優、3月に海の上のピアニスト、そして今日の最後の聖戦と、いずれもリバイバル上映でした。
 というわけで、そろそろ新作映画も見に行きたいところです。

 ちょうど来週から、面白そうな新作も立て続けに公開されることですしね

 そして、いつ公開かはわかりませんが、このトランスフォーマー/ONEも忘れちゃいけません。

 今年も映画館通いは止まらなさそうですぞー。

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