マガジンのカバー画像

株式投資

26
投資手法、銘柄分析に関する考察をお届け。 他にも有益な情報があればシェア。
運営しているクリエイター

#米国株

金利上昇がもたらす企業利益へのインパクトは?

2022年、突如マーケットを襲った高いインフレ率2022年のアメリカは、コロナ禍からの脱却後に発生した年率8%もの急激なインフレーションに悩まされました。米国中央銀行FRBは、近年ほぼ0%で推移してきた政策金利をインフレ退治のために急ピッチで上げていきました。 それを受けて米国株式も急落。S&P500は年初来19%の下落となっています。 一部の人気銘柄は更に大きな下落を見せるものもあり、2021年までの最大の勝者であったTeslaは72%もの下落に見舞われています。 金利の

S&P500暴落リスト/2022年9月【米国株式投資】

米国株は苦難が続きますね。 これまで下落筆頭は年初に成長の陰りが見えたハイテク株でしたが、相次ぐFRBの利上げと景気後退への懸念が全体に波及している印象です。 現在、S&P500のPERは2021年1月の35から18.6まで下がってきています。 コロナ禍の株高からようやく通常の水準にまで下がってきたと言っても良いでしょう。 下落が来年も続くのか誰にもわからないですが、皆が株式市場から目を背けた「仕込み時」は近いうちに必ず来るでしょう。

S&P500暴落リスト/2022年8月【米国株式投資】

こんにちは、米国株投資家のかずです。 調査銘柄を発掘するために、定期的に株価のパフォーマンスリストをウォッチしているのでシェアします。 大きな下落をしている銘柄は何かしらの悪いニュースが出た場合が多いですが、それが一時的で解決可能な問題であれば、過小評価されている銘柄ということになるので投資のチャンスとなります。 是非リストを参考に銘柄探しをしてみて下さい! お宝銘柄がきっと見つかりますよ、Good luck : )

毎日の株価で一喜一憂する癖を持っていませんか?大損する前にやめましょう!

最近の米国市場を楽観的、悲観的どちらに見ていますか? では、3か月前のあなたはどうでしたか? 今日の株価水準は4月終わりごろと同じですが、その頃の方が市場はより悲観的で、経済紙もネガティブなニュース一色でした。 今は、S&P500の価格が連続して上昇したことで、一気に楽観的な雰囲気が出てきたように思います。 実際にはインフレ率などの経済的な指標も見通しもそれほど変わってはいません。企業のQ2の成績も、”思ったより”悪くはなかったというものでした。 あまりに悪いニュースが続

S&P500暴落リスト/2022年7月【米国株式投資】

こんにちは、米国株投資家のかず。です。 これから本格的な調査を行う銘柄を決める際、私が参考にしている指標の一つが直近1年でどれだけ株価が下落しているかというものです。 大きな下落をしている銘柄は、何かしらの悪いニュースが出た場合が多いですが、それが一時的かつ解決可能な問題かを判断することが重要です。 是非リストを参考に銘柄探しをしてみて下さい! お宝銘柄がきっと見つかりますよ、Good luck : )

失敗したから今がある。チャーリー・マンガーはかく語りき。【米国株式投資】

「物事は可能な限り単純化して考える。世の中には不必要に物事を複雑化する人が多すぎる。」 チャーリー・マンガーの言葉です。 株式投資だけでなく、一般的なビジネスにも通じる名言だと思います。 彼は銘柄を選定する際、自分にとってそのビジネスが難しすぎると感じたら単純に”パス”します。わからないことを可能な限り排除するのは、不確実性をなくし確実な儲けを狙うために合理的な行動です。 それでも株式投資には、予想だにしなかった失敗の局面が必ずやってきます。バフェットとマンガーでも失敗

米国株は折り返し地点、今後の相場観は?

早いもので今年も残り半年ですね。 昨年あれほど活気に沸いていた米国株市場が、たったの半年で今では信じられないほどブルーに見えます。 思えば年明けから想像もしなかった出来事に振り回されてきました。 ロシアによるウクライナ侵攻、エネルギー価格の高騰、一時的と思われていたのに止まらない欧米のインフレ、中国のロックダウン継続等々・・・ 歴史的にもかなり大きめな暴落とWall street journalが伝えた通り、S&P500は年初から最大で25%近くも下落しました。 特別被害

【割安度分析】米国最大のメディアコングロマリット ViacomCBS Inc.(VIAC)

概要ViacomCBSはアメリカのマスメディア、エンターテインメントのコングロマリット企業です。主な資産にNBC、ABCと並ぶテレビ局のCBS、映画・テレビ番組の制作・配給を行うParamount、同社を代表するキャラクター、スポンジボブを放映するNickelodeonというケーブルチャンネルを持っています。 今回の分析では最終的に目標株価66$に対して現在の株価が30.5$と過小評価されていると結論付けます。 もしも同社株に買いを入れるとしたら、投資理由を簡潔に以下のよ

【割安度分析】Discovery Inc.:メディアコングロマリットWarner Mediaのスピンオフの影響 Vol.3

*本記事は三部構成です。 *財務諸表はリンク先、Key Ratio→Full Key Ratios Dataで確認できます。 Discovery Inc Registered Shs Series -A- (DISCA) Quote - XNAS | Morningstar *本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。 *本記事は2021-11-28に執筆されたものを再掲しています。 【株式分析】メディアコングロマリットWarner Mediaのスピンオフについて

【割安度分析】AT&T:メディアコングロマリットWarner Mediaのスピンオフの影響 Vol.2

*本記事は三部構成です。 *財務諸表はリンク先、Key Ratio→Full Key Ratios Dataで確認できます。 T (AT&T Inc) (morningstar.com) *本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。 *本記事は2021-11-28に執筆されたものを再掲しています。 【株式分析】メディアコングロマリットWarner Mediaのスピンオフについて No.1:スキームの概要|かず|note 【株式分析】メディアコングロマリットWar

【割安度分析】メディアコングロマリットWarner Mediaのスピンオフの影響 Vol.1:スキームの概要

*本記事は三部構成です。 *本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。 *本記事は2021-11-28に執筆されたものを再掲しています。 概要 2021年5月、米国通信大手のAT&Tと米国大手メディアのDiscoveryは、AT&T傘下のWarner Mediaを分社化し、Discoveryとの統合を発表しました。新会社の設立は2022年中頃に完了予定です。 今回は統合を見据えて、現時点でAT&TとDiscoveryのどちらに投資妙味があるのかを検討しました。

【割安度分析】中国オンライン消費者金融 Qudian Inc. (QD)

*本記事は2021-09-21に執筆されたものです。 *財務諸表はリンク先、Key Ratio→Full Key Ratios Dataで確認できます。  QD (Qudian Inc ADR) (morningstar.com) *本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。 概要Qudianは、低所得の若者向けに消費者金融のオンラインプラットフォームを提供している中国の成長企業です。顧客の信用情報を人工知能とビッグデータを用いて分析することで、モバイルアプリを通