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#171 目的を持つとと工夫が生まれる 24/5/15

みなさん、こんにちは。
今日は、仕事の工夫を考えてみます。

先に結論的命題です。目的があると工夫が生まれる。目的なしには工夫は生まれない、と考えています。

採用活動を通じて、たくさんの応募者の方々とお会いします。あるいは人事部門として、従業員と直接、間接の接点が多々あります。その中で共通的な話題は、携わっている仕事経験です。

そして、その多くは、現在か過去かは問わず、どんな課題に直面しているのか(いたのか)、そしてその課題に対してその人がどんな工夫をしたのか、です。

(実例を基に編集しています)
たとえば、採用の応募者の方のお話を取り上げてみます。

近年は、DX(デジタルトランスフォーメーション)の文脈から、業界問わず、大手・中堅規模の企業くらいまでは、ローコード・ノーコードで使えるアプリケーション(SaaS型サービスなど)を取り入れて、業務処理の自動化を進めています。その自動化に携わった経験を、キャリア経験としてお話してくださる方も多いです。

この経験を、応募者も採用担当者も、業務改善経験と表現することが多いです。ここにわたしは若干の引っ掛かりを感じることが多くあります。

人の手でオペレーションして処理を実行しているタスクを自動化することによって、その人の作業時間をアイデア創作やそのアイデアの実装に充てることができるようになります。そして人の手で処理をしていた時間を削減したことを業務改善成果としています。

ここで、人の手で行う業務に自動化を搭載することで、「人の作業時間をどのくらい削減する目標だったのか」と尋ねると、目標を答えられる方はほとんど見かけません。

では、「何のために、自動化しようとされていたのですか」、あるいは「何のために、人の時間を捻出しようとされたのですか」と尋ねると、同様に答えが返ってくることはほとんどありません。

確かに、その方が中心となり、自動化ソリューションを用いて、改善したのだと思います。結果として何十時間〜何万時間の時間外労働や作業工数の削減効果を出したのだと思います。

しかしながら、先の通り、どのくらいの削減目標あるいは自動化の目的について、語れる人は相当に少ない事実もあります。また、削減効果の時間は大半は理論値の時間です。

こう考えると、その方がオリジナルに創意工夫を持って、自動化ソリューションを採用した、導入するために提案した背景事実は、かなり少ないです。

それは、経営方針やその方の上長からの指示によって、実施することが決められていたケースが多いからです。そういうものとの側面もあります。

一方で、その方が、自らの内なる動機から改善の目的を設定することで初めて工夫が生まれます。すると自動化よりも良い解決策が出るがもしれません。

ですから、目的を持つと工夫が生まれる、と考えます。

さて、みなさんは目的を自ら定義してタスクに取り組んでいらっしゃいますか。
それでは、また。

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