見出し画像

SD2 歩兵戦闘の基礎

こんにちは、RadialEngineです。トンチキ歩兵師団がいっぱいのTribute to the Liberation of Italy DLCが2/3に発売されますが、本DLC発売前に歩兵戦闘の基礎をおさらいしてこうと思います。多種多様な装備を持つ本ゲームにおいて、「歩兵の違いが分からない!」という人向けの投稿です。

基礎メカニクス

歩兵はどこで使用したら良いでしょうか?答えは市街地と森林です。理由は簡単で、建物や緑カバーの森に車両は進入できないからです。また、建物や森林は防御力やステルス性にボーナスをもたらします。このことから、「相手より先に建物や森林のカバーに入る」ことが重要になります。

画像1

上図はグリーンカバーに入った歩兵です。

左側の緑カバーの森の歩兵の視界は100m、右側の黄色カバーの歩兵の視界は約300mです。歩兵戦闘において100mという距離が特に重要になりますので、とりあえず今日はこれだけ覚えてください。詳細は後述しますが、ほとんどの短機関銃、投げ物や火炎放射器の射程が100mであり、またLMG(自動ライフルは除く)が100m以内は射撃不可になるからです。

これは歩兵に限ったメカニクスではありませんが、ユニットが攻撃を受けるとサプレッションゲージが貯まり、攻撃面が弱くなってしまいます。ゲージが貯まり切るとピンダウン状態攻撃不可になり、その状態で戦線を押し上げられる(敵ユニットに接近される)と耐久度が残っていても降伏してしまいます。砲爆撃や工兵装備で敵をサプレスしたなら、思い切って軽車両や歩兵を前進させて降伏を狙ってみましょう。

Experienceを引き上げるとカードの枚数と引き換えに攻撃面とサプレス耐性が強化されます。1段階で10%ほど強くなるようです。後述のリーダーやコマンダーによってエリアで底上げが可能です。

歩兵装備の分類

小銃
・短機関銃:高いダメージと射撃レートを誇りますが、多くの銃で射程100mの為、森林や隣り合った建物の他には射撃機会がありません。ソ連のPPsh-41は枢軸のMP40よりも性能がよく、ソ連には短機関銃歩兵カードもあるため、歩兵同士の撃ち合いでソ連が勝つには短機関銃を上手く使う必要があります。なお、フィンランドのSUOMIとイタリアのM38は例外的に150m射程であることを覚えておきましょう。

・ライフル:歩兵の基本的な装備で射程500mですが、1本あたりの性能は雀の涙です。G43やSVT-40、M1ガーランドといった自動ライフルはボルトアクションライフルより約1.3倍ほど強いです。

・MP44:射程300mでライフルと短機関銃の中間的な性能です。通常のライフル分隊より近距離で本領を発揮します。

・歩兵用機関銃:ほとんどの歩兵分隊が1丁ないし2丁装備しています。射程は750mで、移動中と100m以内射撃不可のLMGと、どちらの場合でも射撃できるAutomatic Rifleに分けられます。後者は米英の歩兵が多く装備しています。

・狙撃銃:射程1000mで偵察枠の歩兵や一部のリーダーユニットが装備しています。1発で分隊員を一人倒せる為、対戦車砲や支援火器といった少人数のユニットを撃つのに向いています。

・火炎放射器:歩兵枠や支援枠の工兵が装備しています。射程は100mで準備が早く、高威力かつ高サプレスの攻撃を持続できます。また、森林や建物を炎上状態にするため、相手の歩兵を強制的に動かすことができます。

投げ物
・煙幕手榴弾:射程100m以内の狭い範囲に煙幕を展開します。リーダーユニットや火炎放射兵が装備しています。街道を横切る際などに有用です。

・TNT、収束手榴弾:工兵の主力装備で、射程100mで高威力かつ高サプレスの爆破を起こしますが、準備時間および長い再装填時間が発生します。火炎放射器等により動かされている状態では投げることができないことに注意しましょう。

・火炎瓶、白燐弾:射程100mで狭い範囲に火炎効果を起こします。威力は控えめながらTNTより準備時間が短く、建物から歩兵を追い出したりカバーから歩兵を動かしたりするのに使用できます。

対戦車装備
・対戦車手榴弾:射程100mで貫通が300mmです。KTを含め全ての戦車を破壊可能ですが、命中率が80%な上サプレスされると更に下がる為重要な場面で役に立ちません。

・パンツァーファウスト:枢軸軍の(PzF)とついた歩兵が装備しており、射程120mで貫通240mm、命中率90%です。対戦車手榴弾より幾分かマシです。

・対戦車ライフル:主にソ連の(DP)とつく歩兵が装備しています。射程は400mありますが、貫通が35mmしか無いため、輸送車両やハーフトラック、軽装甲車相手にしか通用しません。なお、独軍Sicherungsが装備するライフルは貫通60mmの為T-34-76側面を貫通可能です。注意しましょう。

・M1バズーカ:米軍、フランス軍と、ソ連軍偵察歩兵が装備しています。射程250mあり比較的当てやすいですが、貫通180mmのためKTの正面は抜けないことを覚えておきましょう。

・パンツァーシュレック:主に独軍が装備しています。射程250mmかつ貫通200mmの為、全ての車両を破壊可能です。

・PIAT:英軍歩兵が装備しています。射程200mで貫通150mmなのでパンター正面をギリギリ抜けます。ただし、命中率50%しかないので信頼してはいけません。

歩兵ごとの分類

ユニット数が膨大な為、よく使われる歩兵に限って記載します。

・ライフル歩兵:米英のRiflesやソ連軍Strelki、Gvardyia、独軍GrenadierやPz. Grenadierが相当します。人数やカード枚数の点で中核となる歩兵です。米英はAutomatic Rifle装備のため100m以内でも火力を出せますが、代償として遠距離火力に劣ります。ソ連軍は対戦車手榴弾か対戦車ライフルを標準装備していますが、全体として火力がありません。独軍は最も歩兵火力がありますが、火力はLMGに依存するため射撃不可となる100m以内の戦闘は避けるべきです。(特にLMG2丁持ちかつ高価なPz. Grenadier)

・工兵:米英Engineerやソ連軍Saperi、独軍Pionierが相当します。ライフル歩兵に似た装備ながら、100m以内の戦闘で威力を発揮する爆薬を装備しているため、森林から市街地までオールマイティに戦えます。ただし、ライフル歩兵より僅かに高価かつカード枚数が少ない為、消耗せざるを得ない戦場に投入するのは避けましょう。
なお、ソ連のSaperi(PPSh)は工兵とは名ばかりの短機関銃持ち対戦車歩兵(パンツァーファウスト)ですので、間違っても敵歩兵と戦おうとしてはなりません。

火炎放射器工兵:支援枠の2人組と歩兵枠の突撃工兵に分けられます。後者はソ連軍Saperi (ROKS)やShturmoviki (ROKS)、独軍Sturmpionierが相当します。森林の100m視界の戦闘で猛威をふるいますが、分隊人数が少ないので100m視界到達前の損耗には気をつけましょう。

短機関銃兵:独軍StosstruppやSturmpionier、ソ連軍AvtomatchikiやTankodesantnikiが相当します。短機関銃のみの装備であるので、100m距離に無傷で接近できなければ何の活躍もできませんが、射撃の機会さえあれば圧倒的な瞬間火力を出せます。事前の砲爆撃で目標をサプレスしたり、煙幕を使用するなどして活躍の場を作るのが重要です。

MP44持ち:主に独軍の接頭語にSturm-やBegleit-とつく独軍歩兵がMP40に代えてMP44を装備しています。(Sturmpionierを除く) 300m以内の戦闘で威力を発揮します。

降下猟兵:独軍のFs-と接頭語がつく歩兵が相当します。MP40に代えてFG42を装備しかつ自動ライフル持ちなので、連合軍は500m以内で絶対に打ち合ってはいけません。戦車や砲爆撃で対処しましょう。

二線級歩兵:割れたハートのDisheartenedのトレートがついた歩兵です。安く数が出て、操作しなくても勝手に敗走する他にはなんの取り柄もないので、戦線の隙間を埋めるか、消耗を前提とした使用が想定されます。ほぼライフルしか持っていないので、火力として期待してはいけません。

トレートの解説

・Leader:周囲のユニットのExperienceを1段階(コマンダーと接続している場合は2段階)上げ、また降伏防止、サプレス耐性にボーナスをつけます。

・Radio:広いラジオエリアを形成し、友軍の同じくラジオトレート持ち砲兵の射撃精度を向上させます。英米独のリーダーユニットの多くや一部ソ連軍リーダー、偵察歩兵についている場合もあります。なお、上記のコマンダー-リーダー接続システムとは関係ないようです。

・Discipline:支援枠の憲兵についています。周囲ユニットの降伏を防止し、またDisheartendのデバフを取り除く効果があります。

・Disheartened:いわゆる二線級歩兵です。他ユニットより+50%サプレスされやすく、サプレッションゲージある程度貯まると勝手に敗走します。

・Raiders:敵戦線後方エリアのサプレッションデバフを受けず、またユニットのステルス性能にバフがあります。

・Fanatical:狂信的な戦士でピンダウン状態でも降伏しません。ヒトラー・ユーゲント師団のユニットが有名ですが、最近は連合軍にも狂信的な戦士が増えてきました。

・Recon:偵察枠のユニットについています。通常ユニットより視界が広く、より早く敵の判別ができます。また、通常ユニットが保有する前線を押し上げる効果を持っていません。

その他、煙幕、対戦車兵器、火炎兵器を持っているユニットはトレート欄に表示されます。

結局どこに何を使えばいいのか?

市街地、森林外縁、黄色カバー森林:ライフル歩兵
市街地や道路に近接する場合は対戦車装備持ちであることが望ましい

森林内部、隣り合う建物:工兵、火炎放射器持ち、短機関銃兵

開けた場所での撃たれ役:激安歩兵


何か思いついたら追記、修正します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?