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うちのPC環境2024

 タイトル通りの内容である。コミケ参戦録みたいなのをここ数年やっているが、あれと同じような感じである時点の自分をとりまく環境がどうだったのか、何を考えてそうしたのかなどを記すことで自分の思い出しを補助したり、『へぇこのオッサンこんな目的でこんな環境になっとるんや』みたいなのを他者に抱いてもらったりもらわなかったりするのがこの記事の目的。ここでのPC環境とは、とりあえずPC本体から周辺機器・ネットワーク環境を含むこととして、家具については一部だけ紹介する。

[PC本体]

 2024年1月現在、我が家にはデスクトップPCが2台ある。1台は既にnoteで紹介している通り、レノボジャパンから借用しているThinkStation P3 Ultraだが、とりあえず自分が使ってるのは確かなので環境に含める。機器の内容については記事を読んだ方が速いので略。

中身は以下のような感じで、普通に使う分にはまったく不足ない。

 で、もう1台はメインのPCである。これは去年2023年2月に中身を更改したもので、当時は以下のような構成だった(なぜかパワーポイントで作った)

某Vの配信で紹介されたやつ

このPCを組んだ時のブログ記事がこれ。これは予算内でどうにか欲しいと思った結果、CPUもマザーボードも個人輸入せざるを得なかった。思えばこの前に使ってたThreadripper 3960Xもそうしていた。


上の構成で組んだ際の当時の中身

一応、各パーツについて簡単にコメントしておく。

CPU……日本では販売していない16コアモデル。なぜか米国等では普通に単品販売していた。一番安い(でも高い)から選ばれたのが実情。
・CPUクーラー……チョイス理由はNoctuaが好きだからと、入手性がマシな範囲で一番デカいのがこれだったから。
メモリ……CrucialのDDR4-3200定格で32GB8枚。安価で発送も速い秋葉原のアークで頼んだが、購入後さらに値下がりが進んだので泣いた。チョイスの理由は安くて手堅いから。
マザーボード……米国AmazonからCPUと一緒に輸入した。流石にワークステーション向けだけあってM.2×4のカードが付属したり、最初からIntel X550による10GbE NICがオンボードされている。同じ値段を出して、Z790あたりのハイエンドマザーボードを買うより圧倒的にコストパフォーマンスが高い……と思っているのは筆者だけである。選択の理由は、仕様が筆者の理想に近くASRockよりは安かったから。
ビデオカード……ビデオメモリが16GB欲しいと思って買えたのがこれだったのと、当時は3~4スロットも使うようなカードは嫌だったという理由。特にマイニングや生成AIには無縁の用途が中心だった。
ストレージ……入っているのはすべて2.5インチU.2モデル。特にP5800Xは奇跡の価格(市場売価の半額程度)で新品が買えたもの。実効性能の高さ、一般的SSDの100倍はある圧倒的な(額面上の)耐久性のため、これを買ってしまうと大半のSSDには興味が失せてしまう問題がある。
その他、Micron 9200 MaxやKIOXIA CM6-Rはebayで安かったので買ったもの。両方ともエンタープライズ向けSSDなので耐久性がありそうとか、M.2より冷却しやすそうとかいう安易なイメージから購入に至った。
 これらは1枚のPCIe用I/Fカードに刺さっていて、これをPCIeスロットに突っ込み、マザーボードの設定でPCIeスロットの帯域を4つに分割する(×4が4個出るイメージ)ことで動作する。たった1つのスロットでPCIe×4接続のSSDが最大4枚動くわけである。コンシューマー向けでもM.2が4枚入るカードがあるが、あれのU.2版で当然PCIeのレーン分割ができる環境でしか使えない。

こんな感じのカード。Taobaoで数千円くらい

電源……もともとSeasonicが好きだったので使ってたが、大須のツクモで2万だったので買ったもの。もう3年以上は使っていると思う。その後で作ってもらったカスタムケーブルの方がむしろ高い。ここで作ってもらった。

ケース……廃番品で自分で組み立てるタイプ。あまりに巨大過ぎて電源ユニット用のケーブルが届かない(そのためカスタムか延長が必須)とか運びにくいとかあるが、逆に巨大すぎるがゆえSSI-EEBやE-ATXのマザーボードを入れても余裕で中が広い。フロントI/Oが壊れたためスイッチ等は社外品を入れてごまかしている。

ということで、ほとんどのパーツは安かった(あくまで他に比べて)から選ばれたものが多い。理由が雑すぎる。で、 これで10カ月ほど運用していたが、年末に少しだけ中身が変わって以下のようになった。ビデオカードが替わりSSDが増えた。

微妙だが大きい変化もある

変更したそれぞれのパーツについて簡単に触れる。

・ビデオカード(Leadtek Geforce RTX 4080)
 
今ではレアなLeadtek製。

いまリアル店舗ではめったに見ない、というか見たことない
カード現物。LEDが点灯するが切れないらしい

昔はLeadtekというとGeforce系の定番のひとつだったと思うが、今では『まだ作ってたんだ……』という印象の方が強そう。実際まだ製品は出ていて、つい最近もRTX4070 Superを発表している。

単に日本では扱う店が少ないだけで、実際はネット通販で買えることもある。これは約16万円くらいで購入したが、Leadtek製にしたのは手に入るタイミングで一番安かったから。最近のカードらしくデカくて重いが、代わりに低負荷だと全然温度も上がらないし、原神くらいの低負荷な用途では負荷にもならないようで非常に快適。カードがデカいおかげで通常ならPCIeスロットを埋めまくるが、当方のPCならマザーボードの一番下に入れればいいので何も問題なかった。

ビデオカードを一番下に追いやった。
これができるのがハイエンド環境の強みか

12VHPWRの繊細さには辟易するけど、これは本当にいい買い物だった。

・SSD(Intel Optane DC SSD P4800X 375GB)

 原神のデータ格納用として購入。

白箱で届いたSSD現物
U.2タイプのSSDが4枚入るカードに追加した

発売当初、1個20万はした高根の花だが今ではebayやAliexpressで処分価格になっており、375GBでも3万円未満で買える(これでも安くなったのだ)。安くなったといっても別にこのSSDの価値が下がったわけではなく、高い実効性能や高耐久性(容量375GBでも30DWPD、つまり保証期間5年間毎日375GBを30回書き換えられる)という価値はなにも変わっていない。そんなものが安価で手に入るんだから買うしかなかったが、正直言ってこれに原神のデータを入れても体感速度がめっきり変わるわけではない。ただ、気分はメチャクチャいい。

[周辺機器]

・ディスプレイは2枚あり、メインはLGの48インチ有機ELテレビ(OLED48CXPJA)である。これは2年半前にAmazonのセールで安かったもので、HDMIによる4K120Hz入力に対応している。購入当初はディスプレイでこの仕様を満たすものが高かったので安いテレビにしたが、画面がグレアであること、焼き付きが怖いこと以外は満足している。
 もう一枚は、ThinkStation P3 Ultraと同時にレノボから借用した27インチのWQHDディスプレイ(P27h-30)。どちらかというと法人向けモデルで、RJ-45を含めたUSBハブ機能や2台のPCで共通のUSB機器を切り替えできるKVM機能、PiP(picture-in-picture)、PbP(picture-by-picture)も一通り対応。スタンドも例に漏れず高さ調節、首振り、回転などできて高機能という感じ。

P27h-30(写真左のディスプレイ)
典型的なオフィス向けの外観

 売価である6万円半ばで今ならこれくらいのディスプレイは普通かもしれないが、やはりレノボ製品なのでThinkPadとの親和性が高く、ディスプレイ側からThinkPadの電源を入れたりもできる。また設定もボタンをポチポチしなくても、つながってるPCにソフトウェアを入れればPCから大体いじれるようになっている。これはどこのメーカーでもあると思うけど。

・I/O類
 キーボードはRealforceのR2(日本語、テンキーあり)、マウスはロジクールのG502。Realforceは長持ちするから、マウスは欲しい所に欲しい量のボタンがあるから。しかし最近のキーボードもマウスも高すぎて辛い。

特にこだわりはない。手前の木製パームレストは中華製

あと、あんま使わないけどマイクはAKGのLyra-Y3というモデル。スタンドもあるけど、使ってないディスプレイアームに無理矢理固定している。選んだ理由はやはり安さとデザイン、あと結果的とはいえアームに固定できたこと。

デザインがクラシックで好み

オーディオI/Fは、写真を忘れたけどNative InstrumentsのKomplete Audio 1で、選んだ理由は比較的安価に必要な入出力が揃うため。

・家具
  机はずいぶん前にイケアで買った安物の天板と脚を組み合わせたもの。幅140cmくらい。これくらい最低でもないと狭い。本当は立派な机が欲しいが仕方ない。
  椅子は定番?のエルゴヒューマンプロ。実は人生で2脚目なんだけど明確に値上がりしていて辛い。しかし自分には極めて合っており、昔大塚家具でワークチェアをひたすら座り比べたかいがあった。

・ネットワーク環境
 家のインターネット環境は、昨年ドコモ光(1Gbps)から地元のCTC(中部テレコミュニケーション)のコミュファ光 10Gbps回線に入れ替えた。導入当初から安定して下り5~6Gbps、上りも1~2Gbps以上出ており、フレッツの頃よりも各種レイテンシの値も改善した。

常にこれくらい速度が出る

 これらは、優先接続の対象になるゲーミングカスタムという有償オプションのお陰かもしれない。

フレッツ以外のこういった電力系やケーブルテレビ系の光サービスは、ルーターが好きなものを使えないので最初どうかと思ったが、とりあえず我が家のホームゲートウェイは普通に安定していてよかった。巨大な20cmファンで横から風を当ててるおかげかもしれない。また以前は固定IPのプロバイダー契約をしており、コミュファ光になってどうかなと思ったが、DDNSなりなんなりで実運用にはあんまり影響がなかったので問題はない。

LAN側は以下のような機器を使っている。

・無線LAN
UbiquitiのU6-Proを壁に固定している。

一般的な無線LANルーターではなく無線APで、単独でセットアップもできるが法人向けAPでよくあるコントローラーでの集中管理方式が一般的である。設定をするときはまずコントローラー役の別PC(Raspbery Pi 4とかでもいい)を準備し、コントローラー用ソフトウェアを設定し、そこにこのAPを追加する……みたいな流れなので、普通の人間には面倒か無理だと思うが、複数台APがあっても集中管理できて便利という利点もある。通信もまあまあ安定してるし、PoEスイッチがあれば配線がLANケーブルだけで済むのはよい。最近はWi-Fi 7対応機器も出てきたので欲しい。

・有線LAN
 
単純で、コミュファ光のHGWから以下のスイッチをぶら下げてるだけ。

中国では最近やたら安いネットワークスイッチがたくさん出ていて、これもその一つ。2.5GbEのRJ-45が4ポート、10GbEのSFPが2ポート、さらにPoE対応の金属筐体で6,000円未満だった。

いっちょ前に日本語パッケージ
"八丁"のロゴが特徴だが似たような製品はたくさんある

今までこのような構成のスイッチは比較的高価で、QNAPのような大手の製品だと3万円近くしてたが、もはや1/5レベルの価格である。品質が同じかはともかく、これだけ安いと買わざるを得なかった。まだ10GbE側は活用できてないが、今年は使いたい。

[まとめ]

 今年はここからスタートした訳だが、しいて言えば無線APを新しくできるか、P3 Ultraを強化できるか、はたまた別のPCを導入するかという感じ。

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