考えすぎる人(30代会社員)

考えすぎ(考え事が趣味)の30代会社員。 今まではスキルを重視してコンサルティングやシ…

考えすぎる人(30代会社員)

考えすぎ(考え事が趣味)の30代会社員。 今まではスキルを重視してコンサルティングやシステムの会社で働いてきた一方、自分が本当に好きな分野は文芸系ではないかと逡巡中。 映画、村上春樹、お酒、システマチックなもの(将棋、アメリカンフットボール、会計、英語)

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アメリカンフットボール(エッセイ#10)

私がアメリカンフットボールを知ったのは、大学受験に身が入らない思いを抱えながら、無為に毎日を過ごしていた浪人時だった。ある日ふと、父親が勧めてくれた。お前、アメリカンフットボールって見たことあるか?見てみたらどうだ、と。浪人中、父親は私に勉強をすることは強いなかった。彼はただ実直に、勤勉に、自分の仕事に向き合っているような人だ。普段の私の過ごし方にも口を出すことは稀だった。それでも、一向に勉強と向き合わない私の様子を見かねて、何かの刺激になるだろうという思いで声を掛けてくれた

    • 「ジョジョの奇妙な冒険」で学ぶ皇位継承の用語("男系・女系")

      今回は、私が好きな「ジョジョの奇妙な冒険」に触れながら、難しそうで敬遠しがちな天皇家の継承問題に関する用語を学んでみようというものです。 実学と雑学どちらか一つの切り口に興味があれば読んでいただきやすいと思います。 ・実学:皇位継承問題(男系・女系という用語) ・雑学:「ジョジョの奇妙な冒険」の主人公の歴史 「男系」と「女系」とは まずはそもそも、「男系」とは「女系」とはという点を考えみましょう。 特に「女系」という言葉が”性別としての女性"と混同されやすいです。 例えば

      • 村上春樹氏の海外受賞国をリストアップしてみた

        「ノーベル文学賞」の発表が、10月5日(木曜日)に迫っています。 受賞が長年期待される「村上春樹」氏。私も長編・短編作品のほとんどを読んでいるファンの一人です。 ノーベル文学賞は、国や文化に結び付いた作家がやや取りやすい傾向にある一方、村上氏の作品は「無国籍的・グローバル的」であると評されることが多いため、受賞は厳しいだろうという見方もありますが、個人的にはいち日本人として、受賞を期待しています。 さてノーベル賞の審査は「スウェーデン」で行われていることは有名かも知れませ

        • 【ミニ小説】本と老人と鏡(エッセイ#9)

          僕は大学生の時、バイトしていた本屋で老人に出会った。 老人は、最初に本屋を訪れた際、僕が住む地区の地図を買っていった。近所に住む人には見えなかったが、旅行者であるようにも思えなかった。その違和感があったから最初の来店を覚えていた。その後も、地元文化に関するものや心理に関する書籍、小説などを気まぐれに購入していった。僕は暇を持て余していて殆どの平日でシフトに入っていたから、自然と僕は老人と顔なじみになった。 ある日、この辺りでボヤ騒ぎが発生していることを知った。次に老人が来

        アメリカンフットボール(エッセイ#10)

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          神宮外苑の件に見えた「画一化」について、秋葉原の思い出を交えて(エッセイ#8)

          神宮外苑の再開発をめぐる議論が加速している。記事では触れられていないが、市民団代のみならず、著名人達(故・「坂本龍一」氏や、「村上春樹」氏、サザンオールスターズ「桑田佳祐」氏)も今回の再開発事業に反対の意を表明している。 更に「ユネスコ」等の国際機関からも疑問の声が挙げられるなど、この問題に対する注目度が上がってきている。 私はこの件を受けて、「画一化」というテーマを書いてみたいと思う。 世の中が益々便利になるにつれて、誰でも、どこにいても同じサービスが受けられる社会に近

          神宮外苑の件に見えた「画一化」について、秋葉原の思い出を交えて(エッセイ#8)

          英会話力UPのため、日本人向けの発音「イギリス英語」がおすすめ(英語#3)

          今回は、英語の発音についての提案です。 私は今まで英語の発音については、自分の発話を録音して聞き、改善ポイントを探すという方法を実践してきました。ただ、その中でずっと違和感を持ってきたのが「RやL、Tやthの発音が苦しそう。特に舌が忙しそう」ということです。 そこで今回は、日本人にとって発音しやすいのは「イギリス英語」(ブリティッシュ・イングリッシュ)なのではないかという視点で記事を書いてみました。 まず、巷で良く言われている「発音のコツ」ですが、実はこれは「アメリカ英

          英会話力UPのため、日本人向けの発音「イギリス英語」がおすすめ(英語#3)

          【ビジネス・教養】『会計の世界史』のまとめ(歴史・会計・簿記)(会計#2)

          先日、『会計の世界史』という本を楽しみながら読みました。会計士の方が書いた本で、歴史に関する情報量の豊富さや、会計に関する幅広い知識が得られることから、大変おすすめの本です。教養本としても非常に価値が高いと思います。 今回は、この本の「会計&世界史」という組み合わせにとても可能性を感じたため、今回は私なりの理解でまとめを作成してみました。 歴史のストーリーに触れながら、順番に(段階的に)会計のことを学んでいくと、理解がしやすくなるのではないでしょうか。 会計や簿記に興味の

          【ビジネス・教養】『会計の世界史』のまとめ(歴史・会計・簿記)(会計#2)

          心の健康へ「ないものねだり」ではなく「あるものありがたがり」を(エッセイ#7)

          「ないものねだり」ではなく、 「あるものありがたがり」で生きていきたい。 私は様々なことで日々悩みながら暮らしている。家族、仕事、友人関係、趣味やスキルなどなど・・。悩む度に、最終的には「幸せとは何だろう」ということに帰着すると気が付く。 「幸せ」について調べてみると、世の中には、様々な助言やことわざのようなものが広がっている。それらに共通して言えることは、幸せは相対的なものであり、自分の認識(認知)次第であるということだ。 つまり、幸せを定義するものは自身の価値観であり

          心の健康へ「ないものねだり」ではなく「あるものありがたがり」を(エッセイ#7)

          泣くな、男だろというアレ(ロジカルシンキング#2)

          ロジカルシンキングにおける演繹法(三段論法)のABCの例を一つ考えてみましょう。 A(大前提・常識・価値観) B(事実・起こっていること) C(結論・言えること) 「泣くな、男だろ」という言葉はもはや現代では理解されない言葉になってきていると思いますが、論理の構造としてはどうなっているんでしょうか? 「泣くな、男だろ」の論理構成 A(大前提):泣くのは「女々しい」行為である B(事実):男が泣いている C(結論):男が泣くのは良くない、やめるべき A(大前提)に書いた部

          泣くな、男だろというアレ(ロジカルシンキング#2)

          ロジカルシンキングのコツや考え方のご紹介(ロジカルシンキング#1)

          以前、ロジカルシンキングのコツについて投稿(以下)したところ、ありがたくも数件の「スキ」を頂戴したため、思いつきで書き始めてみようと思います。 私は小さいころからロジカルシンキングを周囲から褒められることが多く、(逆に言えばそれ以外を褒められたことが殆どないのですが・・)職業においてもコンサルティングや経営企画など、論理的思考力を武器にする職種に就いてきた経験も踏まえて、読んでくださる方に少しでも有益な気付きを持っていただければと思っております。 私が小さいころから活用し

          ロジカルシンキングのコツや考え方のご紹介(ロジカルシンキング#1)

          【簿記3級・2級】簿記をイメージしやすくする「記号つき仕訳法」のご紹介(会計#1)

          この記事では筆者が、「仕訳がイメージできず苦手・嫌い」という理由でずっと後回しにし続けてきた日商簿記2級に三週間の学習で合格した際に編み出した、おすすめの簿記の考え方・解法を紹介させていただきます。 とにかく無機質な簿記の仕訳の考え方に、ちょっとした工夫(〇×△といった記号)を加えることにより、直感的にイメージしやすくするという方法です。 簿記の仕訳の理解に手こずっている初学者の方々や、効率的な学習法を模索している方々を対象にnoteを書きました。 簿記に習熟されている方

          【簿記3級・2級】簿記をイメージしやすくする「記号つき仕訳法」のご紹介(会計#1)

          TOEICの"評価コスパ"が高すぎて、実際の英語スキルが置き去りになってしまっている(英語#2)

          英語の資格といえばTOEICが真っ先に頭に浮かぶ人も多いと思います。 (あるいは、私は受けたことがないですが英検も有名ですね) 私は少し前にTOEICで900点以上の得点をあげたことがあるのですが、最近思うところがあり、簡単なメモを書いてみようと思います。 テーマとしては単純で、TOEICの点数をあげる行為に意味があるのかということです。 私は、いわゆるTOEIC(=リスニング&リーディング)の点数は、集中力や英語の読解力、要領よく情報処理をするスキルを証明するためのも

          TOEICの"評価コスパ"が高すぎて、実際の英語スキルが置き去りになってしまっている(英語#2)

          主語ではなく”動詞”を軸にしたら、英語のリスニング力が飛躍した話(英語#1)

          ※この記事は、英語のリスニングスキルに関する備忘になります。厳密さはなく、個人的な経験に基づく情報である点ご了承いただければと思いますが、筆者はこれで英語の現地ニュースの意味が聞き取れるようになりました。 以下、本文です。 前置き:リアルなネイティブ英語の聞き取りの難しさ 私は長く英語学習を続けているタチなのですが、どうしても苦手なのがリスニング。そもそもアルファベットは表音記号であり、文字よりも「音」が大事な言語なのですが、私も多くの日本人の皆さんと同様、文章・文法ベ

          主語ではなく”動詞”を軸にしたら、英語のリスニング力が飛躍した話(英語#1)

          もはや老害を嫌わない(エッセイ#6)

          通勤電車の中。様々な世代の人がいる。お年寄り、中年、30代~40代、若い人々。日本は少子高齢化社会とはいえ、本当に様々な世代の人がいる。 私が属する30代から見ると、上の世代の人数は当然多いと感じると同時に、下の世代も相応に多いなと感じている(若い人からはエネルギーを感じるため、実際以上に多いように感じるのかもしれない)。 何を隠そう、私は年長者が根っから嫌いだった。昔からだ。小さいころから、老人や年長者が嫌いだった。決めつけがましく、話を聞かず、何も社会に貢献していない人

          もはや老害を嫌わない(エッセイ#6)

          ロジカルシンキングに小さいころから苦手意識を持ったり、敬遠される方も多いかと思います。 わかりやすく、使いやすいロジカルシンキングの手法を解説していこうと思うんですが、需要はあるのでしょうか。(コツさえわかってしまえば凄く使いやすく、良い味方になります。)

          ロジカルシンキングに小さいころから苦手意識を持ったり、敬遠される方も多いかと思います。 わかりやすく、使いやすいロジカルシンキングの手法を解説していこうと思うんですが、需要はあるのでしょうか。(コツさえわかってしまえば凄く使いやすく、良い味方になります。)

          コンサルティング会社に転職してから小説が読めなくなり、辞めてから再度読めるようになった話(エッセイ#5)

          私は、小さいころから物語やストーリーは嫌いではなかった。むしろ好きだった。話の展開に胸を躍らせ、いろいろな事に思いを巡らせながら、時に想像しながら、ページを捲る興奮をおぼえている。具体的な作品の多くを思い出せるわけではないが、作品名をあげられるものもある。はだしのゲンや、シャーロック・ホームズの探偵物語などだ。 学生時代(特定の時期というよりも、いわゆる学生と呼べる十数年の長い時期だ)も、物語から長く遠ざかったことはなかった。振り返ると、テキストを読む力で、随分と助けられて

          コンサルティング会社に転職してから小説が読めなくなり、辞めてから再度読めるようになった話(エッセイ#5)