Rage Low

思索と詩作 想像と創造

Rage Low

思索と詩作 想像と創造

最近の記事

オレンジ色

こころに 染まった オレンジ色 色褪せながら 時を数えて 赤とんぼのゆく 河川敷 砂浜の夕暮れと 水平線 握った手のひらに 残ったぬくもり ひらいてみれば くにぶのかほり こころに 小さな オレンジ色 忘れたくないから この歌にのせて ローソクに 灯をともしておくれ 影と光に 心を重ね 握った手のひらに 残ったぬくもり ひらいてみれば くにぶのかほり 夕闇 せまる オレンジ色 今でもその火を 見つめてる 焚き火に 炎をともしておくれ 唄い踊れば このほしまわる 握っ

    • イーハトヴ回想録 Ⅰ

      あなたはどこから来たの   と訪ねてみれば      日本岩手縣ト答へ 透き通った風が吹き 光原社から花巻を通りすがって      相模国横浜ヘト吹キ抜ケル 降雪に怯える不安は不安を呼び 雪降る原野に立つものを でくのぼうと呼び 風は澱む 都人よ おぼつかない足元は雪のためではない 下を向いてばかり歩いては 野に咲く草や花に頭を垂れ 風の袂を仰ぎみれば 北上川にコハクチョウが往き 早池峰の優しく豊かな雪化粧 涙ぐむまなこは心象に宿る 小さな石ころに蹴躓いても 石っころ

      • クラリネットの夜

        君の指さした あの遠い月 探しに来たんだ 夜の海まで 雲の隙間にぼんやり浮かんで 波の狭間にゆらり揺れて 月の隠れる夜空に星を数えて 流れてゆく雲の切れ間に 君の見ていた三日月は クラリネットの夜に踊ってる もっと自由になれたら この夜風の音にのって 僕ら自由になれたら この夜風の音にのって 君と出会ったのは 風の強い日 丘の上 砂ぼこり 景色は滲んで 君の見ていた三日月を探して クラリネットの夜が響いてる もっと自由になれたら この夜風の音にのって 僕ら自由になれた

        • ごたごた

          澄み切った自分でいるために 探すべき言葉も探さず ただひたすらに空っぽ 眠い目をこするのは足りない自分のため イマを越えたその景色に近づくため それで誰かが笑ってくれたらなお幸せ 最後の夜、異彩を放つ楽しげなトリオが 深夜の住宅街をオンボロ車で流して行った そしてお月様やお星様は 曇った夜空から何も言わずに見ていた 探すべき言葉とは そんな ささやかな地球上の一場面に転げている 雨降って 葉先に残った雫に映る そんな ささやかな世界に生きている 争いや悩みの絶えぬ あ

        オレンジ色

          水のほとり

          生まれ落ちたのは 水の湧くところ 不安な気持ちは 永い川の流れに 落ち着ける場所探して 流れついた海 つながること求めて ひとりを恐れずに 寄せる波 引き戻されながら 舟を漕いで 行き着く先 きっと わたしと出会う 巡る過去 引き戻されながら 再会を臨むより たどり着く先 新しい自分と出会う 知らない世界を知るのは怖いこと 見えない景色に影がさしても まだ見ぬ世界に光を抱けるのは 自分を愛することができたから 消えない傷 今なら癒える 消えないこと 今だから言える 変わ

          水のほとり

          はじまりの手紙

          そう僕ら ポツンと放り出されたまま 浮かぶ小舟はふわりふわりと浮遊して  まじりあっては はなれていく 人の行き交う四つ角で 背中合わせにみるこのまちは ひとりで見渡すよりも 孤独で灰色な小舟漂うまち 同じ空間時間を共有する奇跡 それは 時計や仕切られた空間に収まることはなく 響き合う音 紡ぐ言葉たちは 時を渡り その隔たりを越えていくから 時間よりも時計のほうが早く 傷みはいつしか祈りに変わる   君には君の旅があり 僕には僕の旅がある 違う景色の中にも 同じ色が輝い

          はじまりの手紙

          海 × mabrock LIVE at nesia〜

          6月5日、演劇ワークショップの後、藤沢nesiaへ。 ワークショップで「海」をテーマとして詩作に没頭したからでしょう、一日中あたまの中は「海」でした。 さっき生まれたばかりの詩の風景に、染み込むように響いてきたmabrockのLIVE。波動、、、

          海 × mabrock LIVE at nesia〜

          海 × mabrock LIVE at nesia〜

          旅 〜outback actors schoolより〜

          旅 〜outback actors schoolより〜

          海 〜outback actors schoolより〜

          海 〜outback actors schoolより〜

          いつものこと

          おはよう ご飯 味噌汁 お漬物  好きなものに好き 嫌いなものはキライ 愛すべきものを 愛している こんにちは ナポリタン サラダ コンソメスープ 好きな人に好き 嫌いな人と分かち合い 愛すべき人に 愛を伝えたい お花を摘みに こんばんは ひとっ風呂浴びに ご飯 味噌汁 焼き魚 少しだけ歳をとりましたか 少しは大人になりましたか 愛すべきこの世界で おやすみなさい

          いつものこと

          月見君想

          君の指さした月を探して 海まで来てみたけれども 雲の隙間に月明かりぼんやり 月の隠れる夜空に星を数えて クラリネットの夜が響いてる ゆらりゆらりと伸びやかに 君のみた三日月 砂浜に盃 音に運ばれた三日月が届く

          月見君想

          Craicの窓辺

          滲んでゆく 曇った夕暮れ 紛れてゆく 人の群れ 浮き立つこころ 空っ風が 何もないところ 吹きさらし 何もない話 吹きだまり 向かう先には何かがある 立ちすくんでいる こころは震えている そんな夜には 鼻歌を そんな夜にも 花束を 長い長い列車をずっと待って   ホームで迎えた朝に夕べを    いったいどれくらい数えたの 今からでも 今更でも 歩き出せる その足で あの枯れ葉が大地に帰る頃 旅立とう この足で すべては巡ってゆくから つまづいてもいい たまに空を見上げて

          Craicの窓辺

          326 赤坂 雨

          ポツリ ポツリと 雨音 しとしと ピタリ ピタリと 気持ちにはまる さっきまで燃えていたはずの炎は 都会の雨にくすぶって 照らしていたはずのかすかな明かりは 都会の雨にくすぶって ポツリ ポツリと 言葉を吐き出す ピタリ ピタリと 気分にはまる さっきまで燃えていたはずの炎は 都会の雨に流されて 照らしていたはずのかすかな明かりは 都会の雨に流されて

          326 赤坂 雨

          なぜレイジローなのか

          文章を徒然なるままに書くことは、あまりしてこなかったのだけど 書き出すと案外長文になっているということがよくある。 一昔前のmixiを始めた時の最初の投稿もたしかこんな感じで、 全く自分が触れてこなかったものに恐るおそる触れるような感じだった。 「文章を書くのは苦手」という先行する自己像。 だけど、かつてつけていた日記を読み返すと我ながらにそんなことを当時考えていたのかと、ハッとさせられる瞬間がある。おそらく自己内対話は多いほうで、アタマの中で展開される昨日のこと、ずっと心

          なぜレイジローなのか