ネオンに輝く東京

18の時に見たコンクリートだらけのこの街は、灰色の空、灰色の心、灰色の人。
思い描いてた想像と違った。

鳥籠の中のようだと思った田舎を飛び出して、憧れの東京に来た。
夢を追いかけてこの街に来た。
生きるために必死に働いて、満員電車。
灰色の顔した大人たちが改札ホームで並んでる。
いつの間にか自分も灰色に染まって、右も左も明日さえもわからなくなる。

灰色に染まったのは、誰かのせいじゃない。
染まったと思い込んだのは自分だった。
コンクリートだらけの灰色の街。
そんな風に思い込んだのは自分だった。
深い青と光差し込んだ橙色な朝の渋谷。
欲望の赤と希望の黄色の夜の新宿。
みんながそれぞれの色に輝いてる、逆境でも未来に向かう東京。

考え方で隣のサラリーマンも優しいし、若者も優しいし、世界は変わる。
ネオンに輝く東京。
そんな街を私は好きだよ。

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