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結果よりも、プロセスを大切にしたいから。


60days英語塾というコミュニティを運営しています。

その名の通り、60日で英語力を上げていくことを目標にしたグループです。

昨年の秋頃にふとアイディアを思いつき、それまでマンツーマンでやっていた英語コーチングというものを、グループでやってみることにしたのです。


我ながらよく考えたなと思うほど、いい企画だと自負していました。時おり起こるとんでもないハプニングや問題もありましたが、大方うまくいっていたし、参加してくださった方もおそらく満足してくださったと思います。


今期は4月頭から始まっていて、一旦6月頭で終了。ですが皆さん継続を希望されたので、また8月まで続きます。

本当なら、この6月から参加する人を募るはずだったのですが、色々と思うことあって今回は新規募集をかけませんでした。


仕組み的にあまり大人数になると抱えきれないというのもあるし
人数が増えれば正直私の利益にはなるけど、それでいいというものでもない。

何かモヤっとした違和感のようなものを私は運営しながら感じていました。


私は独立してから「英語コーチング」というものを主にサービスとして掲げてきました。例えば3ヶ月間でここまで英語力をあげる!という結果にコミットして、クライアントさんの勉強をマンツーマンでサポートするようなサービスです。


しかし、今回この英語塾を立ち上げてからモヤモヤとしていたもの正体に、今になって気がついてしまいました。


私自身の価値観が、結果よりプロセスの人間だった


「結局、結果が全てだよね」っていう考え方もありだと思います。結果が出ないと何にもならない。それが全て。もちろんそうです。


「とは言ってもね」というところを私は大切にしたいんです。そういうことが、人生にはたくさん起こると思うから。


前期のある塾生さんから、こう言われました。

「れいこさんは優しすぎます。」


コーチングというものは、もっとお尻を叩かれてハッパかけられつつやるものだと想像していたんだそうです。

それがコーチングのイメージとするならば、私はとてもその期待に答えられない、と思いました。


例えば、英語を勉強している中で色々考えて、やっぱり英語じゃなかったって思えばそれでもいいと思ってるんです。

更に言えば英語にかける情熱も費やせる時間も個人の性格も資質も、みんなバラバラ。

それを丁寧に分析しながら、英語というものに取り組むこと。それ自体に価値がある、と私は感じています。


今回グループにしたことで本当にそれを実感しました。

特にターゲットを絞らなかったおかげで、若い方から私よりももっと年上の方、初心者から上級者、男性・女性、職種も実にバラエティに富んでいて、普段出会うことのない人々が一箇所に集まって英語の勉強を始めるのです。


何も言われなくても自分でコツコツ取り組める人もいれば
色々考えてしまって前に進まない人
ストイックな人
忙しくて隙間時間で頑張るしかない人

それぞれがそれぞれに合ったやり方を模索していく。

みんなでグループ通話するときには様々な意見が飛び交う。人の意見を聞いて自分との違いを受け入れ、改めて自分がこう考えていたんだっていうことを知る。

そのプロセスにとても価値があるっていうことは、グループ式にしてみないとわからないことでした。


スタート時の0期に参加してくださり、今期では初心者さんに文法のレクチャーをしてくださっているオックスフォード卒のある女性は、この英語塾のことを「インディビジュアリズム」(個人主義)と表現してくださいました。

グループでやってはいるけれでも、自分と他者とは違う。他者との違いを知って自分を知り、自分自身と向き合っていくことは、もはや英語の勉強という枠を超えて人生を考えること、と。

なりたい自分になるために目標を自分で立て、それに向かってトライし、アジャストし、自分自信を導いていく。そしてそのプロセスは、英語だけでなくて人生のあらゆることに応用できる。そんなことは、オックスフォードでもバークレーでも教えてくれなかった、と___________



今期参加してくださっている若いお二人は偶然にも同い年。初心者さんなので先月までは基礎文法のレクチャーを受けていただき、いよいよ今日から英会話のレッスンが始まるところです。

一旦これまでの成果として発表会を先週末にしてもらったのですが、それがもう、素晴らしすぎて・・・!!!

予想していた以上に発表のために準備し、練習し、考えてきてくれたことに本当に感動し、ちょっとうるっときてしまいました。

一人はあっけらかんとして前向きに取り組める人。もう一人は物事を難しく考えてしまいすぎ、自分の意見を言うことがちょっと苦手な人。

そんな二人が毎日生活や時間や仕事をやりくりし、それぞれの方法で自分に向き合い、やってきた過程を見ているから、ドキドキしながらも一生懸命発表してくれるその姿は本当に感動的でした。



人生の一時期、英語に集中してガッと成果を上げていく。もちろんそれもいいと思います。英語が仕事で緊急に必要な人とか、そうやっていくのが好きな人にはそういうサービスが必要です。

でも、私はもっと人生に即したことをやっていきたい。語学の勉強はいっときでは終わらないから。


ということで、英語塾はこれまでとは形とコンセプトを変えていきたいと思っています。

英語が目的になるのではなくて、人生の目的の途中に英語がある、そんな場所を作っていく予定です。





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