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【100日及ぶ、自主監禁。】

7月1日、約100日間にも及んだ完全引きこもり生活に幕が閉じられた。

卒業研究にあたっての放射線を扱うための血液検査のために。
必要不可欠な外出要請がついにきてしまった。

家に引きこもり続け、
3ヶ月ぶりに外出した後、人は何を感じるのか。

そんな自分を体験したくて、わざわざ強引に本当に外出必須な要件ができない限り、一歩たりとも玄関に降り立つことを絶っていた。

あらためて能動的に五感を封印し、爆発させてみたかった。
こうなったらとことん封印させてやろうと。
こんな貴重な機会を合法的に作り出せる環境は今後一切ないだろうから。

なかなかに地味で自己満足な人体実験だ。

人間生活上、むちゃくちゃにアホな生活であることは十分に承知している。

なまけものを正当化できるんだから。 
それで人々を守ることができるのならこんなに素敵なことはないだろう。

そんなことで、まずは3ヶ月の自主監禁生活を振り返ってみたいと思う。

 1日のスケジュールはこんな感じだ。 

〜1日のスケジュール〜
9:00~10:00起床
9:00 or 10:30~ 1,2限
12:20〜 お昼ご飯:グラノーラ(ほぼ毎日)
13:00 ~ 3限
14:40 ~ 4限
16:20 ~ 5限
(空きコマで課題レポートや授業の予習なり準備なりをする。)
18:00 ~ 読書 or ゼブラックタイム
あるときは、夜はオンラインイベントやらアポやらMTGに参加。
21:00 ~ 夜ご飯
その後。
TV,Youtube, 読書, 国試, 英語, 諸々やりつつ眠くなったら2時ごろ就寝。

月〜土曜はほぼこのルーティン。
日曜は完全に授業がないので、
自由な感じで国試勉強しつつ、
映画見て本読んで動画見てゆるく過ごす。
一週間ずっとこんな感じ。

そう、これを外にでることなくひたすら12サイクル回し続けた。

ちなみに授業ぶちこまないと何もやらなすぎて死ぬなと悟ったので、取らなくてもいい教養科目や選択科目を限界まで履修した結果、前期だけで16コマ、しかも毎週半分以上がもれなく課題つきでなかなかにしんどくまあまあ充実してしまっていることを理由に、本当に一歩も外へ出ることなく過ごすことができてしまったのだった、、


この実験は、自由で思いつきな行動は得意というかそっちの方がナチュラルだけど、ルーティン生活は無茶苦茶苦手だからこの機会に無理やりできるように矯正するという試みでもあったりする。。


意外と実家ぐらしで資格試験や院試を予定している大学生はこんなような暮らしも少なくはないのではないかとも思うがそれはそれとして置いておく。

それでもって。


3ヶ月ぶりの外出の感想は、、


ノイズがすごい。


とにかく雑音がすごかった。


視覚聴覚から伝わるストレートな信号よりも、
圧倒的にノイズが全身にひびいてきた。。

あらゆる信号が拡声されているかのように。

車、雨、風、電車、よくわからない物音。
(あ、今宵も雨に打たれるという雨男ぶり)

情報過多でからだが処理しきれない感覚。


騒々しいって、こういうことかと。


一番感じたのはそんなとこ。


ここまで室内に順応してしまい、いざ外へ出るとなると、
外出超気持ちいい。とはならなかったのが意外であった。
こうなると外出めんどくさ、、という境地に陥ってしまうのかという発見。
(本心では1秒でも早く放浪したいという気持ちはあるのだが、、)


それよりも、東京、うるさ、が優っていた。


あと、少し歩いただけで足の裏がかゆい。
ふくらはぎがつりそうになる。
バックパックで肩がこる。


太陽浴びていないせいか、骨が心なしか軽く感じる。


身体の弱体化をもろに感じることができた。


それと、もう一つ。


ようやく、大学に行くことができたので図書館でおすすめの本をやっと借りてくることができた。


図書館ってやっぱり偉大だなー意外と自分にはなくてはならないものだったなと実感できた期間でもあった。


なんせやっぱり、一視点で何百冊何千冊もの本のタイトルを一度に目にできてすぐに手にとって確認ができる感覚は、この場所でしか味わうことができないし何より探している時が一番わくわくする。


あ、あと知らぬ間に、校舎が一棟まるまるぶち壊されてすっかりなくなっていたのには、びっくりして4度見ぐらいしてしまった。

まあ、ぶち壊すのにはもってこいではあるけどもまるまる消えてたら流石に驚く。


ってなことで、あっさりと3ヶ月の引きこもり連続記録が終了してしまったわけで。


いよいよ、徐々に元の生活に戻していかないと体力的に精神的に筋力的にやばいなと感じたので、少しずつ新しい生活様式に順応できるようにしっかり感染対策とって適度に下界と触れ合っていけたらと思います。


とはいえ、また感染者数がだいぶ増加してきてしまっているので不用不急な外出はまだしたくないなーという部分は否めないので、しばらくはもう少しおとなしく勉強していることになりそうです。。


例によって、長くなりましたが、、


引きこもりながらも、
まあまあ元気にやっておりますという報告でした。

そんなに深刻なのかよと思う方もいるかもしれませんが、、
東京はマジでやばいです。
本当に住むとこではなくなってしまったようで。

いち早くも脱出したいところですがそうもいかず、、
今、一番優先順位高くやるべきことは勉強でもあるので、、

国試合格、絶対卒業を念じて、
今しかできないことを頑張っていこうと思います。

ちゃんと頑張れた分だけ、自由に外へ出向けるようになった時。
きっと、今まで以上に出会える喜びを感じることができるから。

気づけなかったことに気づけるようになる。

また新しい世界を見られるはず。

2020下半期、時代の転換点。
みんなで乗り越えていこう。

また会う日まで。

受験生、頑張ります。

熊谷 優季



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