ぼくのはじまり④
高2の3者面談
ぼく『獣医学部がいいです』
担任『むりだよ』
その言葉は聞き覚えしかなかった。小学生の頃、周りに同調して県内一の学校(母校)を目指したときだ。
今では反骨心を生ませるための言葉だったのかしらないが、非常に腹がたったことを覚えている。
まぁなんとかなるだろ、と思ってはいたものの周りは皆予備校へ通っており、口を開けば数学・物理の話ばかり。
まずは、予備校探しを始めた。公立の高校生しかいないT進へ体験入塾したぼくは、制服を身にまとった男女の高校生達の姿を見て圧倒された。
こわい
こわい
かわいい
かわいい
間近で見る女子高生の制服姿は普通に可愛かった、が男子校で『おとこ』を濃縮されたぼくは世間一般でいう
コミュ障
だったと思う。(ちなみにここで初めてまともに付き合った彼女ができた。)
異端児になろうとしたぼくは、流石に塾で勉強だけは頭一つ抜けてないとダメだと思った。
当時の獣医学部の受験科目はほぼ理数に配分が偏っており、まずは物理と化学から始めた。
(生物は4点というひどい点数を叩き出してトラウマになっていた)
知ってはいたが、初めて使ったアボガドロ定数。
勉強法はいまいち覚えていないが、同じ参考書(物理エッセンス?)をリピートしまくった気がする。
なんだかんだ、高校3年生になり物理と化学を極めたぼくは、人並みの点数を取ることができるようになり、センター勉強を着々と進めた。
自分の行きたい大学のサイトを見ながら、どんな学生生活を送るか妄想する日々。
目に止まったのはやはり
『馬(馬術部)』だった。🐴🐎🐎🐴
これは受かるしかないと思い、必死のパッチで勉強したぼくは、センター試験で調整後8.5割程度の点数を取り、二次試験という土俵へこぎつけた。
二次試験は得意な物理と化学の配点が半分を占めており、物理に関しては9割の点数を叩き出した。(二次試験の点数は受験者中1位であった)
合格をもぎとり、ぼくはついに獣医師への道を開くことができた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?