MBTI的 内向型の仕事と発信①
MBTIというユングの「タイプ論」というものを
大体3年前くらいから個人的に勉強しています。
MBTIというのはユング心理学が元になったもので、簡単に言えば
「その人が、その人自身の世界を認識し、どのように物事を判断するか」
を16タイプの性格に分類したものです
このテスト、私は一年に一回くらいやり直しているのですが
何回やっても、INFP 理想主義者 なんですよね。
(巷では最も生きにくいタイプと言われている)
これが、いやでいやで笑
いつか性格変わらないかなと思っていたんですけど、ずっと変わらないみたいなので、開き直って
「じゃあ、この性格でうまくやっていくにはどうしたらいいか」
をある時から考え始めました。
そしたら、自分を何年もかけて探求し、分析して行った結果
・不得意でなるべく避けるようになったこと
・伸ばせるところを伸ばそうと思ったところ
この2つとINFPという診断の特徴がぴったり当てはまっているということに
気がつきました。
MBTIで言う内向型とは
MBTIの診断で言うと私は「内向型人間」になるわけですが、そんな人間が個人事業をしていくにあたってこれまで色々試行錯誤を重ねてきたことを、ここにまとめていきたいと思っています。
ここで言う内向的とは内気とかシャイだとか単純にそういう意味合いではなくて、エネルギーの向く矛先を言います。
外交的な人は自分の外側の物事や人に関心が向き、そこから様々なものを得ようとします。
内向的な人のエネルギーの矛先は自分自身の内側なので、内的充実を重視したり、そこから生まれるものを大切にします。
性格を表す指標は4つあり
エネルギーの方向性: 外交(Extraversion):内向(Introversion)
物の見方: 感覚(Sensing):直感(iNtuition)
判断の仕方: 思考(Thinking) : 感情(Feeling)
外界への接し方 : 判断的態度(Judging) :知覚的態度(Perceiving)
この中で私は
内向 I
直感 N
感情 F
知覚的態度 P
に分類されるので、私のタイプはINFPになったということです。
ご自分のタイプを知りたい方。一番手軽にできる診断はこちらです
https://www.16personalities.com/ja
最初の文字が「 I 」から始まる人が内向型ということになります。
INFPってとっても面倒くさいところがあって
理想が高く、好き嫌いで物事を判断しているので
もしそれが正しいとわかっていても
感情が動かなければ行動することができないのです。
繊細で人と接するのが苦手だから組織で働くには向かない。
でも、個人事業/フリーランスでやっていくには
この内に向いたエネルギーをどうにか外に向けて
自分を宣伝したり売っていかなければいけない、という
矛盾と生きにくさを抱えているわけです。
↑私は長年これに苦しんできたところがあります。。。
具体的にいうとINFPの解説になってしまうのですが
それではあまりにも限定的なので
細かい分類は置いておいて
とりあえず内向型(Iタイプ)という前提で
この性格で開き直りつつも
内向きに向くエネルギーをどうやって外側に波及させているか
ということなど書いていきたいと思います。
内向型的アウトプットの方法
・「話す」より「書く」が得意
内向型の人は大勢の人の輪に入ってワイワイするのがあまり得意ではありません。
また、頭で考えていることを、一旦整理してから口に出すという手順を踏む傾向があります。
人から何かを言われた時に、咄嗟に言葉が出てこなかった・・とか、言い返すことができなかった、と言う経験を、内向型の多くの人がしているのではないでしょうか。
なので、アウトプットの方法としては話すことよりも書く方が得意です。
また、興味を広げると言うよりは、その時興味を持ったものについて集中して掘り下げるという特性も持っています。
頭の中に浮かんでいる自分の内的世界を存分に膨らませ、熟成させてから表現できるので、書くと言う表現方法はその意味でも内向型の人にはぴったりなのです。
ということで・・・
表現する際には、YouTubeや音声などを活用するよりも、ブログやツイッターなど、文章で自分の世界を丁寧に表現していく方が、楽にやっていけるし才能を発揮できると思います。(YouTubeもVlogなど、喋らなかったり自分が全面に出なければOKかも?)
仕事そのものも、ライターなど、文章を生かせる仕事が向いていそうです。
内向型的人間関係
・一対多、大勢のグループよりも「少人数か一対一」
・対人じゃないサービス
内向型の人間なのであまり人と関わりすぎると疲れてしまうのは、皆さんそうだと思うのですが笑
人と仲良くなるのに時間がかかったり、広く浅くよりも狭く深くを好むタイプなので、関わる人数は少なめか、一対一でできる方が良いと思います。
ただ、人数や、会う・会わないにかかわらず、メールなどでやり取りする回数が多いとそれだけで疲れてしまうので注意が必要です。
私は以前一対一のコーチングセッションを提供していて、それは良かったのですが、毎日、何人かのクライアントさんとチャットでやりとりしなければならないのが地味に、しかし結構ストレスでした。
なので、対人じゃないサービスを提供する、一人で完結する仕事を選ぶ、というのも手です。
内向型の発信
・無理に人のためを考えない
・内側から溢れるものを外へ
これは私も「サービスを提供する側」としてすごく悩んだところです。
内向型の人は「物事を考えるときに主観的に考える」とか「興味関心が自分自身の中にある」という特徴があるため、客観的に「人が何を求めているのか」を捉えることが難しいです。(共感力はあります)
例えば発言・発信をする時
「世界」が主語になる人と
「私」が主語になる人がいますが
内向的な人は「私」が主語になることが多いです。
ほとんどの興味は内発的な物であり、それを自分がどう思ったか、どうしたいか、が重要で、世界のあり方を考えると言うよりも、自分の価値観・考え方が重要だからです。
人の役に立つ記事を書く
世間が困っていることを解決する
そう言うことが考えられなくて私もだいぶ凹みましたが、自分の内側から溢れるものを表現するというふうに頭を切り替えたら、だいぶ楽になりました。
より心地よく仕事をするために整えてきたこと
内向型の私はこれまでにいろんな職種を経験してきましたが、新卒で最初についたのが営業職でした。これは今考えると自殺行為としか思えません笑
案の定一年くらいで体調を崩し、その後も販売など接客業をやるのですが、若かったと言うこともあり、自分を知らないって自分を苦しめることにもなるよなという良い例だと思います。
四年前に開業してからと言うもの、個人事業主として組織に入らず仕事をしていますが、性格的にはこちらの方が良かったと思っています。
何しろ3日連続で外出したり人と会うと疲弊してしまう人間なので、自宅にいて全て完結すると言うのは一人の時間を大切にしたいと言う内向型には良い環境だと思います。
とは言え、開業当初は英語コーチとして仕事をしていたので、オンラインも活用していたとは言え、人と接すると言うことには変わりませんでした。
前回の記事にも書きましたが、話すだけでなくメッセージなどでやりとりするだけでも疲れてしまうと言うことに気づき、現在はECメディアをオープンさせ、主に書いたり、ネット上で物を販売したり、というフェーズに移行しています。
昨年のコロナ禍をきっかけに住居も自然が多い静かな場所に移し、
・静か
・人とあまりかかわらない
・喋らなくて良い
・自分の感性を文章で表現する
という条件がそろった、自分にフィットした働き方に移行できているのではないかなぁと感じております。
個人事業主で一番苦労してきたところ
「苦労」というともっと違うものもあるのかもしれませんが、内向型の私が個人で仕事をする上で一番頭を悩ませてきたのは
「内向的な人間はエネルギーや興味関心が内側に向くタイプで、目立つことを嫌い、自己表現やアウトプットが苦手」
なのに
「自分でビジネスをしていくには自分を宣伝したり、意識を外側に向けて広げていかなきゃいけない場面がたくさんある。組織で働くには向かない。」
という矛盾を抱えているというところでした。
つまり、自分の好きなことを考え、ほくほくしているのが理想なのですが、それが世の中に周知されなければ残念ながら仕事にはならないということ。
大抵の苦手なことは他の得意な人にお任せしたり、外注などの手もあるでしょうが、こと発信に関しては、代替がきかないのです。
なぜなら自分の内面から溢れる感性は他人が代弁することができないからで、もしそれをすると、もはやそれは他人の言葉になってしまうから(そしてそれを内向型の人は許容できないはず)
自己アピールや自己表現が苦手な内向型には時に難易度高めな発信。それをどうやっていけば良いのでしょう。
上でもちょっと触れましたが、MBTI的 内向型の仕事と発信② では、改めて「内向型の発信」について考えていきたいと思います。
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