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女優石田ゆり子さんのエッセイ「Lily」を読んで

こんにちは、らふこです🌸
石田ゆり子さんのエッセイ「Lily」ー日々のカケラーを読みました。
びっくりするくらい共感できたり、おこがましいですが自分と感覚が似ていたりしたので、ちょっとご紹介していきます。

一輪の花

石田さんはよくお花屋さんに行かれるようで、その中でも花を一輪だけ選ぶのがお好きだそうです。その花を持ち帰って、じっくり眺めて至福の時を過ごす。
実は私も一人暮らしの時に同じようなことをしていて、一輪挿しの花瓶を買って、大輪のダリアなどを1本だけ購入してはひそかな幸せを感じていたことがありました。
エッセイには石田さんの描かれた花の絵(ラナンキュラスかな?)も載っていましたが、とても上手で驚きました。

動物大好き

石田さんは、猫3匹と犬1匹(エッセイを書かれていた頃ですが)と一緒に暮らされているそうです。私も結構動物が好きで、人間みたいな面倒くささがなく(笑)、本心で交流することができる感覚があるからかもしれません。

小さな頃から動物が大好きで、もしかしたら人間より動物が好きだったかもしれない。言葉を持たない彼らとは、魂の一番深いところでいつも会話をしていたような気がします。
「一緒に暮らそう」Lily ー日々のカケラーより

本は自分の一部

石田さんは幼い頃から本が好きだったようで、鞄に本がないと落ち着かなかったり、深夜2時に本屋に車をかっ飛ばして通っていたそうです。
私も少し遠出するときはほぼ必ず本を持ち歩いています。さすがに深夜2時に行くことはないけど、本屋が大好きっていうのはすごい分かる。欲しい本が特になくても、なんかぐるぐる見てるだけですごい幸せなんですよね。

書くことが好き

文章を書くことが小さな頃から好きでした。なんというか、口で説明することが苦手でした。心の中にたくさん言いたいことがあるのに、口では思いを上手く伝えられませんでした。ー(中略)ー日記を描いたり、手紙を描いたり、作文を書いたり、詩を書いたり、とにかく、心の中身を文章にすることがとても好きでした。
「書くということ」Lilyー日々のカケラーより

私も口下手で、書くことが結構好きでした。上手なわけじゃないんだけど、小さい頃は同じようにノートに日記や絵や詩を書いては遊んでいた記憶があります。

自分の中の小さな子ども

何かモヤモヤして、自分の中で何かが違うと感じたとき、石田さんは深呼吸をして、心の中に住んでいる小さな子どものイメージを持つそうです。そしてその子の言うことに耳を傾ける。
この章を読んでいて思い出したのは、HSP(繊細な人)専門カウンセラーの武田友紀さんが書かれた【繊細さんが「自分のまま」で生きる本】と似ているな、ということでした。その本の中でも、自分の本心を知るために自分が2歳くらいの頃を想像してどう思っているか聞いてみる、という内容があります。
色んなしがらみを取っ払った本心を知るのに、良い方法なのかもしれません。

石田さんの20代の頃

石田さんは20代の頃、自分の実力の無さや何者でもないことがずっと辛かったそうです。そして飲みにも夜遊びにも行かず、ずっと自分と向き合っていた。
私は今31歳なのですが、20代は同じようにずっと何かを探しては必死でもがいているような感じでしたし、正直今もそうです。それでもこのエッセイを読んで、石田さんのように、もう少ししたら霧が少しずつ晴れて、自分として生きていけるようになれるんじゃないかな、という希望を感じさせていただきました。

まとめ

最後に恐縮ですが、私はドラマや出演する女優さん・俳優さんにそれほど興味がなくて、あまりドラマも見ない方です。
なので石田ゆり子さんも、大変失礼ながら「逃げ恥」で少しお見かけしたことがあるくらい。
私の中の石田ゆり子さんのイメージとしては、「いくつになっても可愛らしい」、「演技力と芯がある」、「自分らしく、振り回されずに生きている」みたいな感じでした。
なぜ今回石田ゆり子さんのエッセイを読んだかというと、村上龍さんのエッセイ【「普通の女の子」として存在したくないあなたへ。】という本を読んでいたら、その解説を石田さんが書かれていたからです。
恐らく私は、エッセイを読むことで自分が思っていることとか、感じていることが似ていたり、共感できる人を探しているのだろうなと思います。
改めてエッセイが好きだなあと感じました。

お読みいただきありがとうございました。

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