ラベルレス時代
誰も知らない新しい時代に突入した。ペットボトル飲料のラベルがない時代、ラベルレス時代だ。水も緑茶もラベルレス。資源の節約になるし、分別の手間もなくなる。
焼肉のタレはどうだ。
厳密にはびんだが、これがペットボトルになれば当然ラベルレスのえじきである。どの商品もどろどろした茶色。ラベルレスになればもう見分けはつかない。手元にある「エバラ黄金の味・中辛」のボトルをぐるっと見る。なぜ手元にあるんだ。それはいいとして、目に留まったのは以下の記述だ。
なにか体温を感じさせる文章だ。とくに「果実の力でお肉が、ぐっとおいしくなる」がいい。繰り返し読むと「うーむ、こうとしか書けないな」という気がしてくる文章である。ラベルレス時代、このような文章はいったいどこへ行くのだろう。
詩の行き先を考えているような気になった。
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