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行き詰まらないと、次の段階には進めない

Twitterに書くにはもちろん長すぎるし、Mastdonにも収まらなかったので、noteに書いておく。

回復には段階がある。

「自分は酒さえやめればそれで十分なはずだ」という思い込みの時期があって、それが行き詰まって、「やっぱり周りの人の言うように、自分を変えなくちゃならないのか」と思い至り、でも人に聞けないから自己流で自分を変えようとする。

それも行き詰まってようやくプログラムを求めるようになる。
ステップ・スタディにやってくる人はこの段階の人ばっかりである。

しかし、この段階は「やり方さえ教えてもらえば、あとは自分でできるはず」という思い込みが全然取れていなくて、「情報くれくれ君」になる。

なんで情報を出し惜しみするんだ、スキャンしてPDFにして配れば皆助かるじゃないか、と寝言を言うのもこの時期だ。

どの段階でもそこに長く留まる人がいるが、スタディをやっていると、ともかくこの段階に留まる連中と多く付き合うことになる。

別に情報くれが悪いわけでもないし、実践もそれなりにやっている人が多い。

でも「自分でできるはず」という思い込みがぶっ壊れないとダメなんだ。

そのためには、やっぱり行き詰まらないといけない(迷路のどん詰まりに到達しないといけない)。

だから、早く行き詰まれ、早く行き詰まれと(親切心で)思っているのだが、自己万能感に包まれている人は、ともかく行き詰まらないことばかり求めているから、そういう親切心は迷惑にしか感じられないのだろう。

どんなに情報を得ようが実践をしようが結局「自分ではできないI can't)」んだと敗北を認めた時に、いままで飲まずに来れたのも自分の力じゃなかったんだということが分かるのだ。
言葉で幾ら言っても彼らには通じないが、少なくとも実践している連中は前に進んでいるので、行き詰まりに突き当たるのもそのぶん早いはずだ。

その時に現れて「だから言ったでしょ」と言ってあげることぐらしかできない(いずれにしても憎まれ役だ)。
なぜならそれが我々の通ってきた道でもあり、人は段階を踏んで進歩していくことしかできないのだから。


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