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男女平等の果て

最近、ふと思う。
なんで母親って強いんだろうか、と。

私の父親が精神病で、その分母親が頑張ってくれていたのを見たというのもあるが他の家庭でも母親が強い力を持つ家庭が多いと思う。

それが何故なのかを戦後の社会の動きから考えてみる。

昭和初期、日本は完全な男尊女卑の世界。
男は仕事に行って金を持ってきて、女は家事と子育てで家庭を守る。
どの家庭も画一化されたパターンを生きていた。

時代が進み、女性の社会進出が進む。進学率、就職率も増え男の力を必要とせず生きていけるようになってきた。

その結果、今までは男は仕事、女は家庭だったのが男は仕事と家庭、女も仕事と家庭になってしまった。

つまり、家庭内での役割における性差が無くなってきたのだ。

そうすると何が起きるか。
家庭内での「父性」「母性」が消滅する。
父親は父としての威厳が無くなり、母親は母としての包容力を失う。

そうするとその家庭の子供は母親が忙しそうにしていてかまってくれないので、上手く甘える事が出来なくなる。父親は仕事に忙しく、子供の挑戦を後押しする役割を果たさなくなる。

私の家では父親は精神病に負けた後、父の役割を降り、母親が父親の役割まで担うようになった。その結果、親の役割がグチャグチャになり私は挑戦する事を恐れ、人に頼ることの出来ない典型的なアダルトチルドレンになってしまった。

私が思うに、これは人類に課せられた「試練」なのだと思っている。

人類が誕生して約500万年、ずっと男は仕事•女は家庭の生活をしていた。

それがたった最近のつい50年ほどで男女が同じ生き方をしようとライフスタイルを変えてきた。

進化論で言えばせいぜい2世代くらいで急に生き方を変えようとしているのである。そんな事したら無理が生じるに決まっている。

その無理のために機能不全家族、現代型鬱、アダルトチルドレン、HSP…その他諸々の問題は確実に広まっていくと思う。

今人類は、それでも尚男女平等を突き進めて行くという覚悟が試されているのだ。

痛みを伴わない革命はない。

今こそ人類の革命の時だ。

(オチがどっかの宗教みたいになってまったなぁ)

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