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第207回「再放送で観る」

▼水曜日。朝から電車でアジトへ。1日じゅう獅子奮迅の無免許医療ぶりで、退アジト(退勤)予定時間を1時間もオーバー。これも無免許医療従事者の地位向上を思えばこそ。そう考えればなんの苦でもない。▼昼食はパンといっしょにペプシゼロのレモンフレーバーのやつを購入。さわやかな風味が重要。▼退アジト後はまっすぐ帰宅。1日の締めに観たアニメは『電波女と青春男』7話。2011年に放送された作品だが、ちょうどいま地上波のJ:COMテレビで再放送中であり、これを1週間に1話ずつ、つまり本放送時と同じペースで観ている。サブスクが興隆を見せる昨今、もちろん全話を一気に観ることだってできるが、それをせずあえて再放送で観る意味はなにか。能動的ではない、偶発的な作品との出会いだろうか。合間にCMが挟まる形式で観れることだろうか。▼いずれも重要だと思うが、まだアニメを見始めて日が浅いわたしには、「生活の中にアニメが入ってくる感覚」を味わえることこそが再放送で視聴する意義である。1週間にいちど、(むろん録画視聴も駆使し)決まったペースで1話ずつ観ていくこと。そこには自分の生活の一部をその作品に分け与えるようなイメージさえある。『電波女と青春男』はシャフトの名作だが、リアルタイムでそれに触れられなかった自分にとって、放送当時の空気感は想像することしかできない。必死に想像しても永劫たしかめられないその空気感を、すこしでも体感できはしないか。そんなことを思いながら、わたしは『電波女と青春男』を観ている。▼や、というかふつうにめちゃめちゃおもしろいんだよ。なんなら『化物語』より好きかもしれない。

▼これまでの無免許医



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