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まるで人生は悪趣味な冗談さ(ゲット・アウト)

「ゲット・アウト」を観たのでレビューします。

【作品情報】
監督:ジョーダン・ピール
出演:ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ

【おすすめ度】
★★★★★★★☆☆☆(7 / 10)

【あらすじ】
ニューヨークに住む黒人の写真家クリスは、白人の恋人ローズの実家へ挨拶へと向かうことになった。クリスの不安をよそに、ローズ家では歓迎を受けたものの、挙動不審な黒人の使用人に彼は違和感を覚え始める。その後も、催眠術をかけようとする義母や、パーティーで凶暴化した黒人参加者など、得体の知れない違和感を感じ続け、彼はついにローズ家から脱出を試みようとするが・・・

【感想】
 主人公クリスが、得体の知れないサイコパス家族に蹂躙される映画です。何がどうサイコパスなのかは終盤で明らかになりますが、内容が非現実的なものなので、この映画がシュールなホラーなのか、シリアスなコメディーなのか、ちょっと分からなくなりました。しかしこの形容し難い分からなさこそが、この映画の特徴だとも感じます。主人公の親友などはそれを体現した存在で、ふざけているのかマジなのか、まるで分かりません。
 これらのよく分からない感じや得体の知れなさが、どういう訳か妙に癖になってくるので、不快感なく観続けることができます。どう表現していいのかが難しい、絶妙な映画でした。

【シーン抜粋】
クリスが盲目の紳士と談笑するシーンにて。激しく同意するセリフ。

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