【随時更新中】劇場版名探偵コナン鑑賞メモ

どういうメモ?

どうも今田です。コナン白帯のわたしが、劇場版名探偵コナンを第一作から観ていく中で気づいたことを書いていくメモです。随時更新。主に自分の整理用ですが、そのうちこれを元にラジオポトフでもしゃべろうかなとも思ってます

あらすじは▼が一覧性が高く見やすかったです。

では、ここからネタバレしまくりです。

画像は映画.com内の各作品ページ、もしくはトムス・エンタテインメント公式サイトより転載。

第1作(1997年)
『時計じかけの摩天楼』

めざせハリウッド大作!
  1. コナンは心の声もコナン。そこ新一では?

  2. 病院に白衣で来る阿笠博士。まぎらわしい。

  3. モリアーティ教授をもじった「森谷帝二」が登場するが、第6作『ベイカー街の亡霊』ではモリアーティ教授本人が登場。奇妙なねじれ感が発生している。

  4. 犯人を追い詰める小道具として自分のメガネを黒く塗るコナン。そのメガネはのちに光を反射して白くなりもする。メガネ映画。

【道具立て】
スケボー、自転車、ノンストップ環状線、爆弾解体
【いつ観た】
2022年6月14日

第2作(1998年)
『14番目の標的(ターゲット)』

スケールのでかい2時間ドラマ!
  1. 「なぜ小五郎は英理を撃ったのか」で物語をひっぱるが、あまりすっきり落ちない。

  2. 連続殺人の「トランプの数字」というモチーフの扱いが薄味。もし「1」が新一ではなく緒方賢一(阿笠博士役)だったらすごかった。

  3. ハリウッド大作としては欠点になりそうな部分が「2時間ドラマ」として捉えたとたん魅力に変わる。ちょうどいい!みたいな。鑑賞者のフレーミングで映画は変わる。

【道具立て】
スケボーとバイクの追っかけっこ、歩道橋登り降りバイク、ヘリの操縦と墜落、爆発、海中レストラン爆破と浸水、水中からの脱出
【いつ観た】
2022年6月15日

第3作(1999年)
『世紀末の魔術師』

大作映画はスターが作る!
  1. 怪盗キッド=スターの出演で劇場版コナンが真の「大作」に。画面にいなくても物語をみなぎらせるのがスター。オープニングの歩美とのシーンは白眉。

  2. 平次と和葉、灰原など脇役も充実してきた。コナン不在のシーンでも火力が落ちない。

  3. 大阪~豪華客船~古城と舞台を変えつつロシアの秘宝をめぐるという大風呂敷。それで散漫になりかけるのを、蘭が「コナン=新一」を疑うくだりを頻繁に入れることによってギリギリで持ちこたえている。

  4. 園子のちょっとした勘違いのセリフ「美女3人に緊張したのね」が実はいい。こういう積み重ねが物語を成立させている。

  5. 秘宝メモリーエッグの仕掛けやラスプーチンネタ、白鳥のずっと軽井沢にいましたけど?のくだりなど、全体に『ルパン三世』感強め。

  6. ラストシーンでのロシアうんぬんの説明はハトが多すぎて誰も聞いていない。

  7. EDテーマの B'z『ONE』の譜割りが風変わりなのも、ハトが多すぎて困惑したせいではないだろうか。

  8. 「ハトの多さ」=ハト好きであること、がキッドがコナンを助けた理由にもつながっているので、ただのにぎやかしのハトではない。

  9. ラストシーンの雨がいい。悲しみの雨。映画に偶然の雨は無い、というのをアニメ作品で感じるのはなんだか不思議。

  10. キッドを「平成のアルセーヌ・ルパン」、コナンを「平成のホームズ」と呼んだりするが、ルパンもホームズも日本の人ではないので日本の元号と組み合わせるのは不思議な味わい。

【道具立て】
グライダー、バイク、豪華客船、目を撃つ、コナン=新一がバレそう、古城、大火事
【いつ観た】
2022年6月16日

第4作目(2000年)
『瞳の中の暗殺者』

コナン版『L.A.コンフィデンシャル』×記憶喪失!
  1. 警察内部の重厚なドラマを匂わせつつ、軸は蘭の記憶喪失と回復。とっつきにくいであろう題材を、シリーズキャラの強み(すでに親しみがある)を武器に、飽きさせずに引っ張る。

  2. 前作『世紀末の魔術師』が、作品世界を「広げる」方向だったとすれば、今作は「濃くする」とか「深める」といった方向。

  3. 記憶喪失者との会話は「ぼくは君の◯◯だったんだよ」と、設定をそのまま説明できる。

  4. 佐藤刑事が撃たれるのが蘭の記憶喪失のきっかけなので、言ってみれば『ハロウィンの花嫁』につながる一本でもある。

  5. トロピカルランドでの蘭が同行者の園子をやたら新一と見間違える。「新一が気になるんだなあ」と笑うこともできるが、第8作『銀翼の奇術師』で飛行機の操縦席に並んで座ったときの園子は、友情と新一を超えたかっこよさ。新一と園子を見間違えるのはおかしいことではないのかもしれない。

【道具立て】
銃撃、警察、記憶喪失、返り血絶叫、フラッシュバック、ボートでの追っかけっこ
【いつ観た】
2022年6月17日

第5作目(2001年)
『天国へのカウントダウン』

コナン版『タワーリング・インフェルノ』!
  1. キッド無し、ほぼ少年探偵団のみでとんでもないスケールの大アクション映画を完成させている。みんな立派になった。

  2. 歩美からコナンへ、光彦から歩美と灰原へ恋愛感情が。灰原から姉への思いが描かれたりと少年探偵団たちの描き込みがとても充実。

  3. 小五郎の推理が「よくできたこじつけ」と言われてしまうが、それってほとんど(本格)ミステリの醍醐味では?

  4. 灰原がひとりで観る映画の内容が渋い。

  5. 怪しい人物が映っているシーンで、蘭に「こんなに綺麗な景色を新一と見られたら(と思ってるでしょ?)」とぜんぜん違う話題を振り、ミスリードを生む園子。やはりこのシリーズ、園子の使い方が作劇的に重要。

  6. 犯人が行う見立てがなかなか強烈。首吊り死体で富士山をふたつに割っているから、もうお猪口は割らなくていい……

【道具立て】
(第1作以来の)西多摩市、灰原が誰かに電話をかける、ツインタワービル、10年後の姿を映す装置、少年探偵団の恋模様、プライベート灰原、秒数当てゲーム、見立て殺人、爆弾、体にホースを巻き付けビルからジャンプ、連絡橋をスケボーでジャンプ、ビル間を車でジャンプ+爆風
【いつ観た】
2022年6月18日

第6作目(2002年)
『ベイカー街(ストリート)の亡霊』

VRの使い方うますぎ!

なんも言えねえ(無言で称賛)

【道具立て】
VR、列車上大立ち回り、列車突入
【いつ観た】
2022年6月18日

第7作目(2003年)
『迷宮の十字路(クロスロード)』

京都トラベルミステリー!
  1. 今作からデジタル作画。バイクはCG。

  2. とにかく京都。OP曲のサウンドまで京風。

  3. 新幹線で東京に戻るラスト。映画は2時間の観光旅行だな~。

  4. 花魁言葉が「人口の標準語」であることと、声優が声を当てることは、同じ構造かも。

  5. コナンが(実は)できない等身大のアクションを平次が代わりにやっている?

  6. つくづく宮村優子。

【道具立て】
バイクで追っかけっこ、吊り橋、木刀チャンバラ、真剣チャンバラ、蘭の空手、小五郎の柔道、白鳥のコツン
【いつ観た】
2022年6月19日

第8作目(2004年)
『銀翼の奇術師(マジシャン)』

スター、空を飛ぶ!
  1. キッド映画。石原裕次郎のようなスター。

  2. キッドのかっこよさは「キザ」に収斂する。行動セリフすべてが。

【道具立て】
演劇、ビルの屋上、トランプピストル、航空サスペンス、蘭と園子、パトカーでの斬新な誘導
【いつ観た】
2022年6月22日

第9作目(2005年)
『水平線上の陰謀(ストラテジー)』

海上チェスタトン!
  1. 山寺宏一だ!

  2. 小五郎が大活躍。クライマックスでは犯人と肉弾戦。

  3. 小五郎の犯人に対する思いや、コナンが事件を怪しむ理由に「逆説」が多用される。コナン版チェスタトン。

  4. 「少年探偵団の気持ち」を大切にする脚本。本来こうあるべきコナン映画かも。

【道具立て】
海洋アクション、かくれんぼ、バレーボールで壁当てサッカー、夕日、相手を思いやる気持ち、蘭へのプレゼント
【いつ観た】
2022年6月25日

第10作目(2006年)
『探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』

  1. 10作目のスペシャル感。すべての発端である「ジェットコースター殺人事件」へのめくばせも多い。

  2. 光彦がちがう声。

  3. 灰原の裏回しサスペンス。

  4. 宮村優子(和葉)が林原めぐみ(哀)について「わたし、この子と話すの初めてや」と。

  5. 黒幕の声は古谷徹。ここは安室透の変装を疑うべき。

  6. 黒幕が思いを寄せるキャラは平野文。

  7. キッドのキザおもしろかっこよさ炸裂。が、キッドの存在はすべての映画を「キッド映画」にしてしまいそうな危険もある。

  8. 小五郎に睡眠薬のCMが来る。

【道具立て】
vsバイクの屋内追っかけっこ、佐藤刑事と高木刑事のデート、車内で平次が長話、天井槍ぶっ刺しシュート
【いつ観た】
2022年6月25日

第11作目(2007年)
『紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)』

コナン映画はどこまでコナン映画か!
  1. 佐藤刑事の初恋相手はルパン三世。

  2. 本来の世界観から飛躍した「トレジャーハンティング」が題材。劇場版コナンの世界観でどこまでできるのかを作品の中で探る野心と、作中の海賊の野心が重なり合う。

  3. 蘭と園子のタッグ感を強調しようとしているが、さほど効果的ではないような。EDテーマの女性ツインボーカルも空虚に響く。

  4. 「島」という舞台設定でいつもとちがう動きをするキャラたちがおもしろい。

  5. クライマックスの海洋インディジョーンズ感。

【道具立て】
カーチェイス、ルパンの覆面、無人島で宝探し、海底宮殿、女海賊二人組、海中出血とサメ、高木刑事が指紋採取、ケンケンする白鳥、洞窟内部のメタンハイドレートが爆発
【いつ観た】
2022年6月25日

第12作目(2008年)
『戦慄の楽譜(フルスコア)』
【道具立て】
【いつ観た】

第13作目(2009年)
『漆黒の追跡者(チェイサー)』
【道具立て】
【いつ観た】

第14作目(2010年)
『天空の難破船(ロスト・シップ)』
【道具立て】
【いつ観た】

第15作目(2011年)
『沈黙の15分(クォーター)』
【道具立て】
【いつ観た】

第16作目(2012年)
『11人目のストライカー』
【道具立て】
【いつ観た】

第17作目(2013年)
『絶海の探偵(プライベート・アイ)』
【道具立て】
【いつ観た】

第18作目(2014年)
『異次元の狙撃手(スナイパー)』
【道具立て】
【いつ観た】

第19作目(2015年)
『業火の向日葵(ひまわり)』
【道具立て】
【いつ観た】

第20作目(2016年)
『純黒の悪夢(ナイトメア)』
【道具立て】
【いつ観た】

第21作目(2017年)
『から紅の恋歌(ラブレター)』
【道具立て】
【いつ観た】

第22作目(2018年)
『ゼロの執行人』
【道具立て】
【いつ観た】

第23作目(2019年)
『紺青の拳(フィスト)』
【道具立て】
【いつ観た】

第24作目(2021年)
『緋色の弾丸』
【道具立て】
【いつ観た】

第25作目(2022年)
『ハロウィンの花嫁』

  1. 高木刑事と元太はいずれも高木渉が担当。佐藤刑事も「あれ? そういえば」と引っかかるのではないか。みたいな妄想がたくさんできる。

  2. 安室は同期たちのドラマを背負っているぶんトム・クルーズより強いのでは。フィジカルはたぶん互角。

  3. かっこいいはおもしろいにつながる。

【道具立て】
爆弾、雨どいダッシュ、ヘリ、大規模ロケ(渋谷)
【いつ観た】
2022年6月11日(劇場で)

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