映画『ミーガン』マジで面白かったな
※ネタバレ注意。これから観るって人は引き返してね。
いやーめちゃくちゃ面白かったですね! まさに大満足。しっかりホラー要素あり、ストーリーも重厚で面白い、カットや音楽のチョイスもいちいちカッコ良い。終盤のあのシーンなんか激アツでしたよね!? 「うおおおおッ!」って叫びそうになりましたわ!(笑)
ってことで感想をまとめましたので、映画観た人は是非読んでいってね。
1. AI専攻だからやっぱその辺気になっちゃう
私は大学院でAIを研究しているので、こういう映画を観るとやはりエンジニアの会話や、その他AIとかロボ周りの専門的な部分に目が行ってしまうんです。が、この映画の技術周りは本当にしっかりしていました。きっと専門家の監修の下で、リアリティを出しつつフィクションのワクワク感を損なわない範囲を探し求めたのでしょう。飛び交う用語やデバイスの雰囲気など、全てが完璧でした。
上から目線でごめんなさいね。でも言わせてください。本当に完璧で、文句なしです! 本当にありがとうございました!
2. 実は身近な問題だということ
いやいや分かってますって。(笑)
まさかおもちゃ用に開発されたAI人形が殺傷事件を起こすなんて、少なくとも今後百年間に関して言えばまず無いでしょう。おもちゃでなくとも、(軍事用等で戦闘を目的としたものを除き)AIが人間に反逆することは考えづらいです。そもそもそういう風に開発しないですからね。映画では主人公のジェマがかなり急ピッチで開発を進めてしまい、実生活の中で学習を進めていこう、みたいな野戦的スケジュールでやっていたためその辺のセキュリティというか、倫理的ガードの部分が甘くなってしまったのでしょう。その辺りもすごく自然に描かれていて面白かったですね。
で、私が言いたいのはそういうAIの反乱の話ではなく。
例えば映画のケイディちゃんのように、スマホやタブレットのような機械、コンピューターだけが友達(家族)で、依存しきっているような子供は実際にいます。ケイディちゃんの場合は親を亡くしていて代わりの依存先がミーガンになってしまったわけですが、そういうことだってあるかもしれません。
或いはジェマのように、子供と向き合い愛情を育む行為を機械やコンピューターに任せきりにしてしまう親も現れるでしょう。「子供の相手するのめんどくさいから、とりあえずゲームやらせとこう」の究極形態がそれです。ジェマと同様、結婚や子育てに向いていない女性が何らかの理由で子育てをしなければならないという状況で、ミーガンのような便利機械が現れればそこに頼ってしまうのは自然なことかもしれません。
映画を観終わって考えてみれば、ケイディちゃんもジェマも、結局テクノロジーに依存していたことが大きな問題なのです。
ケイディちゃんの「与えといて なぜ奪うの?」や
ミーガンの「雑な学習装置をつけて あとは私に丸投げ」といったセリフが印象的でしたね。
少し過激な意見だと思う人もいるでしょうが、こういった未来は実際にすぐ近くまで来ていると、私は常々感じているのです。
3. アンドロイドガールは超素敵
ところで、機械少女は好きですか? 私は超好きです。プログラムに従って動いているだけのはずなのに、やがて感情や意志(のようなもの)を持ち始めるというお決まりの展開が大好きなんです。ロマンがありますし、人間の感情とはそもそも何なのか、完璧にそれを模倣したものは「感情」と呼べるのか、等々色んなことを考えさせられますよね。
それにミーガンの、人工物なんだけどただならぬ人間味を持つ絶妙な表情もすごく好きでした。あの表現めちゃくちゃ上手いですよね。
これは表情にも言動にも言えることなんですけど、やっぱり機械すぎてもなんだかフィクション味・ワクワク感に欠けますし、人間すぎると今度は「このキャラがアンドロイドである意味とは?」ってなっちゃうんですよね。分かる人いないかなぁ~(笑)これを読んでくれている人の中にも、私と同じ考えの方、きっといると思います。
まとめ
とにかく大満足だったって話ですよ。映画館で観られて良かったです! 最高でした!
ミーガン観た人、是非コメント欄に感想を残していってほしいです。
リプやDMもお待ちしてますよ!
以上、ラケットでした! (-ω-)/バイバイ
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