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第173回「サンチュである」

▼金曜日。朝から電車で出アジト(出勤)。きょうもがむしゃらに無免許医療。そして通常通りの時刻に退アジト(退勤)完了。▼帰り道で立ち寄ったスーパーで、サンチュが売られていた。大量のそれである。おそらく、近くの農家さんが作ったのだろう、こんもりとしたサンチュの山が、ビニールフィルムで包まれ、そこにあった。値段はひとつ160円ほど。たぶん安い。しかし値段より、食べたさが勝った。食べかたも考えず、反射的に買い物かごに入れていた。▼自宅は冷える。シャワーを浴びたり食事を摂ったり、やることをひと通り終えて、ふとダイニングテーブルを見る。サンチュである。しまった。買うだけ買って、食べるのを忘れていた。ラップに包んで野菜室に。しかしいくら野菜室だろうと万能ではない。あしたにはきっと、しなしなになっているだろう。とにもかくにも、サンチュである。

▼これまでの無免許医



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