【童話訳】 ちいさな赤ずきん (1697)
17世紀フランスのシャルル・ペローによる童話「赤ずきん」原作。「赤」が象徴する残酷物語、挿絵プラス若干おせっかいな教訓詩つき。
むかしむかし、ある村に、ちいさな女の子がいました。それはそれはかわいらしい娘で、たいそう大事にされていました。となり村に住むおばあさんときたら目に入れても痛くないほどの溺愛ぶりで、ちいさな赤いずきんをこしらえてあげたほどです。それがよく似合っていたので、村のみんなはその子のことを「赤ずきんちゃん」と呼んでいました。
ある日のこと、お母さんがパ