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いきなり「焚き火」にライフハックされた話

ある日、ふと焚き火をやりたくなった。なので、友人たちと施設を借りてBBQをすることにしたけれど、それだけでは飽き足らず、自前でソロキャンプ用の焚き火台まで買い、自宅の庭で、そして海岸で決行。

昔はどこにでも焚き火があった

「さざんか さざんか 咲いた道。焚き火だ 焚き火だ 落ち葉焚き」という歌が表すように、かつて焚き火という行為は、どこにでもある日常の営みだった。

昭和後期に造営された住宅街にある我が家でも、年末になってゴミの収集が休みに入ると、大掃除で出た廃棄物なども含めて庭で燃やすのが常だった。

しかし、平成に入ってダイオキシンなどの問題から「ものを燃やす」行為にはさまざまな規制がかけられ、非常に限定されたものになった。

燃やしていいもの、いけないもの。燃やしていい場所、いけない場所。ものを燃やしていい人、いけない人・・・などなど。当然、焚き火もその対象に。

平成になってから焚き火をしたのは、主にキャンプ場。

息子が子どもの時は、ボーイスカウト、少年野球、育児サークルなどでよくキャンプやバーベキューに行った。

あれはあれで楽しかったけれど、その頃は楽しむというよりも、保護者として食事の支度などの役割分担をこなすのに必死で、終わったときはただ疲れたという印象もある。

そこからさらに10年以上を経て、コロナ禍の現在、なぜかおひとり様キャンプが人気だという。

豊かな自然を背景に、ノマディックに好きな場所(とは言っても許可された場所)で飯を炊き、食らい、眠る。

そんなスナフキン生活に憧れはあるものの、動画などを見ていると、不器用で要領悪く、しかも面倒臭がりの私には無理だと思った。道具揃えるのお金かかりそうだし、揃えたとしても、飽きてしまったらただのガラクタ。

そんな私の野外活動は「無理せず気軽に適当に」をモットーとしている。

「無理せず気軽に適当に」

をモットーとした野外活動といえば、今年から始めた家庭菜園。

なので、最初は庭の畑の前で焚き火台を置いてやってみた。まずは成功。

だけれど、住宅地は焚き火の規制区域。もちろん火災には十分注意を払っているものの、煙はいかんともしがたい。これは「日常的に」やるのは無理だと思った。

そこで今日は海岸にGO!  いざ焚き火。今日は、鍋でお湯を沸かしてインスタントコーヒーを飲むところまでやってみようと思った。

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場所は平塚の袖ヶ浦海岸

ここには市が管理しているビーチパークがあって、その敷地でなければ、焚き火OK。

自宅からだと道が空いていれば20分程度の距離である。おしゃれで人気のスポット、湘南エリアと言っても江ノ島より西の地域は観光地としてあまり開発されていないので静かに過ごせるところが好きだ。

特に相模川を越えたら湘南という表現もピンとこないほど田舎の海がそこにあるだけである。

私はホッと息をつきたくなる時、よくここに足を運ぶ。

同じような目的の人たちが散歩したり、釣りをしたり、楽器を練習したり。そんな風景もいい。

海はいいな。これが山だと土地の所有者とかの権利関係や規制を意識しなければならなくて、結果、誰かにお金を払って「焚き火をさせてもらう」のが無難ということになる。

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さて、火は着火剤とチャッカマンがあれば起こせる。あとは薪を焚べるのみ。今回は自前で用意したが、海岸には流木の破片など燃料になるものが転がっている。

しかし、意外に水が沸騰しない。ガスだったら5分もしないうちに沸いてくるのに、15分くらいしてようやく湯気が立つ程度だった。

しかも、私はこの時点でマグカップを忘れていたことに気がつき、自分のやることへの一筋縄でいかなさ加減にしばし呆然となった。

しかし、このままでは悔しいので、鍋の中にインスタントコーヒーをぶち込んで何とか飲み物らしきものを作り、飲んでみた。

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一見したところ、何の罰ゲームだろうと思うような代物である。

こんなもの、家だったら絶対に飲まない。けれど、こういう風景、こういう状況で飲んだ「ブレンディ・カフェオレ」の味は、美味しいとか不味いを超越した味で、それはスタバでも、星乃珈琲店でも、いかなる名店にも出せないものだった。

もしかして、これが噂の「ライフハック」ってやつなのだろうか?(多分違うw)

しばらくハマりそうな予感の「ソロ・デイキャンプ」。次はインスタントラーメンに挑戦の予定。

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