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#231 ハッダーボックスに立つと得られること 24/8/19

みなさん、こんにちは。
今日は、仕事上よく言われる、打席に立つを考えます。

(実例を基に編集しています)
先日、4ヵ月ぶりに研修でお話をする機会に恵まれました。比較的大人数を相手にプレゼンテーションやファシリテーションを行なうことは久方ぶりでした。わずか4ヵ月程度のブランクではありますが、間が空くと、腕がさびていないか、妙に気になります。

腕がさびないように現役感を維持するには、仕事の場面場面で、最前線に立つことがその抑止に効果的なのではないか、と考えます。野球でいえば、バッターボックスに立ち続ける、です。

この度は、担当する研修コンテンツのリフレッシュがあったため、それを実際に表舞台に出して、響くか響かないか、どの辺がチューニングポイントか、などを推し量る上でも、わたし自身が最前線に立って体感することに意味がありました。

なぜなら、自らが最前線で先頭に立つと、五感(実際にはオンライン研修だったので、たとえです)で身体的にフィジカルエビデンスを残すことができるからです。聞き手の反応、表情、対面接触で有ればその時の空気感や息遣いなども感じることができます。それは、オブザーバとして聞いているのとは、まったく得られる情報が異なります。

具体的に得られる情報はどんなことか振り返ってみます。
1つは、その日のコンテンツで最も伝えたかったメッセージが、どのくらい現実感があるのかどうか、現場の人の実感・実態に合っているのか、です。
現場の従業員の声も含めて考察した課題と、それに対する打ち手=メッセージが合っているか、の手応えです。今回は、幸いにして、「組織のリーダーは強くないといけないとの規範・呪いから自分を解き放とう」との問題意識と、それに対応する方向感を示しました。それが、現場の従業員にも共感を得ることができたように感じました。

一方で、それに関する気づきもありました。
「会社としてのしくみはどのように考えているか」と質問をくれた従業員がいました。
たしかに「目に見えるしくみまでは考えていなかった」と気づきました。従業員からすると、可視化された、わかりやすい「しくみ、会社の機能」として見えないと実感しがたいのだ、と改めて思い起こさせてもらいました。

目に見えない、たとえばスパンオブコントロールを段々と小さくしていくことを第一の対策と考えていました。が、これは現場の従業員は目に見えにくく、会社として対策してくれた、とは感じづらいと理解しました。
従業員が見て、これが、その言っていたことの実物か、と思われるようなしくみに昇華しないと、方針の掛け声に終わってしまうからです。

このようにバグ出し的に、企画の抜け漏れを確認する上でも、自分自身が最前線に立って行なうことの良さを感じることができました。加えて、マイノリティの声、逆を言えばマジョリティの声も同時に理解するに至りました。

ほかには、たとえばスキル的にプレゼンテーションの中の得手不得手の確認とその修正箇所、ロジックのわかりやすさ、納得性の高さなどの破綻がないかの確認も可能です。

そして最後に、チームの同僚に対しても学習やフィードバック効果をもたすことができます。過去にもエントリーした、正統的周辺参加による効果を享受できます。

このように、最前線に立って、仮説の検証を実行するとバグだしすることができ、その次の改善策・次善策につながっていきます。そして、自分自身の現役維持にもつながります。

さて、みなさんは打席に立つ、バッターボックスに立っていらっしゃいますか。
それでは、また。

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