27歳、2度目の退職

こんにちは、RadialEngineと申します。タイトルの通り、20代にして2度目の退職を経験し、自分の置かれている状況を見つめ直すことも兼ねて、退職エントリを初投稿してみようと思います。

新卒採用に至るまで

2016年に都内私立文系大学を卒業したものの、在学中に新卒採用の内定を得られておらず、卒業後に地元県職員試験に挑戦し失敗、そこで実家からギリ通える位置にあった某鉄鋼系メーカーの小さな子会社に就職しました。

そもそも全ての間違いの根源は、東京在学中に民間企業の内定を一つも得られていないことです。これは自分があまりに面接下手であるのが原因です。これを克服できないまま漠然と国家公務員試験や地方上級公務員試験に挑み、どちらも筆記試験は合格するが、面接不合格となっていました。

その後、実家から公共交通機関で通える会社を探し回り、バス+電車+徒歩で片道1時間半くらいの位置にある上記メーカーに就職しました。

最初の退職まで

特に何の資格もない文系大学卒業者は、営業職か事務職に仕事を求めるしかありません。幸いにして、多少英語のできた自分は最初の会社で海外資材購買の仕事を得ることができました。更に幸いなことに、職場の人は工場現場も事務所も温和な人が多く、ゆっくりとですが仕事を覚えることができました。不満はあまりに古い工場基幹システムくらいしかありませんでした。

しかし、2つの出来事がケツの青い新入社員を襲います。1つ目は自社製品の値上げ、2つ目は仕入先の不具合発生です。

1つ目について、自分が購入担当になっていた材料は、注文から納入までおおよそ2~3ヶ月かかる代物でした。そうであるにも関わらず、突如として3ヶ月後の自社製品の値上げを社長が発表し、事前に情報を掴んでいた卸問屋から値上げ前に仕入れておこうと大量の注文が入りました。また、値上げ実施後は当然ながらあまりに少数しか注文が入りませんでした。

ここで、取引先の生産計画を乱しながら、謝り倒して材料を確保、また、一旦確保した後はこれまた謝り倒して材料の発注を止めていました。もしここで、値上げ実施の話をもっと前から現場が知っていたら、長いスパンで材料を積み上げ、また消化することができて、現場や取引先にかかる迷惑が少なくなっていたかもしれません。ここまでが1つ目の話。

2つ目について、大量発注と材料購入先の生産現場移転が重なり、移転先が上手く材料を生産することができず、大量の不具合品を抱えることになってしまいました。材料の性質上、非破壊では不具合を発見することが難しく、搬入されて加工されるまで不具合が見つかりません。不具合が修正された材料が搬入されるまではまた2ヶ月はかかるのですが、材料在庫の積み上げで平時は凌いでいました。しかし、上記大量注文により在庫が枯渇し、いつまでたっても使用することができない材料が送られ続け、自分の頑強とはとても言えない心がだんだんと壊れていきました。

再就職、2度目の退職まで

心身のストレスから胃腸に変調をきたし、有給までとって胃カメラを飲んだりしていました。しかし、どうにも良くならず最初の会社は退職することになりました。

しばらく失業給付を受けて療養期間とし、次の仕事を探し始めました。しかし、面接で正直に「胃腸を悪くした為退職したが、現在は完治した」と述べた会社は全て落ちました。そこで、退職理由や病気についてあまり詳細に話さず、また聞かれることもなかった田舎の電気部品メーカーに就職しました。

あまりに田舎なので、引っ越しして近くから通いましたが、入社3日でこの決断を後悔することになりました。

1つ目は「儲からないから」という理由で危険かつ不具合を生じかねない作業を恒常的におこなっていたこと、もう一つは先輩格の人物が体育会系クソ野郎だったからです。自分はあまりこの人について思い出したくはありません。「体育会系」の名の下、セクハラ、パワハラ上等であるにも関わらず、自分はコンプライアンスを守っていると自負している感じの人物を思い浮かべていただければ結構です。

更に悪いことに、直属の上長は寡黙な人で、パワーで仕事をこなしていくこの先輩に対して強くものを言うことはなく、当然、自分と先輩との軋轢についても干渉することはありませんでした。先輩が自分の足元に最重要取引先に送った報告書のコピーのファイルとかいう重要書類を投げつけた事件から、工場責任者も交えて話し合いが持たれましたが、結局何も変わりませんでした。

入社3ヶ月にして胃腸の不調が再発していましたが、耐えていればいつかは良くなると信じて続けていました。しかし、体調も事態も一向に良くならず、生命の危険すら感じたことから、また退職することになりました。

これから

これまで2度もストレスによる胃腸の不調で退職したことから、”労働する”ということそのものに不安を感じています。このことから、全く再々就職できる気がおきなかったところに、コロナ禍が襲いかかり、全く人生の目処や目標がありません。同期や後輩は結婚したり子供ができたり医者になったり弁護士や検事になっています。これから自分はどうするんだろう。宝くじでも当たらないと生きていけないんじゃないかな。仕事につけても、続けられる可能性は宝くじくらいの確率しかないのだから、わりといい勝負なのかもしれません。

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