#2 high volume trainingをやめました

最近の練習についてです。

話は遡りますが、3月に大学を卒業し、4月から社会人になりました。フルタイム勤務です。

それで、4~5月上旬の研修期間はなんとか練習を継続していたのですが、5月下旬の本配属初日からなんと、

体調を崩して仕事を休みました。

というわけで、その日から6月いっぱいは無理せず仕事に慣れようということで、競歩については休息期間としました。1,2回は気分転換にstrollしましたが、あとは本読んだり仕事に関する勉強に費やしたりで特に身体を動かすことを控えました。   

で、私事で7月初旬に引っ越しました。それでたまたま引っ越し先の近くにクロカンコースがあったりロードコース&競技場へのアクセスが容易で練習環境も良く、仕事も慣れつつあったので、同居人の理解, サポートもあり練習を再開しました。

8月のお盆休みには樋熊敬史さん(NWS, 新潟)が中心になって開催されている御嶽合宿に参加しました。まだ全然体力が戻ってなかったのでどうなるか不安でしたが、サポートや一緒に歩いてくれる選手の方々のお蔭で、20kmのロングも完遂しました。ペースは6'00/kmを切る程度ですが。

で、それから週2日の仕事休みの日はキチンとhard sessionを設定し、徐々に身体を動かせるようになってきました。仕事がある日も無理の無い範囲で短めに歩いたり走ったりしています。(早朝に40分前後)

とりあえず今の予定では12月の国士舘大学記録会の5000mWと元旦競歩20kmは出場する予定です。

そんな感じなんで5000は練習(若しくは調整)で、元旦に向けてある程度長い距離踏まなきゃね!ってのが今までの木村なんですが、

今年は違います。

今年は5000mがメインです。

何故か。下記自己ベストをご覧ください。

・5000mW: 23'10"33
・10000mW: 46'33"38
・20kmW: 1'34"09
・50kmW: 4'33"58

そう短い距離が圧倒的に弱いのです。というかハイペースに弱い。

で、そんな自分の課題は明確に理解できていて、それでも大学時代は中々着手できなかった訳です。ハイペースに慣れるとか,強くなるためにはどうすればいいか、自分の中で明確な仮説を持っていたのにも関わらず、実践しなかったのです。

理由はいくつかありますが、やはり50km競歩を目指す過程でhigh volume trainingに慣れ過ぎたため、low volume&high intensity trainingを中心に据えるのに抵抗があったというのが1番大きいです。時間にも余裕があったせいか、短い時間で練習を終えるのは勿体無いという意識も若干ありました。

トレーニングについて死ぬ程勉強してきたって言ってる奴が何言ってんの?って感じですが、いざ自分がやるとなると少し怖いんですよね。ちなみに僕が教えてる選手には練習量を増やすなとよく言います。矛盾ですね。

しかし、最近はやっと吹っ切れて、high intensity trainingを中心に据えることが出来ています。休みの日しか練習出来ないし、練習以外にも学びたいこととか行かなければならない所があったりして、時間も長く使えないので、より時間を短縮しよう!となるのです。

でも短い時間で適切な負荷を身体にかけるのは難しい!

これまで長い距離を、悪く言えばダラダラ続けるような練習ばかりしてきた私からすると、短い距離・時間で負荷がかかるほどの強度で歩けないんですね。今回は生理学的な機序を説明しませんが、まあそうですよねっていうのは自分でも分かります。

なので(?)しばらくはhigh volume trainingを控えて、高い強度の練習を積み重ねて5000mWの自己ベストを狙います。まあいきなりは難しいと思いますが、当面はトラックの距離をきっちり歩けるような計画でやっていくつもりです。

学生はhigh volume trainingをやりがちです。大抵は練習時間を十分取れますからね。量を増やすのは場合によっては有効ですが、年間2~3ヶ月ほどに留めて、あとはスピードを磨くのが良いのでは、という結論に達しています。ピリオダイゼーションをきっちりやってれば、正直そんなもんでもある程度のレベルで歩けるはずです。

↓最近読んだ記事で、これに近いことが書かれてます。

長時間ストロールで満足してしまっていないか?(山形競歩ブログ)

練習効率を上げることは、アスリートがそれ以外のことに時間を費やせることにも繋がる訳ですので、「競歩2.0」とも相性が良いです。

というわけで地道にやっています。高畠には出ませんが、私のチームから3名が出場するので、関係各位、どうぞ宜しくお願い致します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?